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2018年11月28日 (水)

20181110近鉄ハイキング「親孝行のふるさと『養老フェスタ』」へ(その1)……養老駅から養老公園へ、コース間違いで余分に2㎞歩く(笑)

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 予告編を書いたまま放置していましたが(11月10日:20181110近鉄ハイキング「親孝行のふるさと『養老フェスタ』」へ……予告編)、ようやく11月10日に行ってきた近鉄ハイキング「親孝行のふるさと『養老フェスタ』」の本編に着手します。なかなか手がつけられなかったのは、養老公園内で、痛恨のコースミスをしたという記憶と、石碑、歌碑その他が多すぎて調べるのが大変というのがあったからです(苦笑)。
Img_1262c 近鉄ハイキングではあったものの、この日のスタートは養老鉄道・養老駅。Img_1264c 養老駅での受付は9:30~11:20が受付でした。家内に養老鉄道の播磨駅まで送ってもらい、ここから養老駅に向かいます。播磨駅は、桑名駅から1駅、NTN桑名製作所の最寄り駅。
Img_1269c 養老鉄道は、近鉄グループホールディングス傘下の鉄道事業会社。近鉄

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の子会社となっています。元々は、近鉄養老線として運営されていましたが、平成19(2007)年10月からその運営を引き継ぎました。 桑名駅~揖斐駅の三重県北部から岐阜県西部にかけて 57.5kmの路線です。路線は揖斐川に沿うように走っています。播磨は、無人駅ですので、駅備え付けの機械から乗車票を取って乗車します。
Img_1277c 播磨駅を8時47分に出る大垣行き普通電車に乗ります。養老駅までは、9Img_1279c 駅。沿線にサイクリングロードが多数あり、播磨駅~大垣駅間および大垣駅~揖斐駅間では、土休日は終日、平日は昼間の指定列車でサイクルトレインが運行されています。この日乗った電車もサイクルトレインでした。
Img_1282c 電車はすべてワンマン運転ですが、途中、係員の方が乗ってきて、乗車券の扱いをしてくれます。乗車票を呈示して、左の写真にあるような紙製の「車内補充券」を発行してもらいました。昔、乗り越しなどで使われたものと似ています。ただし、昔の乗り越し用の車内補充券では、車掌さんが乗車駅、行き先などを小さい穴が開くパンチで示したと思いますが、手書き&複写となっていました。券面の下半分に養老鉄道の駅の一覧。乗車駅には○、下車駅には×がつけられています。懐かしい。播磨から養老は、¥570。
Img_1291c 養老駅には、9時27分に到着。播磨から養老は、¥570。養老鉄道では、大垣、揖斐、池野、広神戸、養老、駒野、多度の各駅に「ご当地駅名標」が設置されています(今年の元旦から。こちらをご覧ください)。多度駅のものは、4月28日のハイキングで見て来ましたが(5月14日:20180428近鉄ハイキング「多度観音堂から美濃街道を歩き雨尾山飛鳥寺へ」(その1)……多度駅から、鯉料理大黒屋、宮川清めの池、地蔵堂、多度稲荷神社を経て、多度観音堂へ)、多度大社の上げ馬神事に因んで馬になっていました。
Img_1294c 養老の名物というか、特産品はひょうたん。駅のホームにもたくさんのひImg_1299c ょうたんがぶら下げられていますし、駅名表示板も、ひょうたんでつくられていました。
Img_1297c 養老駅の駅舎は、旧養老鉄道が大正2(1913)年7月に池野~養老間で開通した時に開業しています。現駅舎は、大正8(1919)年に改築され、そのまま使われています。なかなか趣のある駅舎です。
Img_1301c 養老駅前には、「孝子源丞内(こうしげんしょうない)」の石像が建っていImg_1303c ます。 “養老”という名前はこの物語が由来となったといわれています。昔、貧しいものの親を敬い大切にしている樵(源丞内)が住んでいました。薪を取って売り、年老いた父を養っていましたが、その日の暮らしに追われて老父の好む酒を充分に買うことができなかったのですが、ある日いつもよりずっと山奥に登ったところ、谷深くの岩壁から水が流れ落ちていました。これを眺め、「この水が酒であったらな」と老父の喜ぶ顔を思い浮かべたとき、岩から滑り落ちてしまいました。しばらくして気がつくと、酒の香りが漂ってきたといいます。喜んで、腰に下げているひさご(ひょうたん)に汲んで帰り、老父に飲ませたところ、その不思議な水を飲んだ老父は、白い髪が黒くなり、顔の皺もなくなり、すっかり若々しくなったといいます。
 このできごとが都に伝わり、時の元正天皇は、「これは親孝行の心が天地の神々に通じてお誉めになったものでありましょう」と仰せになり、さっそくこの地に行幸になり、御自身飲浴なさって、「膚は滑らかになり、痛むところを洗ったらすっかり治った。めでたい出来事だ、老を養う若変りの水である」と、年号を養老と改められたそうです。ちなみに、昨年はこの「養老改元」から1300年ということで、イベントが行われていました。
Img_1311c さて、こちらがこの日のコースマップ。裏表2ページになっています。養老Img_1314c 駅をスタートして、養老公園へ。公園内にある養老天命反転地、楽市楽座・養老から養老せせらぎ街道を抜けて、妙見堂、養老の滝、養老神社(菊水泉)などを回って、養老フェスタの会場を経て養老鉄道・美濃高田駅がゴールという約10kmのコース。ただし、予告編で書いたとおり、養老公園内でコースを間違え、余分に2㎞を歩いてしまい、設定されたゴールには到達せず、養老駅を勝手にゴールにしました(苦笑)。
Img_1316c コースマップを受け取ったら、いきなり抽選会(笑)。外れはしたものの、左の写真にあるようなウエット・ティッシュをいただきました。年寄りみたいですが、何でもいただけるものはありがたいと思うようになりました。スタートは9時35分。
20181110kintetsuhikingyohroc こちらが実際に歩いたルートマップ。赤丸をつけたところでコースを間違Img_1340c い、余分に2㎞歩いてしまいました。ただし、コースミスをしでかしたのは、小生だけでなく、前後を歩いていた10数名の参加者もです。右の案内図で、本来であれば、赤い矢印の方向へ進むべきところを青い矢印の方へ行ってしまい、余分にパークゴルフ場の回りを一周してしまったという次第。しかし、これ、コースマップの描き方がわかりにくいと思います。「近鉄にクレームをつける」という方もあったくらい。
Img_1345c 養老駅をスタートして南西へ。ほぼ500mのところにある「こどもの国」エリImg_1343c ア(岐阜県こどもの国)から養老公園に入ります。左の写真の手前、右側には、「養老の滝 孝子物語」を表した像があります。滝は実物の1/10といいます。養老にはあちこちにこの伝説にかかわるものがあります。
Img_1350c 子どもの国エリアはそのまま通過。となりには、「養老天命反転地」があります。ここは、アーティスト・荒川修作氏とそのパートナーで詩人のマドリン・ギンズ氏の構想を実現した、身体で直接体験できるアート作品となっています。メインパビリオン「極限で似るものの家」と「楕円形のフィールド」の2つの部分から構成されています。「楕円形のフィールド」に「極限で似るものの家」を分割した9つのパビリオンが点在。さらに、対をなす丘とくぼみ、148もの曲がりくねった回遊路、大小さまざまな日本列島などがつくられています。バランスを取りながら歩かねばなりません。子どもたちが小さい頃に来て、体験したことがありますが、60歳を過ぎた今は、パス(笑)。
Img_1355c 公園は広々としていて、眺望も利いて気持ちの良いところですから、行楽Img_1358c にはお勧め。行ったのは11月10日でしたが、あちこち紅葉していました。
Img_1361c 養老公園内にある「楽市楽座・養老」。白い大型テント張りの施設に5つImg_1367c_2 の店舗があり、軽食、郷土料理、スナック、養老の地ビールを売っているのですが、まだ1㎞も歩いていませんので、通り抜けただけ。
Img_1370c 楽市楽座・養老の西に「聖武天皇巡幸記念碑」があるのですが、真新しい感じ。それもそのはず、今年3月に建てられたばかり。しかし、碑陰の説明によれば、天平12(740)年に聖武天皇が巡幸された折、天狗の小場と称されるこのあたりに行宮が造営され、4日間駐留されたと伝わっているそうです。
Img_1375c さらに西へ進み、問題の場所。ここで、いったんは立ち止Img_1376c まり、地図を見て、どちらへ行くか悩んだのです。写真に写っているご夫婦が向いておられる方角が、正しいルートだったのですが、このご夫婦が左方向に進まれましたし、その方が道が太かったので、小生もそのまま進んでしまいました。これが間違い。パークゴルフ場の回りを余分に一周。途中、太陽の方向から見て、間違えたような気がし始め、キャンプ場入り口が見えたので、誤りを確信。前後には10数人の参加者(笑)。途中で皆さん集まって、談義。間違ったらしいということになったものの、引き返すよりこのまま進んだ方が元のルートが近いという結論に。
Img_1379c 途中、他の参加者の方が公園管理の方に確認してくださり、コース間違Img_1382c いが確定(爆)。教えていただいて、聖武天皇巡幸祈念碑のところまで戻って、正しいルートへ。その1は、ここまで。その2は、妙見堂から養老の滝へと無事に進みます。

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