
長良川河口堰の管理橋東端から北西方向を撮った写真。伊勢大橋の向こうに藤原岳他の鈴鹿の山並みが見えていますが、皆、高いところは雪化粧していました。左の写真で中央のやや左下に点々と何かが見えています。実は、これ、カモたち。

ここは堰の上流側で、80羽ほどがいました。ホシハジロのオスがわずかに

いた他は、すべてキンクロハジロ。右の写真は、クローズアップしたものですが、中央の両側にホシハジロのオスが計2羽写っていますが、他はキンクロさん。

ここ東側の魚道の上流側には、アオサギとダイサギが1羽ずつ。下流側の

魚道近くには、コサギが1羽と、カワウたちがいたくらい。もっとサギがいるかと思ったのですが、期待外れでした。代わって、堰の上流側にけっこうたくさんいたのは、カンムリカイツブリ。堰を往復して数えたところ、合計12羽ほどの姿が見られました。

こちら、堰の下流側(東側)です。ものすごい数のカモたち。これですべて写っているわけではありません。愛用の百均カウンター(笑)で数えたところ、200羽以上(一応カウントしたのは、207羽でした)。こちらもほとんどはキンクロハジロと思われました。河口堰では、川面まで距離がありますから、双眼鏡を持って行って確認しなければなりません。

約800mを歩いて、管理橋を渡り、西側へ。揖斐長良川の中州のところで

す。が、ここまで来てガックリ。ハクセキレイの姿は見えたものの、サギはおろか、カワウもいません(涙)。こんなことがあるのか!? 久しぶりに来たのに、なんたる仕打ち! と思ってもいないものは仕方ありません。

堰西側でしばしボンヤリと鈴鹿の山並みを眺めていたら、なにやら鳴き声がしてきました。「チッ、チッ、チーウイン「」というような鳴き声。老眼をこすり、辺りを見回すと、葦原に何か動く姿が……。やっと見つけたのが、こちら。
オオジュリンのメスであろうと思います。葦の茎を上下しながら、時々茎を剥いている様子が見て取れました。しばし、この1羽に遊んでもらったような次第。

動くものがある方向にカメラを向けて、やたらたくさん撮った中には、
ホオ
ジロらしき姿も写っていました。ホオジロは、河口堰回りや、揖斐川の住吉神社辺りなどでも見かけます。移動しようと思ったら、同情してくれたのか、もう1種類登場。ダイサギが、葦原の上をやって来ました。

親水広場には、回らず、管理橋西橋からUターン。東に戻ってきたら、魚道下流側にコサギらしき姿とカワウが集合。今日は、あのヤギさん確認は省略して、三ツ又池公園に移動することにしました。河口堰滞在時間は30分あまり。

弥富市内の三ツ又池公園。20分あまりで到着。宝川の遊水池を利用し

た公園。カイツブリが繁殖します。昨シーズンは、ミコアイサもここに来ていました。一周すると約2㎞。ちょうど良い散歩コース。隣接する弥富市十四山総合福祉センターの脇にはシキザクラがあり、先日から咲き始めています。

まずは、カルガモ。昨シーズン冬は、たくさん集まっていましたが、今日

は、この2羽。奥のカルガモは、他のカモとのハイブリッドのように思えます。なんだか九華公園と似た感じ(微笑)。次いで、ヒドリガモ。ここは九華公園とは違って、カモたちは、池の中央辺りにいることが多いので、小生の撮影機材では対応困難(苦笑)。

コガモはけっこうたくさんいました。北にある花菖蒲園のところや、西側の

蓮池脇にたくさんいます。オス(左の写真は、2羽ともオス)は、エクリプスからかなり脱却した個体もいました。

花菖蒲園にある東屋のところには、モズが出てきました。このオスのモズ、花菖蒲園の回りを移動していましたので、ここら辺りを縄張りにしていると思われます。
オオバンは、公園内のあちこちにいます。40~50羽以上いたと思いま

す。遠かったり、飛んで逃げられたりと、とても数えきれませんでした。一部、上陸して草を食んでいる個体もいました。浅瀬で、顔を掻いている個体も。あの大きな弁足が見えます(右の写真)。

カイツブリももちろんいましたが、これからの時期、数ではカモたちにはる

かに負けてしまいます。元気で過ごしてほしいものです。

カンムリカイツブリは1羽だけ。昨シーズンは、数羽いましたので、もう少し増えるかも知れません。左の写真は、伸びをするような体勢をとったところ。ときどきこういう体勢を見ます。

西側の蓮池にコサギ10羽ほどと、多数のヒドリガモが集まっていました。肉眼で見て、写真を撮っているときには気づかなかったのですが、パソコンで拡大してみていて、「あれ!?」と思ったことがありました。左の写真、よくご覧ください。中央の左下に移っているカモの色、模様です。頭頂から後頭部の辺りが緑色をしています。ブロ友のひらいさんのブログ(
ひらパノ2)で見た記憶があります。

同じ写真をもう少し大きく見えるようにトリミングしたもの。頭頂部から後頭部にかけての緑色以外は、
ヒドリガモと変わらないように見えます。他のカモとのハイブリッドかという気がします。
ここに、ヒドリガモとアメリカヒドリの混血というカモの写真がありますが、似ていないこともありません。

この蓮池には、上記のようにコサギが10羽ほど集まって、餌探しをしていました。小魚をゲットしたところを捉えることができました。魚は何かよく分かりません。コサギにとってはちょっと深そうです。

蓮池の脇では、コガモがたくさんお休みしていたのですが、中には、ハシビロガモのオスが混じっているのも見えました。昨シーズン、ここはもっとたくさんのハシビロガモが集まっていたところです。

三ツ又池公園を一周してきました。ほぼ1時間。ここに載せた他、ジョウビタキのオス、カモメなども見かけました。カモがもっとたくさんいるかと思ったのですが、まださほどでもありませんでした。上にも書きましたが、昨シーズン、ミコアイサも確認していますので、また時々「巡回」しなくてはなりません。
コメント
ひらいさん、おはようございます。
本当に久しぶりに遠征してきました(笑)。
大山田川や、両ヶ池なども見てきたいと思いつつ、なかなか腰が上がりません。
河口堰はまさに吹きさらしですので、これからの季節は大変ですが、時々は出かけるようにしたいと思っています。
カモの数はすごいですよね。
カウンターを持って行ったのですが、あれだけ多いと正確に数えられる自信はありません(笑)。
三ツ又池公園の緑色のヒドリガモ、蓮池にいました。
肉眼では気づきませんでした。
毎年同じところへやってくるという証拠でもありますね。
ミコアイサが来ないか、私もまた見に行くつもりです。
投稿: mamekichi | 2017年11月24日 (金) 07時35分
mamekichiさん、こんばんは!
遠征お疲れ様でした、この時期、河口堰は暖かくても風が強く吹くので、散歩も大変です。と言っても河口堰でのバードウォッチングは魅力的なので、自分も毎週行ってしまいます。広いとは言え、数百羽のカモは凄いですね、場所により集まる種類が決まっているのか、河口堰はキンクロさんが多いですね、木曽川は今年もヒドリガモが優勢、マガモも結構居ますが、コガモが少ない感じです。サギ達、早朝は西側に居るようですが、適当な時間に出動してしまうのかもしれませんね、最近木曽川もコサギ等は少ないです。
最後に三ツ又池公園のヒドリガモ、今年も緑色の子が来てるのですね、先日行った時には確認出来なかったので残念ですが、今年中にはもう一度行ってみようと思っています。
投稿: ひらい | 2017年11月23日 (木) 15時12分
おユキさん、おはようございます。
一気に寒くなりましたが、冬鳥の登場が遅かったり、数が少なかったりと、よく分からない気候です。
カンムリカイツブリ、たくさんいました。
もっと近くで見られると良いのですが、あのとんがり具合はなかなかのものでした。
河口堰は、もっとサギなどいて、賑やかかと思ったのに、大いに期待外れでした(微笑)。
サクラは、「シキザクラ」と聞いたものです。
この時期に咲くのは、十月桜などもあるようです。
しっかり区別月いているわけでもありません(苦笑)。
カモたちは、ポッチャリしていますね。
饅頭か、鏡餅が浮いているように見えることもあります。
河口堰や三ツ又池公園で見るよりも、九華公園で間近に見ると余計にそう思います。
カモをご覧になると、食べたような気持ちになるとか、触った気がするとか、脂までついたような感触があるというのは、想像力が豊かでいらっしゃるのでしょうね。
私などまだ修行が足らないような気がします(笑)。
投稿: mamekichi | 2017年11月23日 (木) 07時43分
mamekichi先生、こんばんは。
一気に真冬並みの気温になり、防寒対策に気を揉む日々ですね。
河口堰のカンムリカイツブリさん、カンムリ具合が何ともトンガって元気ですね。
あやかりたいです(笑)。
途中、実況調の文体もあり(揖斐長良川の中州辺り、誰もいなくて途方にくれているご様子)、珍しい(笑)と、いつものお写真ではないところで楽しませていただきました。
シキザクラというのは、こんな時期に咲くものなんですか?
桜?!とビックリしました。
カモさん、相変わらずツヤツヤのポッテリですね。
先日、アップのお写真で胸焼けいたしまして(食べるつもり?!)、その後、ユリカモメさんのサラサラ毛並みでお口直ししたのです。
カモさんを見ると、なぜ食べた気になるのか、皆目わかりません。
いや、食べた気だけでなく、プニュプニュと触った気にもなるのでした。それで、掌にペッタリと脂が付いた感触があるのです。
何でしょうねぇ・・・。
投稿: おユキ | 2017年11月22日 (水) 22時18分