
こちら2枚が、今日のコースマップ。表裏になっています。マップ上は、約9

㎞。あまり大きな声で言うといけませんが、これまでに参加した中では、もっともよくできたコースマップでした。一度も迷うことがなかったからです。

こちらが実際に歩いた地図。実測では、いつものように寄り道をしたせいもあって、12.4㎞。パッと見では、たいした距離ではないように見えますが、左下の縮尺をご覧ください。それに三岐鉄道北勢線で、楚原駅から阿下喜駅まで、2駅を歩いたのです。

西桑名駅から、
三岐鉄道北勢線のナロートレインに乗って行きます。ナロー

ゲージ(線路幅 が762mm。国内の鉄道では、JRが採用している1,067mmゲージよりも狭い線路幅)の電車。楚原(そはら)までは、¥390。9時53分着。

コースマップをもらって、10時に楚原駅からスタート。今回は、平日ですし、「酒蔵みてある記」ではありませんので、参加者は少なめ。コースマップのナンバーも66でした。ねじり橋、めがね橋を見て、八幡神社に寄り道。鈴鹿山脈と田園の風景を眺めつつ、麻績塚古墳・久保院八十八ヶ所道を経て、阿下喜の町へ。桐林館からウッドヘッドで大ひな壇を見てきました。このほか、100軒ほどのお宅でひな人形が飾られています。

楚原駅からすぐのところでいきなり寄り道です(苦笑)。
楚原神社。主祭神は、品陀和気命(ほんだわけのみこと)。天文7(1538)年、八幡社を勧請し氏神として尊崇していたのが、始まりと伝わっています。

コースに戻って、本来の目的地であり、個人的には最大の関心があった

のは、こちら。三岐鉄道北勢線にある、ねじり橋とめがね橋です。日本土木学会の選奨土木遺産に指定されています。

ねじり橋(右の写真)には、10時20分頃到着。予め調べておいた時刻表

によれば、10時45分を過ぎた頃、上り・西桑名行きと、下り・阿下喜行きが通過します。ここはせっかく北からには、電車が通るところを撮らねばと思い、待つことにしました。津市からいらしたという男性とご一緒に待って、この写真を撮りました。

11時頃、八幡神社に寄り道。ここは、一の鳥居をくぐってから、三岐鉄道

北勢線の踏切を渡らないと行けません。主祭神は、誉田別命(ほんだわけのみこと)。ここにはいろいろと興味深いものがありました。今日は、予告編ですので、そのうち1つだけ。「神武天皇 明治天皇御陵遙拝御柱」というもの。西の方に向かって建っています。詳細は、これから調べますが、「紀元貳千五百九拾六年」とありました。始めて見ました。やはり、歩いて、実際に見て回るというのは大切です。

「早春の鈴鹿山脈を眺め」とテーマにありますが、まさにその景色。いなべ市員弁町上笠田あたり。田園地帯をひたすら歩いています。前方左手には、藤原岳が見えています。このあたりで、鈴鹿からいらしたという、高齢の女性と一緒になりました。お年を聞いてびっくり、「80歳を過ぎました。連れがなくなりましたので、一人で来ています」と。

いなべ市北勢町中津原に入って、久保院というお寺に立ち寄ります。今は廃寺で、かなり荒れてしまっています。この手前には、戦没者記念碑があり、そこから「麻績塚(おみづか)古墳」と「久保院八十八ヶ所道」があります。「清少納言ゆかりの」というのは、行ってみ て初めて知りましたので、これから調べなければなりません。

4世紀ごろつくられたと伝わっている「麻績塚古墳」。大小2つの古墳からなり、「王塚」または「茶臼山古墳」ともいわれますが、埋葬された人物の名をとって、一般に「麻績塚」と呼ばれます。墓の主の名は、伝承によれば「神麻績連」。天物知命(あめのものしりのみこと)の后、また、桑田玖賀(クワタノクガ)の姫ともいわれていますが、その名の通り、麻の栽培・紡織といった生産に深い関係を持っていたと思われます。

久保院は、和波九十郎の二男、久保(ひさやす)の追善供養のためつく

られたといいます。詳細はこれから調べます。ここには、上述のように、「久保院八十八ヶ所道」は、四国八十八か所を模倣しものです。しかし、管理状態が悪く、溝に落ちた石仏や壊
れかけた御堂がほとんどでした。

いなべ市北勢町麻生田などを歩いて、阿下喜に向かいます。左の写真

では、奥の方に阿下喜の町が見えてきたところ。北勢線には、西桑名行きのレトロ電車が走っていきました。12時40分頃、ようやく「北勢町阿下喜」の看板に出会いました。藤原岳がよく見えてきました。

「あげきのおひなさん」は、後述のように、
桐林館(とうりんかん)や、
ウッドヘッド(いなべ市商工会)にて大規模に行われていますが、その他に約100軒の焦点、民家、寺社などにもおひなさんが飾られています。こちらはとある模型屋さんの店頭で見せていただいたおひな様。

桐林館は、国登録有形文化財。昭和11年に建築された旧阿下喜小学校校舎を復元したもので、戦前の木造小学校の姿を今に伝えています。ここにもおひな様が飾られていましたし、校長室、教室などが復元されていて、懐かしい感じに浸ってきました。また、ここでは、
桐林館阿下喜美術室が、アート&カフェで活用し、作品の展示と、カフェを常時一般開放しています。

ウッドヘッド三重(いなべ市商工会)。ここが、「
あげきのおひなさん」のメイン会場。冒頭の写真は、ここで撮りました。実際には、写真の3倍以上のおひな様が飾られています。余談ですが、「このお雛様が夜中に泣くとか、髪が伸びてるとか、それでお払いして貰ったとか」、嘘か本当かという類いの噂があるとかないとか……。

このあと、大西神社へ。主祭神は、
建御名方神(たけみながたのかみ)。勧請年月は不詳だそうですが、文政7(1824)年の「村明細帳」に記載があるといいます。ここは、もう本当に藤原岳の目の前でした。このあと、通りかかって見つけた「イチガミ神社」と、「西念寺(浄土真宗本願寺派)」に立ち寄って、ゴールの阿下喜駅を目指しました。

その前に、こちら、
阿下喜温泉あじさいの里に立ち寄って、土産をゲット。本当なら、ここで温泉に入りたかったのですが、この時点で14時25分。次の西桑名行きが、14時39分と思い込んでいましたので、温泉は泣く泣くパス。

三岐鉄道北勢線・阿下喜駅にゴール。12.4㎞を完歩。14時32分着。駅で

時刻表を見て、勘違いに気づきました。10時~13時台は、39分発でしたが、14時台は29分発でした(苦笑)。次は、15時1分発。ちなみに阿下喜駅は、「日本最西端のナローゲージ駅」です。

時間もありましたので、「
軽便鉄道博物館」の方へ。ここは、第1・3日曜日の10時から16時だけ公開。226というナンバーがついた電車1両が置かれていました。公開日には、ミニ電車が運行されています(
こちら)。ターンテーブルもあります。

無事に15時1分発西桑名行きの電車に乗って帰ってきました。桑名着は、15時56分。¥420なり。昨年12月から「
マイレール乗車券」を売り出していましたので、まだ残っていればそれが欲しかったのですが、小生の一人前の女性が、最後の1枚をゲット(涙)。

最後に本日の土産。左は、草餅&大福。「草餅を買ってきて」という指令

が下っていましたので、ウッドヘッド三重に出ていた出張販売所で購入。これで¥500とかなりおトクな気分。もう一つは、「いなべ石挽蕎麦」。こちらは、阿下喜温泉あじさいの里のあじさいの店で購入。¥350。いなべ市では、蕎麦の栽培が盛んなのです。どこかで蕎麦も食べたかったものの、うまくいかず、これを買ってきたという次第。
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