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2016年10月21日 (金)

“「よく発達した発達障害」の話 ”……シロクマの屑籠から

 いつも拝読しているブログに、“シロクマの屑籠”というものがあります。10月18日に“「よく発達した発達障害」の話 ”という記事がアップされています。

 ご関心がおありの方は、是非ともリンク先のオリジナルの記事をお読みください。一言で言えば、「病院で発達障害と診断する基準に当てはまるような人が世間にはたくさん埋もれていて、そのなかには、うまくやっている人もかなり多い」ということです。

 シロクマ先生は、「自閉症スペクトラム障害(ASD、いわゆるアスペルガー障害や高機能自閉症を含む)として診断される人と同じ性質を持っていながら、まったく精神科とかかわりを持つことがないまま、うまく社会に適応している人は意外といる」と述べていらっしゃいます。

 理系の学部や、医学部や、難関大学には、アスペルガー障害の人が多いという話を聞くことがあります。シロクマ先生も、「大学教授にはアスペルガーが多い」という噂がどこまで本当かはわからないが、高学歴な専門家集団のなかに、もしも不適応に至っていたら精神科でASDと診断されていたであろう性質を垣間見せる人が混じっているのは確かだと書いておられます。

 また、こういう「よく発達した発達障害」と呼びたくなる人は、職業的/学業的なアドバンテージに恵まれた人だけには限らない。さまざまな職域に、わりと頻繁に見かけるものだとも書いていらっしゃいます。その上で、そうやって社会のなかでサバイブしている人達に、わざわざ診断病名をあてがう意味はないと指摘しておられます。確かにそうだと考えられます。

 もし、発達障害とカテゴライズする必要が生じたとしても、その際には「よく発達した発達障害かどうか」という意味合いを無視してはいけないと思う。どういう診断基準に当てはまるのかも大切だが、個人それぞれが自分自身の性質と社会との折り合いをどこまで・どんな風に社会的に成長させてきたのかも、同じぐらい大切だと思うという、シロクマ先生の視点は大切だと思います。

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学問・資格」カテゴリの記事

コメント

チーママさん、こんにちは。
おっしゃる通りで、発達障害という概念が普及してよかった方と、却って悩むことになってしまった方とがいらっしゃると思います。
それぞれの方のパーソナリティによる部分も大きいでしょうが、発達ということを考えると、本人のことだけでなく、周囲との相互作用も影響してきますから、やはり周囲の関わり、理解の仕方も多少とも影響はしてくると思います。

投稿: mamekichi | 2016年10月22日 (土) 17時38分

おユキさん、こんにちは。
児童精神科医の本田秀夫先生が、「発達障害の特性があると判断するときと、発達障害と診断するときとは区別する」という趣旨のことを書いていらっしゃいますが、それとも共通する視点だと思います。
ご当人の「障害」の状況にもよるとは思いますが、自律性や社会性のスキルがどの程度身についているかということによる相違と考えられます。
広い意味では、「しつけ」に含んでもよいのかも知れませんが、本人の特性に応じた育て方や、療育が適切になされると、シロクマ先生がかいていらっしゃるように「よく発達した発達障害」となるのではないでしょうか。
知的能力の高い方では、ご本人なりの工夫の成果という面もあるでしょうね。

投稿: mamekichi | 2016年10月22日 (土) 17時36分

発達障害という概念が普及して、良かった方、かえって悩む方といろいろいらっしゃるように思います。 娘のお友達は、自分はダメだと悩んでいたようですが、アスペルガーなんだと気づいてからは、とても気持ちが楽になって、それなりに上手に暮らし子育てに励んでいるようです。どこで線引きするのかは、学術的な部分だけでなく、個々のパーソナリティーによっても違うような気がいたしますよ。

投稿: チーママ | 2016年10月21日 (金) 22時16分

mamekichi先生、こんばんは。

元記事、拝読しました。
発達障害に関しても、私はまだまだ理解不足なことが多いのですが、
実体験と重ねて読むことができました。

未だ(としておきます)適応できないでいる発達障害の人と、よく発達した発達障害の人との違いはなんだろう?と、時々考えます。

シロクマ先生の記事にあるように、礼儀作法などのトレーニングが、キッチリされているかどうかが鍵なのかしら?と思ったこともありました。
(私のイメージは、いわゆる躾に似たものです。)
当然ながら、答えなど、まだ出ていません。

『 もし、発達障害とカテゴライズする必要が生じたとしても、その際には「よく発達した発達障害かどうか」という意味合いを無視してはいけないと思う。』

先生方ほど奥深いことは考えていませんが、その人がそれまで世間を生きてきたことに対し、単純に「様々な縁に恵まれた」などと片付けず、”これまでも”試行錯誤してきたということを念頭に置いておくことが大事なのだと思いました。

投稿: おユキ | 2016年10月21日 (金) 21時51分

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