近鉄ハイキング「伊勢型紙とおひなさま 旧参宮街道とおひなさまめぐり」へ(その5)……白子港、伊勢型紙資料館、龍源禅寺、勝速日神社などを経てようやくゴール(完)











お寺には、真慧上人の筆による「野袈裟(のげさ)」(棺に掛ける長方形の布。六字名号(南無阿弥陀仏)が書かれた葬具の一種)があります。野仏、野袈裟については、高田本山専修寺のサイトに説明がありましたので、以下に引用しておきます。第41話 野仏と野袈裟(のぶつとのげさ)中興上人(ちゅうこうしょうにん)と仰がれている真慧上人(しんねしょうにん)(第10世)は伊勢の地を精力的にご巡教(じゅんきょう)されて、沢山の寺院や念仏道場を作られました。そして布教の重要な手だてとして「野仏」と「野袈裟」という葬儀式の要具を下付けされました。「野仏」は今でも「野仏さん」と敬称されている阿弥陀如来のお軸で、死者の枕元にかけ、葬列のときには箱に入れて棺の前を歩く習わしになっていました。このことは、阿弥陀如来のお導きでお浄土に往生するということのお示しです。また「野袈裟」が使われる以前は死骸を村境の墓地に置いてくるだけで、せいぜい土をかぶせる程度だったので、腐乱した死体を鳥獣がつつく光景が人々に地獄を実感させました。真慧上人はこれでは、死者に申し訳ないことと、真宗の教えから「野袈裟」を遺骸の上にかけ、やすらかな死後の往生を念じられたのです。当時の「野袈裟」は縦1メートル20センチ、幅40センチの絹3枚を横につないだ大きさで、その中央に「南無阿弥陀仏」、その周囲に経文を記したものでした。このように「野仏」も「野袈裟」も阿弥陀如来さまは、亡くなった方に、どこどこまでもついて離れず、お浄土までお導き下さるということを形をもってお示し下さっているのです。この伝統は高田派だけに遺されているもので、念仏者の願いを如実に具現化してくださった真慧上人のご功績であります。ひとくち法話No41 ―高田派7― より














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コメント
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こころんさん、こんにちは。
いつも長くて、まとまらない話にお付き合いくださり、感謝しています。
昔の街道沿いや、そこにある町というのは、昔からの寺社、旧蹟、名物だけでなく、それぞれの雰囲気が残っていて、味わい深いものがあると思います。
神社や、神様は調べてみると、けっこう難しいものがありますね。
お寺は、明治時代の合祀政策のようなものがありませんでしたから、それぞれの歴史、由緒はわかりやすいのですが、神社はややこしくて、参照した資料・サイトによって異なる記述があったりします。
神様のお名前も古事記と日本書紀とでは違っていることもあります。
こういうイベントで、普段行きたいと思っていてもなかなか実現しないところに出かけられるのは、楽しみの一つです。
投稿: mamekichi | 2018年3月25日 (日) 13時19分
ゴールおめでとうございます。
大楠の辺りよりさらに南には
このような町並みの雰囲気とお写真で伝わってきました。
神社やお寺、慰霊碑など大切に守られてる感じで
海岸や港もありサーキットも近く若者も集まりいい町ですね。
勝速日神社はF1開催のニュースで見たことあります。
これまたたくさんの神様がいらっしゃっいますね^^;
参加したみたいな気持ちになれました。
ありがとうございました(^^)
投稿: こころん | 2018年3月25日 (日) 08時16分