
もうお馴染みになりました。こちら、近鉄名古屋線・塩浜駅(西口)。桑名駅を9

時1分の五十鈴川行き急行に乗車し、9時18分着。¥350。冒頭の写真にあるマップをもらい、9時25分にスタート。今回は、テーマにあるように、あみま倶楽部30周年記念ということで、ピンバッチをもらえました。

今日は、こちら、
四日市市立博物館がコースにありました。明日までここ

で、「
開館25周年記念 特別展浮世絵十人絵師展」が開かれており、これが見たかったので、暑い中を出かけてきたという次第。パンフレットのpdfファイルは、
ここにあります。写楽、歌麿、北斎、広重などの浮世絵が見られます。小生はとくに、東海道五十三次など、浮世絵に描かれた四日市が見たいと思ったのです。5月31日から、広重と北斎の4点について、「初摺」と「後摺」が比較できるようになったといいますので、これは是非と思った次第。

さて、スタートの塩浜駅からは少し南下した後、西に向かいます。このあ

たりは、工場地帯。昔は、公害、四日市ぜんそくなどが問題となったときの中心でした。今は、すっかり改善されていますし、緑地公園などもたくさんあります。左は、
中里緑地。

今日のコースマップは、冒頭の写真にもありますが、詳細なもので分かりやすいパターンでした。それに、こんなことを書くと失礼なのですが、近鉄ハイキングでは珍しく、コースに誘導の矢印がたくさん掲出されていました。

出発から2㎞ほどのところに川尻公園があります。すぐ西をJR関西線が

通っています。すでに休憩をする方も多かったのですが、小生は、石碑に目が向いてしまいます。ただし、この字体(何という字体かさえ、よく知りません)、読みにくいのです。

「故村長石榑君之碑」と書いてあるようです(本文の上部にもありまし

た)。河原田村の村長兼藍浜村の村長であった石榑君が亡くなって数年経ってから建てられた顕彰碑と思われます。詳細は不明。また、この公園には、右の写真にあるように、「明治百周年記念桜」と刻まれた碑もありました。こちらは、昭和43(1968)年に明治百年を記念して百本植樹したと碑陰にあります。ただし、この碑が建てられたのは平成7(1995)9月に、四日市市制施行100年を記念してのことです。

塩浜駅から3㎞半近く、
日永の追分に到着。時刻は10時10分。
東海道と
伊勢街道(参宮海道)との追分。この写真は、北を向いて撮っています。奥から来て左に向かうのが、東海道であり、現在の国道1号線。右手前に来るのが、伊勢街道となっています。鳥居は桑名の七里の渡しに建てられた伊勢一の鳥居に対して、二の鳥居と呼ばれました。
大賑わい(笑)。常夜灯やら、道標やらがありますし、ここには清めの手水所もあります。この水は、西に位置する丘陵地(泊山(登城山))からの湧水です。昭和4(1929)年、地元実業家・稲垣末吉が、泊山に別荘を建てた時、掘った井戸からとても良い水が湧き出したので、自費で配管を敷設して、日永の追分まで引き、旅人達に供したのだといいます。「追分鳥居の水」と呼ばれ、名水の評判が高く、たくさんの人が汲みに来ます。

こちらは、2枚前の写真とは逆に、北から南を見て撮っています。手前か

ら右に向かう道が、国道1号線(東海道)。左端に見えているのが県道103号線(伊勢街道)。次に向かう前に、近くにある三重銀行追分支店の裏の地蔵堂をチェック。昨年12月17日のJRさわやかウォーキングの時に見逃していたのです。由緒書きはなく、ネット検索でもそれらしい情報は出てこず、詳細不明。

このあとは、
東海道日永郷土資料館が立ち寄りスポットですが、昨年12

月17日のJRさわやかウォーキングで来ていますので、前を通過。そのまま次の立ち寄りポイントである
伊勢蔵へ。味噌、醤油の醸造元。ここも、JRさわやかウォーキングで来ていますが、今回は蔵も見せていただけるということで寄って来ました。

大正3(1914)年創業。現在は、4代目と5代目が伝統を守っておられま

す。工場の中は、味噌のよい香りが漂っていました。杉桶を使っておられます。今回も味噌汁の試飲サービスがありましたが、暑くなってきたということもあって、冷やし汁になっていて、ありがたく頂戴。

東海道日永郷土資料館や、伊勢蔵の前の道は、旧・東海道です。桑名

の七里の渡しから、富田まではきちんと歩きましたが、その先は、細切れにしか歩いていません。取り敢えず、三重県内は歩き通したいと思っていますが、夏を越えてからでしょうか(微笑)。

この先に、名残の一本松があります。旧・東海道の東側に立っていま

す。かつて、ここ日永の集落と、泊村の集落との間は、家は一軒もなく、松並木の縄手道だったそうです。今では、この一本松だけが今に残り、往時を偲ぶよすがになっています。そのため「東海道名残の一本松」と呼ばれているのです。たくさんあった松は、戦時中、
松根油を採ったためほとんどなくなったといいます。

名残の一本松からさらに北、民家の間にひっそりと日永一里塚跡の石碑

が建っています。スタートの塩浜駅からはほぼ5㎞。県指定史跡(昭和13(1938)年4月指定)です。四日市市内には4ヶ所の一里塚がありました(富田、三ツ谷(海蔵川の北詰)、日永、釆女(杖衝坂を登りつめたあたり))。日永の一里塚は、江戸からちょうど百里だそうです。塚自体はすでにありません。コースマップにも書かれているのですが、ハイキング参加者はほとんど素通り。「東海道分間延絵図(とうかいどうぶんげんのべえず)」(文化3(1806)年)によれば、西側の塚に松の木3本、エノキ1本、東側の塚にエノキ1本が描かれています。

このあとは、浄土真宗高田派の
雲祥山西唱寺の前を通ります。前回、境

内にあるはずの水道記念碑を見忘れたのですが、今日も予習不足で、完全に失念。大失態でした……苦笑)。日永神社の手前には長命山薬師堂。JRさわやかウォーキングで立ち寄りましたので、今回は通過。市指定文化財である薬師如来座像が納められています。

ということで、小休止。いわば、「もぐもぐタイム(微笑)」。家から持参した「
へんば餅」を1個。これ、好物なのです(微笑)。家内の母が、先日、旅行に行った先のお土産に買ってくれたもの。ついでに、余計な講釈。変わった名前ですが、安永4(1775)年に創業。伊勢の宮川のほとりに茶店を設け、餅を商ったのが初め。当時、駕籠や三宝荒神(馬上に三つの鞍を置いたもの)で参宮する人達がこの店で休んで、馬を返し、参宮したため、いつしか「へんば(返馬)餅」と名づけられたというのです。三重県内の東海道、伊勢街道は、別名「
餅街道」と言われるくらい、さまざまな餅があります。桑名、四日市では「なが餅」が有名。

ついでにもう一つ余談。日永あたりを歩いていましたら、あちこちにこの「
つんつく踊り」のチラシが貼ってありました。この近くにある天白川の堤防を築く(つんつく)ために、村人が参加したときの踊りが始まりといわれます(四日市市指定無形民俗文化財)。2020年には発祥400年目を迎えるそうです。

一休みして、笹川通りに出ます。ここで、
日永うちわの製造・販売をしている「
イナトウ」へ。日永うちわは、丸い竹をそのまま使った「丸柄」のうちわです。女竹を使っていますので、竹が弓のようにしなり、扇ぐ風が柔らかくなびくという何とも優雅な持ち味をかもし出すといいます。四日市に住んでいた30年ほど前から知ってはいるのですが、なかなか手は出せません。今回もざっと拝見してすぐ出て来てしまいました。

このあとはすぐに国道1号線に出て、2㎞以上北東へ進みます。途中、天

白川、鹿化川などを渡り、四日市南警察の前を通って、
中央緑地を過ぎます。28.50haもある、大きな公園です。体育館、陸上競技場、野球場、プールなどなどがあります。余談ですが、愚息が家内のお腹に入っているとき、何度か来た思い出があります。

スタートから8㎞を過ぎる頃、国道1号線を離れ、再び旧・東海道へ。11時

半近くです。ここで、
御菓子司東京堂さんに立ち寄るのですが、小生は、前を通過。都饅頭を割引価格で買えたそうです。こちら、昭和4(1929)年創業ですが、もともとは東海道沿いの宿場町でお茶屋として営んでいたそうです。

四日市の中心街に入ってきました。東京堂さんからほど近いところに
、鵜
の森公園、鵜の森神社があります。ここも何度か来たところで、旧・浜田城跡。たぶんここがコースにあるだろうと思い、ここでお昼にしようと考えてきていました。ファミマの弁当を買ってきましたので、ここで昼食&休憩。今日は、お稲荷さんがいいなということで右のような弁当。弁当を食べ終わって、休憩していたら、大阪からいらした、80歳の男性が同じベンチにやってこられました。たいそうお元気な方で、日頃、英語とスペイン語の勉強(NHKのラジオ講座)、テニスに水泳(昨日も1㎞泳いだとおっしゃいました)、最近囲碁を始めたとも! いやぁ、ひっくり返りそうになりました。60歳以降が人生は面白い、忙しいとおっしゃっています。

この方と、次には
じばさん三重へ。ここの1階にある「
三重名品館」では、三重県北勢地域の代表的な地場産品が展示、即売されています。この80歳男性をご案内しながら、お話ししていたのですが、「あなたはここで何を買うの?」と聞かれ、若干クエスチョンマークが点灯(微笑)。80年生きていらっしゃるといろいろおありでしょう。知り合いの方がいらしたので、バトンタッチして、小生は、四日市市立博物館へ。最初に書きましたように、「
開館25周年記念 特別展浮世絵十人絵師展」を見てきました。本来、入場料は¥800なのですが、ハイキング参加者は2割引で見られました。

今日の近鉄ハイキングは、
あみま倶楽部30周年記念ということで、会員

にはお楽しみ抽選会がありました。塩浜駅で、「抽選会用番号カード」をいただいていたのです。ゴールの四日市ふれあいモールに当選番号が出ているということで、期待してゴールインしたものの、残念ながらそうそううまい話はありません。いただいたのは、ポケットティッシュ1つでした(爆)。

ガッカリして、ゴール地点の写真を撮り忘れました(苦笑)。ゴールは、13時52分。スタートから4時間35分余り。歩いたのは、10.3㎞ほど(拙宅から桑名駅往復で、さらに+2.3㎞で、合計12.6㎞)。近鉄四日市駅を14時10分に出る名古屋行き急行で帰宅。桑名駅到着は、14時22分、¥300。しっかり歩きましたし、暑くてかなり汗を掻き、干からびそうでした(笑)。今日のビールは、格段に美味しいものとなりました。
こころんさん、こんばんは。
ピンバッチ、なかなかいい感じのものでした。
近鉄ハイキングは、いつもは受付時間が設定されているだけですが、昨日は、ゴールで近鉄あみま倶楽部会員は抽選会がありましたので、12時30分~14時30分というゴール受付時間が決まっていました。
一方のJRさわやかウォーキングは、ゴールでスタンプをもらいますので、必ずゴール受付時間が設けてあります。
近鉄ハイキングも、JRさわやかウォーキングも、コース途中に設定された立ち寄りポイントでは、なにがしかの特典が設定されています。
昨日は、御菓子司東京堂でも割引で都饅頭が購入可能でしたし、四日市市立博物館では企画展も、プラネタリウムも2割引で入場出来ました。
「もぐもぐタイム」、昨日はたまたまへんば餅がありましたので持参しました。
持って行くには、へんば餅かなが餅がいいですね。
おっしゃるように、赤福ではこうは行きません(笑)。
近鉄の急行、最近は伊勢中川行きはかなり少なくなり、この頃は松阪行きが増えました。
昨日乗った五十鈴川行きは、3月の時刻表改正で、それまで松阪行きだったのが延長されました。
投稿: mamekichi | 2018年6月 3日 (日) 20時41分
こんにちは
ピンバッチ、記念になっていいですね。
このハイキングは何時までにゴールするようにと
ルールはあるんですよね?
2割引はお得ですね。
こういうのも含めて最終ゴールの時間も考えられてるのでしょうか?
やはり、手に持てるへんば餅がいいですね。
赤福じゃこうはできませんもんね。
ずっと疑問に思ってきて調べてみたんですが
今は中川行き急行ではないのですね?
電車に乗らないしいつから変わったのか知りませんが^^;
投稿: こころん | 2018年6月 3日 (日) 17時37分
ひらいさん、こんにちは。
あみま倶楽部30周年で、ハイキング参加者も多かったようです。
私がもらったマップは#330でした。
ピンバッチ、レアものといえばそうなのですが、価値が出るかどうかアヤシい限りです(苦笑)。
国道1号線を歩きましたので、天白川、鹿化川を渡りましたが、この季節、鳥影はありませんでした。
ちなみに笹川通りからの1号線、昔、笹川団地に住んでいたときバスで通勤していた経路です。
野鳥は途中の公園でケリを見たり、1号線などで上空をコサギらしき鳥が飛ぶのを見たくらいでした。
ゴール地点の写真は、抽選に外れてガッカリで忘れました。
ただ、JRさわやかウォーキングは「完歩記念」というパネルがあるのですが、近鉄ハイキングではそういうものがなかったのも原因かと(笑)。
投稿: mamekichi | 2018年6月 3日 (日) 12時57分
mamekichiさん、こんにちは!
近鉄あみま倶楽部も30周年なんですね、記念ハイキングとは中々気が利いております。記念品のピンバッチ、30周年ともなれば、もうちょっと豪華な感じでも良かったかなと思いますが、これはこれでレアモノですね。(笑)
今回のコース、車では良く通るところですが、さすがに歩いて通った事は無いので、初見の場所ばかりです。川沿いも無かったようで、野鳥観察は難しそうですね。四日市緑地公園、最近用事が無くなってしまったので、全く行けず仕舞いです。鹿化川、天白川もそろそろチェックしたいですね。
「ゴール地点の写真撮り忘れ」、何か他の事で気がそちらに向いてしまうと、メインの事を忘れてしまいますよね。
投稿: ひらい | 2018年6月 3日 (日) 12時39分
おユキさん、おはようございます。
昨日は、12.6㎞、歩数にして19,259歩でした。
暑い中、よく歩いたと我ながら思います。
矢印、近鉄ハイキングではほとんど見ません。
地図は、ご覧のように(といってもわかりにくいのですが)、比較的よくできたものですが、違ったところから突然現れる方もありますから、矢印はあった方がよいですねぇ。
昨日は、初めてというのは、公園2つくらいでしたし、これまでのハイキングの記事も終わっていませんので、1回で完了としました(微笑)。
工場地帯も、その昔、鈴鹿や四日市に住んでいた頃、クルマではよく通っていたところです。
浮世絵の初摺と後摺は、五十三次のものが出ていましたが、かなりイメージが違います。
作品によっては、別物か?と思うくらい。
メールで新聞記事のコピーをお送りしましたので、ご参考までに。
碑の字体はやはり篆書でしたか。
今ひとつ自信がありませんでした。
ほとんどの人は気にしないで通り過ぎますが、私はどうもマジマジと見てきてしまいます。
へんば餅は、好物です(微笑)。
赤福よりも好きで、なが餅の次くらい。
なが餅も、桑名では2種類(2軒)あるのですが、永餅屋老舗よりも、安永餅柏屋のものの方が値段も安くて、好みです。
昨日は、暑かったので、水ようかんの方がよかったかも(微笑)。
夏場のハイキングは、けっこうしんどそうです。
昨日もかなり汗を掻き、お茶は持っていたのですが、途中でスポーツドリンクも買って水分補給。
暑さと日焼け対策、そして、帰ってからの楽しみを工夫しないといけません(苦笑)。
投稿: mamekichi | 2018年6月 3日 (日) 08時18分
mamekichi先生、こんばんは。
たくさん歩きましたねぇ。
最早 健脚と言っても過言ではないように思います。
今回のハイキングでは、コース誘導の矢印がたくさん掲示してあったとのことですが、やはり迷子になる方がたくさんいらっしゃるのでしょうかねぇ。
タイトルが、最初から(完)となっていたので、?と思いましたが、以前行かれたところが多いからなのですね。
浮世絵展、初摺と後摺が比較できるように展示されているとのことでしたが、どのような違いがあったのか、興味があります。
「故村長石榑君之碑」に使われている字体は、篆書(てんしょ)体かな、と思います。
確かに、読みにくいですね。
それともぐもぐタイムの「へんば餅」。
おいしそうです(微笑)。
といいつつ、私は家で水羊羹を食べたのでした(笑)。
どうなのでしょうねぇ、夏場は目的が変わって、「美味しいビールを飲むため」に、ウォーキング・ハイキングに行かれるのでしょうか。
投稿: おユキ | 2018年6月 2日 (土) 22時15分