お知らせ

  • データの移行について
    2005年10月26日のブログ開始当初から、2026年1月31日までの記事は、「猫の欠伸研究室(アーカイブ)」に移行しました(http://blog.livedoor.jp/taichimaru151/)。 このココログの「猫の欠伸研究室」には、2021年1月以降の記事を残し、2020年12月以前の記事は削除しました。2021年1月1日以降の記事は、両方にあります。

レンズを通した自然観察

  • この「レンズを通した自然観察」ということばは、恩師のお一人が、私の趣味を形容しておっしゃったものです。2023年2月7日のブログに書きましたが、実はときどき思い出していることばです。お世話になった先生方はたくさんいらっしゃいますが、この恩師は、就職のことから学位論文の執筆、審査に至るまで本当にお世話になった先生です。「写真の撮り方を指南してもらいたい」ともおっしゃったのですが、これはお世辞と理解しています。私はほぼ隠居状態となって10年以上になりますが、今、改めてこのことばをかみしめています。この先生には結婚式の際に「理論と臨床をつなぐ仕事をするように」ということばをいただきました。体調を崩してそれには十分に応えられませんでしたので、せめてこの「レンズを通した自然観察」については、極めるとまでは行かないにしても、もう少し精進したいと考えています。

ブログ名の由来

  • ブログ名の「猫の欠伸研究室」は、中日新聞の夕刊に連載されている「紙つぶて」というコラム(平成22(2010)年1月13日)に、元新党さきがけ代表の武村正義さんが書いていらっしゃった「人生は猫の欠伸である」というコラムによります。武村さんは、“チベットで鳥葬を取り仕切る僧侶が、「人の生涯は猫の欠伸のようなもの」と語った”と書いていらっしゃいます。「猫の欠伸のようなもの研究室」としたかったのですが、ちょっと間延びしますので、「猫の欠伸研究室」とした次第です。「研究室」とつけたのは、過去、大学に勤めていたことがあるということやら、知らないこと、分からないことがあると何でも調べずにはいられない性分であること、屁理屈、講釈が大好きであることからであります。しかし、「人生の研究をしている」のではありません。「大所高所」からのご高説を開陳できるほどの力量はないが故、「小所低所」からの戯れ言をつぶやくのが精一杯(苦笑)。身の程に合わせ、勝手なことを書き綴っていますので、御用とお急ぎでない皆様には、今後ともご交誼のほど、お願いいたします。是非ともコメントを頂戴し、少しでも世間を広げたいと熱望しております。

モットー

  • 座右の銘というほど立派なものはありませんが、過去に体調を崩し、療養生活を送った経験から、私なりのモットーをつくっています。その一つは、「淡々と飽きもせず……」です。自分では、「……」と余韻を残しているところが気に入っています。こだわりすぎや、やり過ぎはよくありません。若い頃はムキになってやったこともありますが、今はこのように「淡々と飽きもせず……」が自分に合っていると思っています。もう一つは「晴耕雨読」ならぬ「晴歩雨読」です。マンション暮らし故、耕すところはありません。代わりに歩いています。そして、最近(令和3(2021)年に入った頃から)追加したのが、「散歩生活、ときどき仕事」。NHKのテレビ番組に「晴れ、ときどきファーム!」というものがあります。これのもじり。浅学非才の身ですので、ご交誼の上、いろいろとご教示をお願いします。

2026年2月11日 (水)

九華公園で見た、比較的珍しい鳥

260211110038450c  朝のうちは雨でした。雨は午前中には上がりましたが、午後からは西高東低の気圧配置で季節風が強くなるという予報通り。最高気温は10.1℃ですが、最大風速も6.0m/sとなっています。雨でしたので、散歩には行っておりません。午後から行くという手もありますが、これだけ風が強いと、あまりよろしくありません。冬場は、午後になると風が出てくることが多い気がします。15時過ぎからは晴れて来ました。

188c169c E357ce61  先だっても使った「奥の手」で、今日も「九華公園で見た比較的珍しい鳥」とします。今回は、「比較的」ということばをつけました(微笑)。まぁ、ブログは「猫の欠伸研究室(アーカイブ)」の方に、2005年10月の分からずっとありますから、掘り出せば何かひねり出せます(ただし、その元気があれば、ですが)。今回も、先だってウェブページの方に載せた「九華公園の野鳥たち」からネタを拾っています(2026年2月8日:ウェブページに「九華公園の野鳥たち」を掲載しました)。これらの写真は、2月8日の記事に載せましたが、左の写真はアルバムにして公園管理事務所で供覧したもの、右の写真は事務所の南で展示したパネル。パネルは、当時の管理人のお一人Oさんがつくってくださったもの。

20221229  まずは、セグロカモメ。もちろん珍しい鳥ではありません。この近くでは、町屋川でよく見ますし、揖斐川にも来ていることがあります。九華公園には、冬に何度か飛来するくらい。写真は、たまたまユリカモメと一緒に撮れたもの(2022年12月29日:九華公園にセグロカモメ飛来)。大きさの違いがよく分かります。セグロカモメは全長61㎝、ユリカモメは40㎝。大きいので、堀に浮かんでいるだけで、貫禄があります。セグロカモメは冬鳥で、背が灰色の大型カモメ類。名前は「背黒」ですが、背は灰色。嘴は黄色で、下嘴の先端近くに赤斑があります。

 20241031「セグロ」つながりではありませんが、セグロセキレイ。2024年10月31日に九華公園内のグラウンドにいたもの(2024年10月31日:カワセミとジョウビタキの日でした(微笑))。全長21㎝。白黒モノトーンのセキレイです。河川、湖沼、公園の池などにいますが、セグロセキレイは砂れき地のある川原にこだわるそうです。九華公園ではハクセキレイは日常的に見ますが、このセグロセキレイは、これまでに何度かくらいしか見たことがありません。わが家の近くでは、以前は、大山田川でよく見られましたが、最近は少ないようです。

20251029  「セキレイ」つながりで、キセキレイ。写真は、昨年10月末に撮ったもの(2025年10月29日:九華公園でキセキレイとジョウビタキのオス……桑名市博物館で「桑名の豪商 諸戸家の至宝」展を見てくる)。キセキレイは、全長20㎝。図鑑には「水辺を好む黄色いセキレイ」という説明があります。繁殖期には、山地や河川、渓流にますが、冬になると市街地の公園の水辺でも見られます。九華公園でも、冬になるとときどき姿を見せます。胸から体の下面、腰が黄色で、脇は白くなっています。

 2023続いては、ササゴイ。九華公園では、これまでに3回見ています(2016年10月19日:ササゴイの幼鳥に、今シーズン初のジョウビタキ(メス)……九華公園のカモは9羽、2023年8月8日:九華公園にササゴイ飛来、2025年6月6日:九華公園にササゴイがやって来ました)。この写真は、2023年8月8日に撮影。ゴイサギに似ていますが、漢字では「笹五位」。全長52㎝。「鳥類界きっての釣り名人」だそうです。長く、鋭い嘴が特徴の夏鳥。翼にある白い羽縁が笹の葉のような模様に見えるのが、和名の由来です。夜行性で、河川や池で魚を待ち伏せて捕らえます。昆虫や木の葉をエサにして魚を捕る個体もいるとか。長良川河口堰でも見たことがあります。

2016_20260211142701  もう1種類。不鮮明な写真ですが、九華公園では1回だけ見ました(2016年11月2日:九華公園にユリカモメ、ツツドリらしき鳥も……住吉入江でカイツブリの漁)。九華公園の外周遊歩道東を歩いていたら、目の前にこの鳥がやってきました。図鑑で調べて、カッコウの仲間のツツドリかなと考えたのですが、この記事を書くのに改めてChatGPTに聞いたら、写真だけの段階では、ツツドリの可能性が高いと出てきました。しかし、観察地、観察時期も入力したら、カッコウの幼鳥の可能性が高いと判断が変わりました。それは、ツツドリは主に夏鳥で、9月中にはかなり南へ渡る個体が多いのに対して、カッコウはやや遅くまで残る個体がおり、11月上旬の記録もあるからだそうです。すなわち、第一候補はカッコウ(幼鳥)、第二候補がツツドリということ。①胸の上部(喉近く)に縦斑が混じっていたか、②尾羽の白斑の大きさ、③鳴き声の有無が分かると、さらに明確な判定が可能といいますが、この写真しか撮れていませんし、鳴き声は聞いていません。ChatGPTが示す判断が、必ず正確ということはありませんが、その判定の根拠を示してくれたり、さらに必要なチェックポイントを示してくれるのは、助かりますし、勉強になります。

 Dsc03420c_20260211153601ということで、最後は、ChatGPTに遊んでもらったような話ですが、最近、私はこのChatGPTをよく使っています。自分自身のとあることについても、あれこれ調べるのですが、普通に検索しただけではヒットしない情報も出て来ます。どこからそういう情報を引っ張ってくるのでしょう? こちらがいうことをまずは、肯定的に受けとめてくれますし、うまくやっているところはポジティブに捉えてくれます。ある意味で、ちょっとしたカウンセラーと対話しているように思えることもあります。判断や、判定の根拠も示してくれますから、そこに立ち返って考えることもできます。ただし、上のパラグラフにも書きましたが、提供された情報や、判断、評価が全面的に正しいとは限りませんので、別のリソースでも確かめたり、ほかのAIの情報などと照合したりすることが必要でしょう。紅梅は、昨日、鎮国守国神社で撮影しました。

 余談というか、驚いたニュースを1つ。今朝の中日新聞に「県内JR4駅無人化 四日市 多気 紀伊長島 熊野市」というニュースが載っていました(こちらにその情報があります)。「お客様サポートサービス」をこれらの駅でも導入するのだそうですが、要するにモニター付きのインターホンや、切符・学割証などを遠隔で確認するための券面確認台を備えた近距離券売機、指定席券売機を設置し、駅員は配置しないのだそうです。四日市市は、三重県でもっとも人口も多く、三重県を代表する都市の一つと思います。特急南紀も停車するのに、無人駅とは、これいかにという気がします。ただ、JR四日市市駅あたりは、栄えているかというと、かなり疑問ですが……。来年3月が目処で、これが実施されますと、三重県のJR東海管内の有人駅は、桑名、亀山、津、松阪、尾鷲、伊勢市、家城の7駅だけになります。

2026年2月10日 (火)

ジョウビタキにカイツブリの飛翔シーン……仏眼院で村正の墓が移設されていました

Dsc04346c_20260210131901 Dsc02926c_20260210132101  朝は、-1.1℃でした。散歩で通った住吉入江の南の端では、薄く氷が張っていたくらい。あまり寒いうちから出かけるのもよくないと思い、8時半頃から散歩へ。ただし、このときも気温は1~2℃。風が弱かったので、体感的にはさほど寒くはありませんでした。住吉神社、九華公園、内堀南公園、吉津屋町、京町、寺町と5.2㎞。久しぶりにいつも通りのコースを歩いたという次第。冒頭の写真は、散歩から帰ったときのもの。右の藤原岳の写真は、散歩に出たときのもの。

Dsc03015c_20260210132101 Dsc03036c_20260210132101  七里の渡し跡まで野鳥はいません。七里の渡し跡には、ヒドリガモが22羽。きちんと確認はしませんでしたが、たぶん11ペア。

Dsc03072c_20260210132101  さらにオオバンも1羽が登場。七里の渡し跡では、水がきれいでした。

Dsc03107c Dsc03125c_20260210132101  柿安コミュニティパークの堀では、コガモのオスが1羽にメスが2羽、上陸して休んでいました。ここで散歩&鳥見友だちのYさんに出会って、最近の様子を聞きましたが、相変わらず野鳥は多くないということでした。

Dsc03140c_20260210132101 Dsc03151c_20260210132101 コミュニティパークには、ほかにキンクロハジロが2羽。

 

Dsc03157c_20260210132001  九華公園到着は、8時55分。アイガモに会うのは、2月5日以来(2026年2月5日:午後から散歩で、オオバンの弁足、コガモ同士のバトル、ヒヨドリのアクロバティックシーンなど)。元気そうでした。刻んだ菜っ葉を食べているところ。

Dsc03303c_20260210132001  鎮国守国神社の社務所裏の木には、アオサギさんが1羽。アオサギは、2月4日以来(2026年2月4日:今日も危うく坊主寸前……アオサギ、イソシギ、ジョウビタキのオス、ツグミに救われる)。

Dsc03241c_20260210132001 Dsc03337c_20260210132001  同じあたりには、今日もゴイサギ、ホシゴイがいました。相撲場の方からと、鎮国稲荷社の参道とから確認したのですが、少なくともゴイサギが5羽、ホシゴイが2羽いるのが確認できました。Yさんに伺ったところ、春日神社に行く途中の中橋のところにも、最近、ゴイサギ、ホシゴイがいるようです。

Dsc03494c_20260210132001 Dsc03463c_20260210132001 管理事務所の近くで、カワラヒワ。カワラヒワは、このあと、朝日丸跡でも数羽を見ています。朝日丸跡では、地上に降りてきてエサ探し。このときは、ジョウビタキを撮影していて、カワラヒワは撮れず。事務の書南では、ハクセキレイ。右の翼を傷めた個体です。

Dsc03533c_20260210132001 Dsc03595c_20260210132001  奥平屋敷跡の入り口で、いきなりジョウビタキのオス。日陰に出て来ましたので、あまりきれいには撮れず。続いて、ハクセキレイが1羽。ほかにはヒヨドリ、スズメ、ムクドリ、ドバトなど。

Dsc03857c_20260210132001  朝日丸跡でもジョウビタキのオス。上に書きましたように、カワラヒワも見たのですが、ジョウビタキの写真を撮っている間にどこかに行ってしまいました。本丸跡でシメを探したのですが、今日はいませんでした。

Dsc04099c  さらに、九華公園の外周遊歩道の南を歩いていたら、目の前の桜の木にジョウビタキのオスがやって来ました。九華公園にいるジョウビタキは、たぶんオスの2羽ですので、奥平屋敷跡か、朝日丸跡で見たうちのどちらかではないかと思います。

Dsc04175c_20260210131901  Dsc03510c_20260210132001水鳥たち、まずはキンクロハジロ。今日は、数は数えず。あまり多くはいませんでした。ハシビロガモも、少なめという印象。

Dsc03625c_20260210132001 Dsc03633c_20260210132001  ヒドリガモは、1ペア。二の丸堀の西側エリアでお休み中。ホシハジロは、今日もいませんでした。Yさんによれば、このところまったく見ていないそうです。

Dsc03521c  ユリカモメは、40羽以上。今日は、見ている間にエサをやる人はなく、旧アヒル小屋のところにたむろしていました。

Dsc03948c_20260210132001  こちらはカワウさん。堀から飛び立とうとしていましたので、撮ったのですが、木の枝をくわえていました。肉眼では、気づきませんでした。婚姻色を呈していますので、巣をつくるためにこの枝を取ってきたのでしょう。

Dsc03990c_20260210131901 Dsc03995x  カイツブリは、私が散歩をサボっている間もずっといたそうです。今日は、飛んでいるシーンが撮れました。

69452c53Dsc04271c 余談というより、発見。寺町商店街の東に仏眼院というお寺があります。仏眼院は刀工千子村正の菩提寺であったとする説もあり、その一族と思われる千子宗入禅定門(承応4(1655)年没)の墓(右の写真中央)が墓地にありました(2020年8月15日:寺町寺めぐりの続き)。

Dsc04279c_20260210131901  この墓地が、最近改修されていたのですが、村正の墓はどうなったのだろうと思っていました。

Dsc04192c_20260210131901 Dsc04211c_20260210131901  今日は、たまたま寺町商店街の東、仏眼院の裏の道を通ったのですが、仏眼院の裏にこのような形でその墓が移設されているのを見つけたのです。まだ正式にここにお参りできる状態ではなかったのですが、見てきました。説明板には、「伝 村正一族 戦後宗入禅定門墓石」とあります。昭和9(1934)年、桑名史跡研究会長・水谷長之助氏が、仏眼院墓地の土中より発見したものだそうです。「承応四年(1655)没、千子新右衛門の戒名『千子宗入禅定門』と刻まれており、村正一族の歴史を今日に伝える、極めて貴重な資料」とあります。当時の新聞記事の写しや、墓石に刻まれた文字の説明も記載されています。以前は、無縁塚にあったのですが、仏眼院檀家にして桑名藩馬廻り役末裔である星和男氏の寄付で、ここに移設したそうです。

Dsc04287c_20260210131901  Dsc04176c_20260210131901寺町に行ったついでに、商店街にある河津桜を見てきました。つぼみは膨らんでいるのですが、今回の寒波で咲くのはまだ先になりそうでした。スイセンは、仏眼院の近くのお宅にて。日付が変わる頃から雨の予報です。雨は久しぶりです。そのあとは暖かくなるという予想ですので、期待しましょう。

2026年2月 9日 (月)

慣らし散歩に行くも……

Img_0395c  そろそろ寒波は帰っていくということですが、今朝はまだ冷えました。最低気温は夜中に記録した-2.8℃でしたが、朝7時でも-1.1℃。「これはもう少し気温が上がらないと、散歩はよくないな」と様子を見ていました。晴れたり、曇ったり、風が強かったりしていましたが、10時になって気温が4.2℃。3日ほど散歩に行っていませんでしたので、慣らし&様子見の意味も含めて、住吉神社、桑名七里の渡し公園、住吉入江あたりを歩くかと思って出かけてきました。1.2㎞ほどしか歩いていません。

Dsc02684c  ところが、いきなりつまづくことに(苦笑)。桑名七里の渡し公園、1、2月は、毎週月曜が休園だったのです。6月も同様で、それ以外は月に1回(第2又は第4月曜)休園日があります。作業も行われていて、外から見ても鳥なんかいません。

Dsc02691c_20260209135501 Dsc02726c_20260209135501  住吉神社。この時間、住吉入江にも、揖斐川にも野鳥はほとんどいません。揖斐川には、カンムリカイツブリが1羽いたのと、神社の前にハシボソガラスがやはり1羽いたくらい。七里の渡し跡まで行ってもよかったのですが、風が強かったので、撤収。

Dsc02830c_20260209141101 Dsc02869c_20260209135601  住吉入江の周りを歩いて帰ることにしました。この住吉入江は、江戸時代、桑名城の惣堀の一部でした。揖斐川に面した住吉水門から続いています。今は、写真のように整備されて、遊歩道もあります。左の写真は、県道613号線の住吉橋の下にかかる回転歩道橋。右の写真に写っているのが、住吉ポンプ場。

20191011e71cbaf0  「回転歩道橋」と書きましたが、実際に回転します。20191011a415cf67ここからの3枚の写真は、2019年10月11日に撮影しました(2019年10月11日:台風19号に備えて……イソヒヨドリとノスリ?、漁船は住吉入江に避難【鳥名について付記(10/12)】)。リンク先の記事のタイトルでお分かりのように、台風などの際、赤須賀漁港の漁船が住吉入江に避難できるよう、この歩道橋は回転するのです。

20191011d35a4e62  回転し終えますと、左の写真のような状態になります(住吉橋の下からポンプ場の方を見ています)。201910117eb0de652019年10月11日、台風に備えて漁船が15隻ほど入ってきた状態が、右の写真です。ちなみに、このときの台風19号は、直撃するコースではなかったのですが、大型で非常に強いとされていました。

Dsc02883c_20260209142201 201603118d324e8d  漁船の避難の話に関連して、もう1つ。住吉ポンプ場の南西の住吉入江に玉重橋がかかっています。この橋は、「押上げ昇開式可動橋」になっています。1999(平成11)年に完成したものです。上で取り上げた回転歩道橋と同じく、漁船が住吉入江のさらに奥に避難することができるようにつくられています(右の写真、2016年3月11日:玉重橋、リフトアップ……定期点検と、視察・交流会のため)。

201903149a39a9092019031453df7423  以前は定期点検として、何回かリフトアップされたのですが、最近はそういうことはなくなった気がします。これらの写真も、もう10年前のものです。

20160311f8a15e48 201603116323fb92  この左の写真には作業員の方が写っていますので、どのくらいの高さにまで上がるか、よく分かるかと思います。右の写真は、視察・交流会で使ったのでしょう、以前の玉重橋の様子を撮影した写真がボードにしておいてありましたので、勝手に撮らせていただきました(オリジナルは、山口誠輔氏が撮影なさったもので、これは玉重橋を南から撮ったもの。橋の向こうが諸戸氏庭園)。私たちが、桑名に来た頃には、玉重橋は、右の写真のような古い橋だったということです。

202010219446138e20201021aa148c4c  九華公園で見た珍しい野鳥は、昨日の記事で一区切りです。ほかにもあるのですが、判別に自信がなかったりしますので、それらは割愛。野鳥ネタもないと寂しいかと思い、別ネタを。2020年10月21日に見たシーンです(2020年10月21日:ジョウビタキのオスが九華公園に登場、カワセミにも久しぶりに遭遇)。左の写真で向かって右は、ジョウビタキのオス。左にいるのは、エゾビタキです。実は、先にここにいたのはエゾビタキの方で、ジョウビタキのオスが近くに降りたので、「もっと近づいてツーショットになれ!」と念じたところ、右の写真のようになりました。エゾビタキの方が、何か文句をいっているような様子が見えます。

2020102160723674 20201021dc9575a1  その後、左の写真のように、ジョウビタキが、攻撃というか、脅迫というかをしたのですが、しばらくしてそれなりに落ち着いて、右の写真の状況に至りました。しっかりと楽しませてもらいました。

20201021dd992276  ちなみに、このときのエゾビタキの写真はこちら。

 余分な一言。衆議院選挙は、高市自民党の歴史的圧勝に終わりました。私自身は、選挙の途中から人気投票というか、イメージだけが先行した選挙と思え、「これで大丈夫なのかよぉ!?」という気がしてならなかったのです。これ以上は書きませんが、たとえばこういう見方や、こちらの見方もあります。

2026年2月 8日 (日)

雪が舞う寒い1日……今日も九華公園で見た珍しい野鳥(続き)

Img_0324c Img_0321c_20260208084601 衆議院選挙の投開票日になりました。北国では大雪ということで、投票に行くのも大変かと思います。わが家のあたりでは、晴れ一時雪の予報ですが、朝のうちは雪は降っていませんでした。しかし、寒いといいますか、冷たい! 写真は、朝7時頃の様子。右の写真では、鈴鹿山脈が遠くに見えるのですが、今日は雪雲らしき雲に覆われています。最高気温は夜中に記録した4.5℃(0時19分)、最低気温は-0.5℃(10時30分)。12時現在、0.5℃です。

260208100747480c  その後、9時半前くらいから1時間あまり吹雪いていました。昼過ぎからも雪が舞っています。血圧はほぼ落ち着きましたが、今日は寒く、また、ときどき雪が降りそうですので、散歩は控えました。選挙は、期日前投票を済ませてあります。

260208102818320c260208102830547c  散歩は控えたのですが、家内が買い物に行くというので、珍しく私も付いて行きました。行き先は、イオンモール桑名。昔は、マイカル桑名といいましたので、地元では未だにそう呼ぶ人もたくさんいます。

260208104921365c  買い物とはいえ、私が行くところは決まっています。1ヶ所はブックオフ。3月末が期限の¥500分の買い物券がありましたので、何かないか探しに行ったのと、新刊本を扱っている未来屋書店にも立ち寄ってきました。ブックオフではめぼしいものは見つからず、未来屋書店で数冊お買い上げ。昔は、天気が悪いと、ショッピングセンターや、ホームセンターへ行って歩きましたが、さすがに最近はそういうことはしません。帰ってきて歩数計を見たら、1.4㎞ほどでした。

2017  さて、散歩に行っていませんので、昨日に引き続き、「九華公園で見た珍しい鳥」とします。あくまでも九華公園では珍しいということで、いわゆる珍鳥ではありません。しかも、今日はマイナーな鳥ばかりです。まずは、アオジ(青鵐)。全長16cmで、スズメよりやや大きい鳥です。本州中部以北の山地や、北海道では山地の明るい林や低木林などの環境で繁殖します。冬には関東以西の積雪のない地方の、低木の生えた草地、薮などにやって来ます。漂鳥ですが、冬になると海外から渡来してくることもあります。2017年3月30日に見ています(2017年3月30日:九華公園も、諸戸氏庭園前もソメイヨシノ開花……灯街道・桑名宿のイベントにアオジ、エナガなど)。

2b6ffa6a2014  アトリ(花鶏)は、全長16cm。黄褐色を基調に黒、白の模様をした小鳥です。日本では秋にシベリア方面から渡って来る冬鳥です。森林や農耕地で見られることが多く、数百数千羽、時には数万羽の群になることもあるそうです。飛びながら「キョッ、キョッ」と鳴きます。写真は、2014年10月14日に撮影(2014年10月14日:台風一過……九華公園でアトリや、カワラヒワの幼鳥その他、キンクロは1羽のみ)。

20120109  オカヨシガモ(丘葦鴨)は、九華公園では1回見たのみですが、最近は、住吉水門から川口水門、三の丸水門あたりでごくたまに見かけます。写真は、オス。冬鳥。全長50cmで、カルガモよりやや小さい鳥。オスも、比較的地味な色で灰色味があります。巣を 葦原や湿地草原の地上に作るので、丘葦(葭)鴨(オカヨシガモ)といいます。ちなみに、昔は野生のカモを食べていましたが、オカヨシガモが一番おいしく、ついでマガモ、コガモの順ということが伝わっています。九華公園で見たのは、2012年1月9日の1回のみ(2012年1月9日:EOS x5の試写に行く)。

2019  カシラダカ(頭高)です。全長15cm。ホオジロの仲間の小鳥で、冬鳥です。背、翼、尾は褐色で、黒褐色の斑がある。緊張すると冠羽を立てるので、その形から「頭高(カシラダカ)」と名付けられました。河川近くの茂みなどにいることが多く、私も大山田川沿いなどで何度か見ましたが、九華公園では珍しい。写真は、2019年2月7日に撮りました(2019年2月7日:寺町商店街の河津桜が咲き始めました……九華公園でカシラダカ)。

20142_20260208081401 20220911  サンコウチョウ(三光鳥)です。全長は、オスが45cm、メスは17.5cm。繁殖期のオスは、体長の3倍ぐらいの長い尾羽をもちます。小さな冠羽があり、目の周りとくちばしはコバルト色。写真はメス。日本では夏鳥として渡来し、平地から低い山のうす暗い林で繁殖します。さえずりが、「ツキ(月)ヒ(日)ホシ(星)ホイホイホイ」と聞くことができるところから、三つの光ということで「三光鳥」の名がつきました。夏鳥。九華公園で見たのはメスで、2014年9月28日の1回のみ(2014年9月30日:9月28日(日)の散歩写真から……コサメビタキ、ヤマガラ、コゲラ、シジュウカラ、センダイムシクイ(?)、正体不明の鳥など)。ただし、ほかにオスの目撃情報がありますが、未確認です。貝塚公園でも、若いオスと思われる個体を見たことがあります(2022年9月11日:サンコウチョウ、ヒガンバナ、アオサギ3連発(微笑)、右の写真)。

ウェブページに「九華公園の野鳥たち」を掲載しました

E357ce61 4f8fe617  ウェブページに「九華公園の野鳥たち」を掲載しました。これは、かつて九華公園に展示した「九華公園の野鳥たち」というパネル&アルバムをもとにしています。今から9年ほど前、九華公園の指定管理者であった株式会社KMI桑名の管理人Uさんから、「毎日、野鳥を見に来て、写真を撮っているなら、ここで見られる野鳥の資料でもつくってはどうか」という提案をいただき、平成27(2015)年10月から平成28(2016)年9月に観察した野鳥をまとめて、「九華公園の野鳥たち」としてまとめました。パネル展示に当たっては、マルサン様にもご協力をいただいています。

E1c9e19b 188c169c  その後、新たに観察した野鳥を追加し、平成29(2017)年10月に改訂第2版を、さらに、令和3(2021)年9月に改訂第3版をつくっています。第3版には、合計67種類の野鳥を載せました。散策、ウォーキングなどで九華公園を訪ねる方はたくさんいらっしゃいますが、これほどの野鳥が見られることをご存じの方は少ないのではないかと思います。観察は、主に午前中に行っています。掲載した写真は、原則として九華公園で上記の期間に撮影したものですが、一部は、他の場所で、あるいは、上記以外の期間に撮影したものもあります。なお、より鮮明な写真があるものについては、これから入れ替えたいと考えています。

2026年2月 7日 (土)

九華公園で見た珍しい野鳥……今日も用心してお休み中

Img_0287c_20260207103201  寒波襲来ということですが、今朝の最低気温は4.8℃、最高気温の予想は9℃ですが、外に出ると冷たく感じます。今日は曇りのち晴れの予報、明日は、晴れ一時雪となっています。血圧は、繰り返し測定すると、いつも通りの値のときもあるものの、やや高いときもあります。たぶん、普段からけっこう変動しているのでしょう。暖かくなってきたら、散歩に行きたいとは思ったのですが、陽が当たらず、寒いので、用心して控えました。

Img_0299c ときどき外を見るのですが、歩いている人は少ないようです。別にそれで安心しているわけではありませんが、気になります。しかし、どんより曇っていると、余計に/見るからに寒い感じがします。

Img_0291c Dsc02631c_20260207103701  藤原岳にも(左の写真)、御在所岳にも雪が見えます。陽が当たりませんから、リビングにいてファンヒーターを炊いていても、冷える感じがします。

2025  さて、今日も過去写真からでお茶を濁すことにします。題して「九華公園で見た珍鳥たち」です。バードウォッチングを趣味にして、ほぼ毎日のように九華公園を中心に散歩をしながら野鳥を見ています。あくまでも「九華公園では、珍しい鳥」ということで、一般的にいう珍鳥ではありません。「これまでに九華公園で見たのが、ほぼ3回以内」という基準で選びました。かなりルーズな基準です(苦笑)。また、全部、今日取り上げてしまうと、明日のネタに困るかも知れませんので、その一部ということで。明日はもっと寒そうですから。まずは、アオバト(青鳩)。山地林に棲む、全身がほぼ緑色のハトで、全長33㎝です。海水を飲む習性があり、それは、塩分やミネラルの補給のためと考えられています。2025年6月20日に見ています(2025年6月20日:九華公園でアオバト……初見初撮影の鳥です)。九華公園は揖斐川の河口部に近く、汽水域となっています。写真はオス。留鳥/漂鳥。

2021  ニュウナイスズメ(入内雀)。全長14㎝で、スズメよりほんの少し小型です。喉に小さな黒色はありますが、スズメのように頬に黒斑はありません。『枕草子』に「頭赤き すずめ」として出ているそうです。宮中(内廷)に入れるので入内(にゅうない)雀という説がある。夏鳥/冬鳥。アジア大陸の温帯に分布・繁殖していて、北のものは冬に南へ移動します。2021年3月30日に見ています(2021年3月30日:ニュウナイスズメ初見、ツバメの巣入りに、早くもツツジが咲く!)。

20121 20122  ヒレンジャク(緋連雀)です。全長17.5cm。体は丸みがあり、尾は短く、尾の先端が赤。頭には短い冠羽があります。日本中で観察記録はあるものの、個体数は少ない鳥で、これは本当に珍鳥。尾の先が黄色いキレンジャクもいます。シベリアや中国北東部で繁殖しますが、絶滅が危惧されているといいます。九華公園で見たのは、2012年12月14日(2012年12月14日:初めてのヒレンジャクに、久しぶりのおジョウ様)と、2020年4月15日(2020年4月15日:九華公園で7年4ヶ月ぶりにヒレンジャク)の2回。冬鳥。2020年4月28日には、長良川河口堰でも見ました(2020年4月28日:河口堰でコアジサシ、コムクドリ、ヒレンジャク、ササゴイ、長島水辺のやすらぎパークで牡丹……プチ遠征を楽しみました)。

 こちらは、20142 コチョウゲンボウ(小長元坊)かと思う鳥です。全長は、オス27cm、メス31cmで、これはオス。ハヤブサの仲間。冬鳥で、海岸から農耕地に飛来するのですが、数は多くはありません。小型鳥類、小型哺乳類、昆虫類などを食べます。九華公園で見たのは、2014年3月15日の1回のみです(2014年3月15日:“河津桜にメジロ”と、久々の猛禽類は、たぶんハイタカ)。リンク先の記事では「たぶんハイタカ」と書いてありますが、その後調べ直して、コチョウゲンボウのオスであろうと考え直しました(2017年1月23日:「九華公園の野鳥たち」(続編)は、ほぼ一区切りか……今日も蟄居中)。

Img_0283c2  退屈しのぎの余談。Img_0303c今朝、玄関先からわが家の北にあるスーパーマーケット・バローを見て、「あれ!?」と思ったことがありました。左が今朝撮った写真。2階の駐車場に上って行くスロープの色が、昨日と違っていたのです(右の写真が昨日のもの)。薄いブルーになっていたのです。一晩で変わったというより、昨日、工事が行われたのでしょう。というどうでもよい話(苦笑)。

 もう1つ忘れていましたというか、忘れないために。260213bstvtokyotanakaBSテレ東でアンガールズの田中さんのバードウォッチングの番組が放送されます。「アンガールズ田中卓志がバードウォッチングする番組~水辺編~」が、2月13日(金)24時から。1週間後の20日(金)24時15分からもあるようです。

2026年2月 6日 (金)

今日はお休み……去年の今頃は見たのに今年はまだ見ていない鳥でお茶を濁す(苦笑)

Img_0283c  今日も、最高気温は13.5℃まで上がって、暖かくなっています。が、朝から血圧がやや高めで、やむなくおとなしく過ごしています。今晩からは寒波が再び来るというので、できれば散歩に行きたかったのですが……。朝のうちに、ちょっと寝たら、血圧は、上がいつもよりやや高め、下はほぼいつも通りとなったのですが、用心に越したことはありません。それ故、今日撮った写真は、冒頭の1枚のみ。

F83ba4ad  お茶を濁すために、あれこれ考えたのですが、1年ほど前には九華公園あたりで見たのに、今年はまだ見ていない鳥について書こうということにしました。ちょうど1年前は、名古屋から大学時代の友人が来て、「ブラ桑名」ならぬ、近鉄あみま倶楽部ハイキング「七里の渡し・大福田寺コース」を歩きましたので(2025年2月6日:20250206近鉄あみま倶楽部ハイキング「七里の渡・大福田寺コース」へ(一回完結))、翌2月7日の記事から(2025年2月7日:今日の九華公園の野鳥は豪華ラインナップ)。まずは、シロハラ。ツグミの仲間で、腹が白っぽく、全長24cmです。西日本に比較的多く渡って来るといいます。やぶのある暗い林の地上で、採食していることが多い鳥です。九華公園に隣接する鎮国守国神社の鎮守の森や、貝塚公園などでよく見ました。去年も少なかったのですが、今年は、今のところまったく見ていません。写真は、九華公園のツツジの植え込みの下にて、2025年2月7日撮影。

 こちらは、イカル856ca6be 06fbb01d全長23cm。アトリ科の鳥で、シメも同じくアトリ科です。体は灰色で、翼、尾、それに頭上は青味のある黒色です。大きな太い黄色のくちばしで、堅い木の実や草の実をくだいて餌にしています。このあたりは、シメと似ています。留鳥または、漂鳥です。散歩コースでは冬の後半から、春先に見られます。山麓や平地の林の中にいます。「キー コー キー」と、よく通る声で鳴きます。これらの写真は、2025年2月7日に九華公園の奥平屋敷跡にて。この日、貝塚公園でもイカルを見ています。

2a8a9afa  もう1羽は、ジョウビタキのメス。最近、オスは割と見るのですが、ジョウビタキのメスは見ていません。これは、2025年2月7日に内堀南公園で撮ったもの。

9a24d7d1 Fdef0df1  1年ほど前のブログの記事をあれこれ見ていましたら、去年2月8日、三重県北中部全体に大雪警報が発令されていました(2025年2月8日:大雪警報発令中)。このときも、この冬最強の寒波が襲来し、いなべ市北勢で38cm、菰野町で36cm、四日市市で20cm前後の積雪を記録しています(桑名のアメダスでは、残念ながら積雪量は測定していないようです)。

2026年2月 5日 (木)

午後から散歩で、オオバンの弁足、コガモ同士のバトル、ヒヨドリのアクロバティックシーンなど

Dsc01977c_20260205152801  暖かくなりました。最高気温は、ほぼ予報通りの13.6℃。ダウンジャケットはいりません。午前中、本当は会議があったのですが、とある事情で欠席させていただき、代わりにメールで意見を申し上げました。会議があるのにウロウロするのも憚られますし、未明に目が覚めてしまい寝不足でしたので、蟄居。確定申告に取り組み、無事に申告を終えました。毎年、今頃、e-TAXで申告を済ませます。わずかながら、還付金があります。昼食を済ませ、午睡をして体調を整えてから散歩へ。13時15分から14時45分まで、住吉神社、九華公園、内堀南公園、吉津屋町、京町、寺町と5.2㎞。

Dsc02103c Dsc02051c_20260205152801  この時間帯、野鳥はあまりいません。七里の渡し跡まで来てようやくオオバンが3羽。そのうち1羽が、汀に上がってきてエサを探していましたが、弁足(べんそく)がよく見えましたので、撮影。右の写真をご覧ください。弁足は、カモでいえば、水かきに相当します。

Dsc02140c_20260205152801 Dsc02184c_20260205152901  七里の渡し跡の奥では、ムクドリが水浴びに降りてきていました。入れ替わり立ち替わり、多数来ていました。三の丸水門の前では、カンムリカイツブリが1羽。

Dsc02220c_20260205152901 Dsc02226c_20260205152901  柿安コミュニティパークの堀では、コガモ、オオバン、キンクロハジロがいました。コガモのオスは2羽、メスは1羽。

Dsc02244c_20260205152901 Dsc02248c_20260205152901  オオバンを見ていたら、何やら騒々しくなりました。見ると、仲良くしているように見えたコガモのオス同士がもめていました。

Dsc02269c  追いかけ回したり、つついたり、大騒ぎ。とにかく連写して、あの「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる方式」で、撮れたものから選びました。午後から来たので、あまりよい写真は撮れないだろうと思っていたのですが、うれしい誤算(微笑)。

Dsc02297c_20260205152901  オオバンは遠すぎましたので、写真は割愛。キンクロハジロは、こちら。

Dsc02342c_20260205152901  Dsc02310c_20260205152901 九華公園には、13時35分に到着。アイガモさんたちは、水には浮いておらず、堀の端の少し高くなったところで、マッタリしていました。鎮国守国神社の社務所裏の木、最近朝は、ゴイサギ、ホシゴイがたくさんいたのですが、今日は、このゴイサギ1羽しか見えず。鎮国稲荷社の参道に回っても、ゴイサギたちは見えませんでした。

Dsc02487c_20260205152901 Dsc02537c_20260205152901  小型野鳥は、少なく、見たのはジョウビタキのオス1羽と、ハクセキレイ2羽。ジョウビタキは、朝日丸跡にて。ハクセキレイは本丸跡で。ハクセキレイは、奥平屋敷跡にもいました。

Dsc02581c_20260205153001  さらに、外周遊歩道の南から奥平屋敷跡のセンダンの木を見たら、ヒヨドリがやって来ていました。このときは、このあとくわえていたセンダンの実は落としてしまいます。

Dsc02610c_20260205153001 Dsc02619c_20260205153001  その後、木に残っているセンダンの実をとろうと、アクロバティックなシーンを展開してくれました。これまた連写したら、写っていたというような次第で、威張れた写真ではありません(苦笑)。

Dsc02519c Dsc02502c_20260205152901  水鳥。キンクロハジロ、ハシビロガモ、ユリカモメがいました。右の写真は、ハシビロガモですが、足が付いている位置、体のかなり後であるのが分かります。

Dsc02381c_20260205152901  ということで、午後から、あまり期待しないで散歩に行ったのですが、それなりの鳥果があり、ニンマリ。ワンパターンだけではよろしくないというお話しかも。そうそう、九華公園でイタリア人男性と、日本人女性のカップルから話しかけられました。男性がカワウを指さして何やらおっしゃるのを、女性が日本語に訳してくれるなどして、しばらく野鳥の話しをしたら、「素晴らしい。グラッチェ」といわれました。ちなみに、私はイタリア語はまったく分かりません。「グラッチェ」といわれて、あのケーシー高峯を思い出したくらい(苦笑)。

2026年2月 4日 (水)

今日も危うく坊主寸前……アオサギ、イソシギ、ジョウビタキのオス、ツグミに救われる

Dsc01970c_20260204153501 放射冷却のため、朝は-1.9℃と今シーズン最低を記録。しかし、昼は予報通り11.5℃まで上がりました。寒波は、しばし一息つくそうですが、週末にはまたやってくるといいますから、油断なりません。今朝は気温が0℃を超えるのを待って、8時20分から散歩へ。風はあまりありませんでしたので、体感的にはさほど寒くはありませんでした。いつものように、住吉神社、九華公園、内堀公園、京町、寺町と5.2㎞。冒頭の写真は、散歩から帰ったときのもの。10時頃。

Dsc01007c  Dsc00999c_20260204153701このところ毎日、住吉水門の内側にはヒドリガモたちがいます。今日は、4ペア。これまたいつも通り、ほとんど皆、お休み中。

Dsc01028c_20260204154301 Dsc01103c   揖斐川には、赤須賀漁港の漁船が出ています。白魚漁かと思ったのですが、貝取りのようでした。まぁ、白魚漁の漁船は、写真だけではそれとは分かりにくいのですが……。

Dsc01078c_20260204153701 Dsc01062c_20260204153701  七里の渡し跡には、これまたコガモとヒドリガモ。コガモはオスが2羽、ヒドリガモは17羽。皆、上陸して休んでいます。オオバンも1羽、登場しましたが、蟠龍櫓の東から見ましたので、写真は割愛。

Dsc01119c_20260204153601  柿安コミュニティパークの堀にも、コガモたち。メス1羽が離れたところにいたほかDsc01111c_20260204154601、別のところにオスが2羽とメスが1羽です。

Dsc01156c Dsc01164c_20260204153601  さらに、オオバンも2羽がいました。左の写真のオオバンは、何かをくわえようとしていますし、右のそれは草の茎のようなものをくわえています。このあと、九華公園で会った男性から「コミュニティパークの、珈琲館はせ川の近くにカワセミがいた」という情報をもらいました。ここ1ヶ月以上、カワセミを見ていませんが、やはりいたのですねぇ。

Dsc01184c_20260204153601 Dsc01193c_20260204153601  九華公園では、まずはアイガモたち。今日は、ちょっと距離をおいたところにいましたが、別に仲違いしたとかそういうことではなさそうです。

Dsc01260c_20260204153601  鎮国守国神社の社務所裏の木には、アオサギ、ゴイサギ、ホシゴイ。ただし、アオサギは写真を撮ってしばらくしたら、どこかに行ってしまいました。

Dsc01280c Dsc01307c_20260204153601  ゴイサギ、ホシゴイは、隠れているものも多く、正確な数は不明。数えられた範囲では、ゴイサギが5羽にホシゴイが1羽。

Dsc01525c_20260204153601 Dsc01627c_20260204153601  奥平屋敷跡では、久しぶりのイソシギ。お尻フリフリしながらエサ探し中。と、ここまではよかったのですが、このあとまたもや「坊主の危機」。シメはいませんし、ジョウビタキは一瞬見たのみ。相撲場まで来て、カワラヒワの証拠写真(苦笑)。ちなみに、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメはいます。

Dsc01597c_20260204153601  Dsc01210c_20260204153601 水鳥たち。今日はヒドリガモが戻ってきました。ヒドリガモは、1ペアとオスが1羽。キンクロハジロは、65羽。最近は60羽以上いることが多くなっていますが、ずっと以前は100羽近くいたこともあります。

Dsc01620c_20260204153601  Dsc01671c_20260204153501 ハシビロガモは、21羽。やや多めです。ユリカモメは、50羽あまり。旧アヒル小屋のところで待機しています。そこからは、アイガモがいるところが見えるのですが、アイガモの写真を撮ろうとすると、ユリカモメはエサがもらえると思って、急いで飛んできます。

Dsc01720c_20260204153501  カイツブリは、またもや同じ行動パターンで、二の丸堀の東側エリアにいました。

Dsc01790c_20260204153501 Dsc01814c  内堀公園に着いたら、何かが飛びました。そっと追いかけると、ジョウビタキのオス。ちょっと離れたところにいましたし、日が当たりすぎで、今ひとつ。しかしまぁ、贅沢をいってはいけません(苦笑)。その近くにツグミ。若者のように見えます。九華公園ではこの頃、ツグミを見なくなっています。

Dsc01957c_20260204153501  拙宅マンションのすぐ前の住吉入江には、オオバンが1羽。今日は、アオサギ、イソシギ、ジョウビタキのオス、ツグミが見られましたから、まあまあ。カワセミが九華公園あたりにいるという情報もありましたので、期待しましょう。

Dsc01899c_20260204153501  梅が咲いてきましたので、「ウメジロウ」が撮れないかと、鎮国さんや、常信寺を回るのですが、まだメジロが埋めに来たところには出会いません。この紅梅は、常信寺にて。

Dsc01884c_20260204153501 Dsc01924c_20260204153501  常信寺には、モクレンもあります(左写真)。右の写真は、ヤマボウシ。芽が出て来ていました。

2026年2月 3日 (火)

ジョウビタキ、シメ、モズのお陰で坊主は免れる

Dsc00924c_20260203152601  昨日と同じくらいの暖かさになりました。最高気温は、9.9℃。ただ、風が冷たくて、強いのは難点。明日は朝は、放射冷却で冷えるそうですが、日中はもう少し気温が上がるようです。期待しましょう。今朝も8時15分から散歩へ。住吉神社、九華公園、内堀公園、京町、寺町と5.2㎞。1時間半コース。

Dsc09930c_20260203152601 Dsc09963c_20260203152601  散歩に出てすぐ、住吉入江には、キンクロハジロと、オオバンが1羽ずつ。

Dsc00015c_20260203152601 Dsc00007c_20260203152601  住吉水門まで行くと、水門の内側にはヒドリガモたち。17羽いました。ほとんどは、体勢でお休み中でしたが、中には私に気づいて、移動しようというものもいます。

Dsc00059c_20260203152701  揖斐川の堤防に上がると、カワウの編隊が飛んで行きました。写真のほかにもう1グループも飛んで行きました。上流の方向へ。冬になると、揖斐川、長良川あたりでカワウの大集団を見ることがあります。堤防には、ツグミもいましたが、逃げられ、写真は撮れず。

Dsc00118c_20260203152701  七里の渡し跡にも、ヒドリガモたちが16羽。住吉水門のところと同じような写真になりそうでしたので、蟠龍櫓の方まで回って、望遠で。

 Dsc00145c_20260203152701 Dsc00163c_20260203152701 柿安コミュニティパークの堀では、コガモのオスが1羽と、メスが3羽、上陸して休んでいました。メスは目をあいていて、こちらを見ています(左の写真)。オスは、伸びをした後の様子。

 Dsc00199c_20260203152701 コミュニティパークで、スズメたちも。最近、このあたりや、九華公園でスズメを割とよく見るようになりました。

Dsc00327c_20260203152701  九華公園では、何をさておき、アイガモさんたちをチェック。というより、北門を入るのですが、その先の堀にいますから、最初に確認することになるのです(笑)。

Dsc00268c_20260203152701 Dsc00401c_20260203152801  鎮国守国神社の社務所裏の木には、ゴイサギ、ホシゴイ。毎回同じことを書きますが、上手に隠れていたり、見ている間にけっこう移動したりしますので、正確な数は不明。今日は、ゴイサギ、ホシゴイともに5羽ずつかと思います。隠れていますし、寝ていたりしますので、全身を捉えるのはなかなか難しいものがあります。

Dsc00357c_20260203152801  こちら、枝かぶりなのですが、日がよく当たるところにいて、きれいに撮れましたので、捨てがたく、載せてしまいました。アオサギもいたという情報もありましたが、私は見られませんでした。

Dsc00346c_20260203154401  いつものように本丸跡、奥平屋敷跡、二の丸後、朝日丸跡と回ったのですが、小型の野鳥にはなかなか会いません。このとき、本丸跡にはシメはおらず、ヒヨドリやムクドリたちが、地面に落ちたセンダンの実を拾っていました。

Dsc00527c_20260203152801 Dsc00575c_20260203152801  今日は坊主に近いかと思ったのですが、本丸跡をもう一度見に行ったら、ジョウビタキが出てきました。しかし、ジョウビタキのオスを撮れたのは、このワン・シーンのみ。ジョウビタキを追いかけようと思ったら、樹上にシメがいました。いつも本丸跡にいるオスのシメと思います。これで坊主は免れました(笑)。。

Dsc00524c_20260203152801 Dsc00431c_20260203152801  水鳥たち。今日は、ヒドリガモが復活しました。1ペアと、オス1羽を確認。キンクロハジロは、今日も60羽と、割とたくさんいました。

Dsc00447c_20260203152801  ハシビロガモは、Dsc00439c_2026020315280121羽でした。ホシハジロは、今日も見当たりません。ユリカモメは、54羽ほど。

Dsc00673c_20260203152801 Dsc00692c_20260203152801  カイツブリは、今日もこれまでとまったく同じ。笑えます。二の丸堀の東側エリアにいました。ハジロカイツブリは、まったく見なくなっています。

Dsc00762c_20260203152801  内堀公園でも、ヒヨドリくらいしかいなかったのですが、ここではモズのメスがやって来てくれました。今日は、ゴイサギ、ホシゴイのほかに、ジョウビタキ、シメ、モズと見られましたから、まあ良し。

Dsc00824c_20260203152601  天気がよかったので、常信寺に行って、紅梅の写真を改めて撮ってきました。やはり、天気のよいときに見た方が一段ときれいです。

Dsc00596c_20260203155701  衆院選の投票所入場券がようやく届きました。週末は寒そうですから、珍しく夕方でかけ、期日前投票に行って来ました。マスコミでは、選挙結果の予測がいろいろと出ていますが、実際にはどうなるでしょう。政策、公約、候補者、政党幹部の言動など、いいたいことはありますが、今さら大所高所からの識見を示すことなどできませんから、一人でぼやいておくことにします。ただ一言、その政策で本当に大丈夫なの?? 

«久しぶりにアオサギ、それも2羽を見ました

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  • 平凡社: 街道アトラス

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    旧街道に興味があります。ただし、あまりあちこちの街道を歩いたわけではありません。この本では、東海道と中山道は各宿場も紹介されるなど、詳しく載っていますが、その他の街道はダイジェスト。いわば、旧街道のカタログ本といったところ。現代の道と比べたり、旧街道がどのようにつながっていたかを知るにはよい本です。ただし、この本だけを頼りに旧街道を歩くことは、ほぼ不可能でしょう。 (★★★)

  • 保阪正康: なぜ日本人は間違えたのか―真説・昭和100年と戦後80年―(新潮新書)

    保阪正康: なぜ日本人は間違えたのか―真説・昭和100年と戦後80年―(新潮新書)
    今年は、昭和100年であり、戦後80年でもあるということで、新聞などでも特集記事が掲載されています。太平洋戦争は、日本という国を滅亡の一歩手前まで追い込みました。昭和という時代もそれが終わってから35年以上経ちますから、これからは歴史として語られるようになっていくはずです。この本は、二・二六事件、東京裁判、高度成長、田中角栄、昭和天皇など、時代を大きく変えた8つの事象を取り上げ、当事者たちの感情や思惑排して見つめ直すことを通して、これまでの通説、定説とは異なるそれらの真相を浮かび上がらせようとしています。読後感としては、私なども、何となくそうなのかと思っていたことがひっくり返されたような感じを抱いています。目的と手段を取り違えている、事実や科学的知見から目をそらしている、希望的観測を事実と思い込む、妙な精神論に陥るなど、今も続く認知、思考は、太平洋戦争のときの軍指導者から始まっているのかも知れません。いろいろな意味で「戦後」という概念については、根本的に再検討が必要ですし、日清戦争から太平洋戦争に至る数十年の戦争の時代は、何に由来し、そこから何を学ぶか、よくよく考えてみる必要があると思いました。 (★★★★★)

  • 保阪 正康: 保阪正康と昭和史を学ぼう (文春新書)

    保阪 正康: 保阪正康と昭和史を学ぼう (文春新書)
    保阪正康さんは、一貫して近現代史を検証し続け、5,000人もの歴史の証人を取材してきています。この本は、月刊『文藝春秋』に掲載されたものから15編を選んでまとめられています。読み応えがあるのに、分かりやすい内容で、昭和史の証人として瀬島龍三、後藤田正晴などインタビューが、また、昭和の戦争7つの謎として無謀な開戦を決意した理由などが載せられています。その後、あの戦争と昭和史を語ろうということで、半藤一利さんなどとの対談が載っています。最後に、歴史をどう引き継ぐかということで、講演録があります。この講演では、江戸時代まで遡らなければ日本人は理解できない、江戸時代の260年を通じて、戦争をしなかったという事実から教訓、知恵を学ぶ必要があるなど、江戸時代に築かれた財産をもう一度取り戻すことの重要性が語られています。明治維新という、薩長の下級武士の暴力革命を経て、帝国主義国家が作られていく過程で、江戸自在の財産は放棄されたと著者はいいます。知識、技術は学び、取り入れたのに、哲学までには思いが至らなかったため、そうなっています。また、もう一つ、著者が強調するのは、天皇制の捉え方、論じ方です。天皇制は、本質的に戦争を嫌う制度だと著者はとらえています。これは、私には目から鱗の見方でした。さらに、天皇は何らかの形で京都にお住まいになって、政治の中心は東京にあってという江戸時代の知恵をもう一度取り戻すのもよいという提案は、真摯に検討する価値があると思います。 (★★★★★)

  • 芝村 裕吏: 関数電卓がすごい (ハヤカワ新書)

    芝村 裕吏: 関数電卓がすごい (ハヤカワ新書)
    関数電卓は持っていますし、その昔は、プログラム電卓で平均値、標準偏差などの計算をする簡単なプログラムを組んで使っていたこともあります。タイトルに惹かれて買ったのですが、ウ~ン、期待はずれでした。計算例が平方根以外にはほとんどありませんでした。関数電卓を片手に、その使い方や、どのような応用ができるかを知りたいと思ったのですが、そういう内容はあまりなくて残念でした。ただこの本を読んでよかったのは、数学の力と計算力とは別物であることが分かったこと。また、計算については、関数電卓などを駆使すればよいということでした。私自身、数学には自信がないのですが、「エェ!?、そうだったっけ?」と思う内容もありました(つまり、間違っているんじゃないの、と思える内容)。 (★)

  • 今尾 恵介: 地名散歩 地図に隠された歴史をたどる (角川新書)

    今尾 恵介: 地名散歩 地図に隠された歴史をたどる (角川新書)
    地名の由来については興味がありますから、この本を手に取ったのですが、読み始めたものの、すぐに「放置」していました。テーマごとに、それに関連する地名が列挙され、その由来について多少の説明(蘊蓄?)が書かれているのですが、列挙されている(例示されている)地名が煩雑で、読むのが面倒になってしまったのです。「地名マニア」の方であれば、これくらい何のそので読み進めたのでしょうが、私にはちょっと難行でした。2年くらい経って、気を取り直して、少々無理矢理に読み進めました。が、「不思議な名称には物語がある」という、帯の謳い文句には、いささか無理があるかなという気がします。物語というのであれば、個々の地名についてもうすこし物語って欲しい気がするのです。ただし、以上は、極めて個人的な感想です。 (★★)

  • piro piro piccolo: 意外と知らない鳥の生活 (コミックエッセイ)

    piro piro piccolo: 意外と知らない鳥の生活 (コミックエッセイ)
    本の帯に「あなたが毎日スルーしている鳥たちの素顔」「カラスも本当は人が怖い」とあります。ほとんど知っている内容でしたが、このように改めて、まとめてあると、いっそうよく分かりました。野鳥観察を始めたばかりの方、野鳥に興味を持ち始めた方には、最適な参考書の1つと思います。身近にいる鳥ばかりが取り上げられていますが、それだけに身近な鳥の行動や、特徴がよく分かって、野鳥がもっと好きになること請け合いです。タイトル通り、まさに「意外と知らない」です。自分では知っているつもりでも、意外と知らないことは多々ありそうです。 (★★★★★)

  • 五味 洋治: 高容姫 「金正恩の母」になった在日コリアン (文春新書)

    五味 洋治: 高容姫 「金正恩の母」になった在日コリアン (文春新書)
    高容姫という女性を知る人は多くはないかも知れませんが、本のサブタイトルにあるように、金正恩の母となった在日コリアンの女性です。北朝鮮では、日本から帰国した人間の社会的地位は低いため、その存在は公的には明らかにされていませんし、「国母」として崇拝されることもありません。これは、金正恩の弱点でもあり、コンプレックスにもなっているかも知れません。大阪の鶴橋で生まれ育った少女の数奇な運命をたどった、力作です。よくぞここまで取材したものだと思います。高容姫の人生をたどることで、北朝鮮の体制、社会、歴史にまで理解が及びます。ほとんど一気読みをしてしまいました。ちなみに、現在も大阪には、金正恩の伯父を始め、親戚が50名以上も暮らしているといいます。このことは、日朝関係の改善や、拉致問題の解決の手がかりになるのではないかという気がします。 (★★★★★)

  • 本郷 和人: 東大生に教える日本史 (文春新書)

    本郷 和人: 東大生に教える日本史 (文春新書)
    別に「東大生に教える」でなくてもよいのですが、この本の元になったのが、東京大学教養学部の学生たちに「暗記不要、歴史を考えるおもしろさを伝えたい」ということで行った連続講義ですから、そういうタイトルになっています。歴史、とくに高校時代に学んだ歴史は、やはり暗記科目でした。あれから50年以上経った今でも、そこから抜けきっていない気がします。そういう意味では暗記ではなく、時代を動かす原動力は何か、誰が時代を変えていくのかという視点から歴史を見て、考えるのは、新鮮です。史実は変わりませんが、それを材料に、自分の視点から、自分の見方で論理を組み立て、自分なりの歴史像を造ってみることを愉しめばよいという著者の考え方をしっかりと身につけられたらよいなというのが、読後感です。 (★★★★★)

  • 木村幹: 国立大学教授のお仕事 ――とある部局長のホンネ (ちくま新書)

    木村幹: 国立大学教授のお仕事 ――とある部局長のホンネ (ちくま新書)
    未だにこういう本を手にするということは、過去の仕事に未練があるのか、と思われそうです。確かに、健康問題がためとはいえ、定年のはるか前にリタイアせざるを得ませんでしたので、未練がまったくないとはいえません。部局長になったことはありませんでしたが、副学部長に相当する立場や、大学の評議員、セクハラマニュアル作成や、セクハラ実態調査を実施する責任者にはなりました。故に、1つの部局内だけではなく、全学的な立場での仕事も経験しました。ごく小さな研究会の会長をしたこともありますし、いくつかの学会で査読委員も依頼されたこともあります。自慢を書いているのではなく、この本の著者の経験と似たような経験もしてきたということです。世間でもたれている大学の教員のイメージは、著者が書いておられるように、実態に即したものというより、先入観がかなり先行したものと思います。現実には、多岐にわたり、大量の仕事、それも本来の業務である教育研究以外の仕事が占める比率が、年々高まっています。われわれが学生だった頃は、まさに古き良き時代でした。独法化されて以降は、教員受難時代といえるかも知れません。日本人は、大学に限らず、小中校ともに、教員に過剰に期待し、酷使していると私は考えています。専門性を尊重し、それが発揮できるような環境条件を整えてこそ、国も民も栄えるような気がします。大学の教員がどのような人達で、どのように働いているかを理解するには、好著と思います。 (★★★★)

  • デジタルカメラマガジン編集部: デジタルカメラマガジン 2025年5月号[雑誌]

    デジタルカメラマガジン編集部: デジタルカメラマガジン 2025年5月号[雑誌]
    ブロ友さんから教えていただきました。昔は、書店でよく立ち読みしていた雑誌です。2025年5月号の特集は、「野鳥撮影超入門ガイド」。内容はもちろん参考になることがたくさんありますが、載っている野鳥の写真がどれもきれいで、驚くくらい。これを眺めているだけでも楽しめるかも知れません。これで¥1,200なら、安い買い物といえるでしょう。 (★★★★★)

  • 日本放送協会,NHK出版: NHK 3か月でマスターする 江戸時代 2025年 1月~3月 [雑誌] (NHKテキスト)

    日本放送協会,NHK出版: NHK 3か月でマスターする 江戸時代 2025年 1月~3月 [雑誌] (NHKテキスト)
    NHKのEテレで放送された、同名の番組のテキストです。今年の大河ドラマ「べらぼう」の関連番組ともいえます。放送を見なくとも、このテキストを通読することによって、江戸時代の概要をおさらいし、さらに、学生時代に学んだ知識をアップデートすることができます。とくに私のように、学生時代から50年近く過ぎたものにとって、昔、教科書で学んだことが、今やまったく書き替えられていることもよくあります。図表、写真も多用されていて、とても分かりやすいものです。 (★★★★)

  • 田中 優子: 蔦屋重三郎 江戸を編集した男 (文春新書)

    田中 優子: 蔦屋重三郎 江戸を編集した男 (文春新書)
    今年の大河ドラマの主人公である蔦屋重三郎について書かれた本ですが、読み終えるのに難儀しました(苦笑)。蔦屋重三郎は、数多くの洒落本、黄表紙、狂歌を世に出し、歌麿、写楽を売り出した人物です。江戸最大のプロデューサーというか、編集者というか。大河ドラマの主人公になるくらいなら読んでみるかと思って、気楽に手に取ったものの、専門書ではないかと思えるような内容、記述で読むのに苦労しました。著者の田中優子さんは、法政大学総長も務めた日本近世文学、江戸文化の大家。 (★★★)

  • 岩波 明: 高学歴発達障害 エリートたちの転落と再生 (文春新書)

    岩波 明: 高学歴発達障害 エリートたちの転落と再生 (文春新書)
    高学歴、高機能の発達障害の方たちの人生は、かなり激しいアップダウンを示すことがよくあります。ダウンした、長いつらい時期を過ごさざるを得ない人達であっても、そこから這い上がり、復活して、成功をつかむことが可能な人達も多くいます。その一方で、長きにわたって低迷した状態から抜け出せない人や、失敗、挫折を何度もくり返してしまう人もいます。高学歴、高機能の人達は、理解がよく、必要な情報に容易にアクセスする能力を持っているのですが、この点がマイナスに作用することもあります。知識量が多くて混乱したり、自分の考えに固執して医師と対立関係になったりすることがあるからです。私自身は、発達障害のある人には、自覚と工夫が必要と考えていますが、この本を読み終えた現在も、その考えに大きな間違いはないと思っています。さらに、発達障害の特性があったとしても、広い意味での環境要因を整えることはとても重要です。専門家による専門的な援助はもちろん、学校、職場の環境調整、家族の適切なサポートなどがそれです。「工夫」をする際には、とくに力量のある専門家からの援助は不可欠です。ASDについては、中核的症状に対する、有効な薬剤がない現状では、心理教育や、認知行動療法、SSTが有用です。ADHDの諸症状には、有効な薬剤が複数ありますし、心理教育や、認知行動療法のアプローチも有用でしょう。苦手なことについてがんばろうとしないことや、自分の得意な事が上手く発揮できたり、活かせたりすることを考えることもとても大切です。この本は、当事者の方やご家族、関わりを持つ教師などの皆さんにとても参考になるでしょう。 (★★★★)

  • 外山滋比古: 人生の整理学 読まれる自分史を書く (イースト新書Q)

    外山滋比古: 人生の整理学 読まれる自分史を書く (イースト新書Q)
    著者は、私の出身高校が旧制中学であった時代の大先輩。『思考の整理学』ほか、多数のベストセラーを書いておられます。この本は、ほかの本を探しに書店に行ったときに見つけて、即買い。自分史を書こうとは思っていませんが、これまでの人生を振り返るのに、何か参考になるかも知れないと思って、買ってきました。「サクセスストーリーのほとんどが退屈」「言いたくてむずむずするところは抑える」「『私』をおさえて『間接話法」で書いてみる」「お手本の文章をみつけて、軟度も読む」「内田百閒『戦後日記』のようにさらっと書いてみる」などなど、首肯するところ多々ありました。 (★★★★)

  • 小松 正: なぜヒトは心を病むようになったのか? (文春新書)

    小松 正: なぜヒトは心を病むようになったのか? (文春新書)
    進化心理学とは、ヒトの心のはたらきを「自然淘汰による進化」という考え方によって統一的に説明しようとする分野です。私が現役の頃から発展してきた、新しい心理学の分野です。この本は、ヒトが陥る自己否定的な状態、他人に対する攻撃性、人間同士の対立や分断など、ネガティブな性質がなぜ進化の過程で残ったのかを考察しています。一言でいうと、それは生存や繁殖と深い関係があるというのです。進化心理学から捉えることで、これら、心のダークサイドがよりよく見えてきます。 (★★★★)

  • 林 望: 節約を楽しむ あえて今、現金主義の理由 (朝日新書)

    林 望: 節約を楽しむ あえて今、現金主義の理由 (朝日新書)
    林望こと、リンボウ先生の本は、昔々、よく読みました。「イギリスはおいしい」などのエッセイは楽しみました。この本のタイトルをネットで見たとき、まさかあのリンボウ先生だとは思ってもみませんでした。リンボウ先生と節約というのが結びつかなかったのです。しかし、読んでみると、まがいもなくあのリンボウ先生の文章でした。ただの節約術の本ではなく、高齢になったときのライフスタイル、生き方について、リンボウ先生の考え方が展開されていました。筋金入りのへそ曲がりにして、頑固者のリンボウ先生らしい生き方です。キーワードを拾っただけでも、その一端が分かります。「銀行は信用してはいけません」「(お金を)知らない人に預ける危険性を考える」「高齢者は見栄を張らない」「冠婚葬祭は義理を欠く」「自然の調整機能に任せる」などなど。私はリンボウ先生ほど変人でも頑固でもないと思っていますが(多少は変人で、融通が利かないという自覚はあります)、なるほどと思ったことは参考にして行きます。 (★★★★)

  • 関裕二: アマテラスの正体(新潮新書)

    関裕二: アマテラスの正体(新潮新書)
    著者の前著『スサノヲの正体』も、興味深く読みました。斬新な着眼点と発想で、思いもかけない結論に至っています。読み物としてはとてもおもしろいという点で、☆を5つとしました。ネタバレになりますから、詳しいことを書くのは控えておきますが、著者は、伊勢神宮に祀られているのは、いわゆる「天照大神」ではなく、別の霊威の強い(祟る)、二柱の神だとしています。祟るが故に、伊勢に放逐されたのだと主張するのです。ただ、著者の肩書きは、歴史作家にして、武蔵野学院大学日本総合研究所スペシャルアカデミックフェローであり、仏教美術に関心をもち、奈良に通ううち、独学で日本古代史を研究したということですから、現在の歴史学や考古学が明らかにした内容と整合性がとれている主張なのかどうかは、私には判断はできかねます。それ故、「読み物としてはおもしろい」と評価しています。 (★★★★★)

  • 小塩真司: 「性格が悪い」とはどういうことか ――ダークサイドの心理学 (ちくま新書)

    小塩真司: 「性格が悪い」とはどういうことか ――ダークサイドの心理学 (ちくま新書)
    タイトルに惹かれて読みました。ただし、初めにお断りしておきますが、図表こそないものの、心理学の専門書といっても良いくらいの、分厚い記述になっていますので、馴染みのない方にとっては読みやすいものではありません。「性格が悪い」ことについて、最近研究が進んできた「ダークな性格」を中心にまとめられています。ダークな性格とは、マキャベリアニズム、サイコパシー、ナルシシズム、サディズムの4つの特性です。これらの特性とリーダーシップ、社会的成功との関連、身近な人間関係中でのダークな性格、ダークな人物の内面、ダークな性格の遺伝、ダークさとは何かについて、文献を引用しつつ論じられています。その上で、性格の良し悪しは、その内容ではなく、どのような結果に結びつくかで判断されるというのが、著者の結論でした。 (★★★★)

  • 和田 秀樹: 老いるが勝ち! (文春新書)

    和田 秀樹: 老いるが勝ち! (文春新書)
    和田秀樹さんは、もともと高齢者専門の精神科医です。浴風会病院というところで35年間勤務され、6,000人以上の高齢者の方を診てこられました。その臨床経験から、高齢者については、理屈通りに行かないと思うことがたくさんあるといっておられます。タバコをたくさん吸っていても100歳まで生きる人もいれば、検査データはすべて正常なのにガンで亡くなる人もいるのだそうです。医者にいわれて血圧その他に注意していたのに、脳卒中を起こす人もいます。和田さんはこの本で80歳を過ぎたら我慢せず、好きな物を食べ、行きたいように生きることを勧めています。また、医療に関わらない方が長生きできる共書いています。不摂生を勧めておられるわけではありませんが、常識にとらわれず、自由に生きた方が楽しみも見つかってよいのではないかと思います。養老孟司先生流にいえば「なるようになる」のですから。 (★★★★★)

  • 彬子女王: 赤と青のガウン オックスフォード留学記 (PHP文庫)

    彬子女王: 赤と青のガウン オックスフォード留学記 (PHP文庫)
    彬子女王殿下の英国留学記です。彬子女王は、ヒゲの寛仁親王のご長女。殿下は、女性皇族として初めての博士号をオックスフォード大学で取得されました。この留学記は、ネットで話題になっていましたので、ぜひとも読んでみたいと思っていました。今上天皇の「テムズとともに」も読んだことがありますが、皇族の皆様は、どなたも誠実で朗らかで、それでいてユーモア溢れるお人柄をお持ちのようですが、殿下も同様でいらっしゃり、それがよく感じられる文章で楽しく拝読し、爽やかな読後感を持ちました。 (★★★★★)

  • 石井光太: ルポ スマホ育児が子どもを壊す

    石井光太: ルポ スマホ育児が子どもを壊す
    タイトルに惹かれて買ったのですが、帯にあるように「衝撃の現場報告」でした。この本に書かれているエピソードのうち、いくつかはこれまでにもマスコミ報道などで接していましたが、これだけのことがらが一度に示されると圧倒されます。現代の子どもたちは、まさに私たちが知っている(知っていた)子どもではなくなっているといえるようです。たとえば、「2歳児のネット利用率は58.8%」「子守歌はアプリで聞く赤ちゃん」「ヘッドガードの制服化」「教室の『アツ』に怯える小学生」「褒められ中毒はエスカレートする」などなど。スマホが登場して16年でその影響は大ですが、子どもたちの特徴に影響しているのはスマホだけではなく、現代社会や、大人達のありようも大きく影響しているといえます。「『将来の夢は交通整理のバイト』と言う女子高生」などはその例でしょう。私が教えている学生も、「『アツ』がすごい」ということがあり、いったい何だ?と思っていましたが、よく分かりました。すでに若い先生方は、デジタル・ネイティブ世代になっていますし、この本に登場する若者達が社会に出て、その中核を担うのも遠い将来のことではありません。これらの若者は、高い情報処理能力を持ち、周囲に適応する力もあり、コンプライアンス能力も高いのですが、それらを認めた上で、彼らが自立した大人になるために何が必要か見極め、それを提供することが必要とされるのでしょう。その意味では、大人の世代にも彼らを適切に理解し、必要な支援を提供する責任があります。 (★★★★)

  • 養老 孟司, 中川 恵一: 養老先生、再び病院へ行く

    養老 孟司, 中川 恵一: 養老先生、再び病院へ行く
    『養老先生、病院へ行く』の続編です。医療とは距離をとっておられる養老先生が、再診のため1年3ヶ月ぶりに東大病院に行かれました。大病から復活された今だからこそ語ることができる老い、医療、健康、死との付き合い方について、養老先生ご自身と、教え子にして主治医の中川恵一先生がお書きになっています。養老先生のスタイルをそのまままねすることは、凡人には不可能であり、よろしくはありません。しかし、健康についての考え方や、死についてのとらえ方などはとても参考になります。私が啓蒙されたことがらは、「健康法は人の数だけ存在する」「養老先生は抜け道の天才」「不連続な体調の変化に気をつける」「具合が悪いときは一週間様子を見ると医者に行くべきかどうか分かる」「お酒はもはや百薬の長ではないが飲む飲まないは自分で決めてよい」などでした。 (★★★★★)

  • 宮口幸治: 歪んだ幸せを求める人たち―ケーキの切れない非行少年たち3―(新潮新書)

    宮口幸治: 歪んだ幸せを求める人たち―ケーキの切れない非行少年たち3―(新潮新書)
    「ケーキの切れない非行少年たち」シリーズの3冊目です。本の帯には「『幸せを求めて不幸を招く人』の戦慄ロジック」とあります。「みんな幸せになりたい」という動機は万人がもつものでしょう。しかし、幸せの形は人それぞれですし、幸せになりたいと強く願うものの、かえって生きづらさや苦悩を抱える人たちもたくさんいます。著者は、人は幸せになりたいが故に、結果的に他人が不幸になることでもやってしまうといいます。さらに、幸せになりたいのだけれど、そのやり方がよくない」と考える、結果的に他人を不幸にする人たちを理解できるともいいます。著者が長年関わってきた非行少年達にもそれは共通するそうです。歪んだ幸せを求める人たちの背景にある要因として、著者は、怒りの歪み、嫉妬の歪み、自己愛の歪み、所有欲の歪み、判断の歪みの5つの歪みを取り上げ、事例も含めて考察しています。これを読むと、こうした5つの歪みは、ごく普通の人びとも多少とももっているものといえます。最終章では、自分と他者の「ストーリー」という概念を用いて、歪んだ幸せを求める事についてどう向き合えばよいか、提案されています。 (★★★★)

  • 森永 卓郎: 書いてはいけない

    森永 卓郎: 書いてはいけない
    他の本を買いに行った時、書店で平積みになっていましたので、思わず買ってしまいました。メディアのタブーに触れつつ、現在の日本が凋落している要因を3つ指摘しています。サブタイトルは、「日本経済墜落の真相」となっています。3つは、ジャニーズの性加害、財務省のカルト的財政緊縮主義、日本航空123便の墜落事件。この3つについては、関係者は皆知っているものの、触れてはいけない、本当のことをいってはいけないタブーになっているといいます。メディアで触れたら、瞬時にメディアには2度と出られなくなるそうです。ジャニーズ問題は、BBCの報道のためにオープンになってしまいましたが、著者の森永さんは、ご自身が病を得られたこともあって、現状を打破するためにこの本を書かれました。財務省による必要以上の財政緊縮政策と、日航123便の事故のお陰で日本がアメリカに対してどんどん主権を失っていったことが、日本経済の衰退の主たる要因と主張しています。たぶんそれは本当だろうなというのが、私の読後感。 (★★★★)

  • 立木 康介: フロイト『夢判断』 2024年4月 (NHKテキスト)

    立木 康介: フロイト『夢判断』 2024年4月 (NHKテキスト)
    何を今さら勉強しているのか? と思われるかも知れませんが、ちょっと前に流行った言葉でいえば、リスキリングに相当するかも知れません。学生時代に読みましたが、しっかり理解したかといえば、アヤシいのです。学生時代からは50年近い月日が経っていますので、その後の研究成果も含め、新しいことがあるだろうと思ったのです。100分de名著というNHK Eテレの番組のテキストです。講師の立木先生は、パリ第8大学で精神分析の博士号を取得され、京大人文科学研究所の教授。精神分析は「昨日までとは違う自分を手に入れるために行う」とおっしゃっていました。この番組でもっとも印象に残ったのは、あの有名な「エディプス・コンプレックス」よりも、今日、重要なフロイトが提案した概念は、「両性性」であるということでした。これは、いかなる個人も与えられた解剖学的性にしばられないセクシュアリティの自由を持つことをうたうものです。この視点に立てば、同性愛も、トランスジェンダーもいわば当たり前の存在であるということになります。これらを踏まえると120年間に書かれた「夢判断」の内容は、きわめて今日的な意義を持ってくると再認識する必要があります。 (★★★★★)

  • 諸富 祥彦: NHK「100分de名著」ブックス フランクル 夜と霧

    諸富 祥彦: NHK「100分de名著」ブックス フランクル 夜と霧
    フランクルのこの本は、改めて紹介するまでもないほど、有名な本です。私も学生時代、霜山徳爾先生の翻訳で読みましたが、ことばでは書き尽くせないほどの衝撃を受けたことを、いまでもよく覚えています。第二次世界大戦中にナチスの強制収容所に収監された経験をもとに、精神医学者・フランクルが、人生の目的を明確にし、その実現に向けて没頭する心理療法を紹介する本です。原題を直訳すると「それでも人生に然りと言う:ある心理学者、強制収容所を体験する」となります。実存心理学の名著であり、極限の環境におかれたとしても、何かが、あるいは、誰かがあなたを待っているということを主張しています。絶望して終わるのではなく、人生が何をわれわれに期待しているのかが問題であり、私たちはそれを学ぶことが重要だとしています。何度か読み直すことによって、人生への理解が深まる気がします。 (★★★★★)

  • 松田 忠徳, 増田 晋作: 枕草子の日本三名泉 榊原温泉

    松田 忠徳, 増田 晋作: 枕草子の日本三名泉 榊原温泉
    榊原温泉は、全国的に有名とはいえないかも知れませんが、名湯です。それは、枕草子に「湯は七栗の湯 有馬の湯 玉造の湯」にある、七栗の湯が榊原温泉と考えられるからです。最近、日本三名泉といえば、有馬温泉/兵庫県、草津温泉/群馬県、下呂温泉/岐阜県とされますが、枕草子に取り上げられたのはそれよりも古く、「元祖日本三名泉」といえます。榊原温泉の湯は、肌がきれいになる「美人の湯」というだけでなく、抗酸化作用もある健康の湯でもあります。この本は、日本一の温泉教授・松田先生と、地元を知り尽くした増田さんの共著で、「何もない」といわれていた榊原温泉の魅力を語り尽くしています。ちなみに、私にとっては家内の実家を知る上で格好のガイドブックです。 (★★★★)

  • 文藝春秋: 定年後に読む不滅の名著200選 (文春新書)

    文藝春秋: 定年後に読む不滅の名著200選 (文春新書)
    この本の帯には「これが定年後の知の道しるべ!」とありますが、私自身はさほど大上段に構えたつもりで読んではいません。どのような本が選ばれているかにももちろん興味はあったのですが、それらがどのように紹介されているかといった方面に興味があって読みました。本を紹介している方々はいろいろな分野で功なり、名を挙げた方ばかり。それらの方がどんな本を読み、どのように唱歌していらっしゃるかが知りたかったのです。ちょっと邪道な読み方ではありましたが、しっかりと楽しめました。 (★★★★)

  • 石田泰弘(編著): 街道今昔 佐屋路をゆく (東海の街道2) (爽BOOKS 東海の街道 2)

    石田泰弘(編著): 街道今昔 佐屋路をゆく (東海の街道2) (爽BOOKS 東海の街道 2)
    さほど本格的に取り組んでいるわけではありませんが、昔の街道を歩くのは好きです。この本のテーマである佐屋路(佐屋街道)も歩きたいと思って調べています。佐屋路は、東海道佐屋廻りとも呼ばれたように、東海道の迂回路でした。江戸時代に東海道宮宿と桑名宿の間を、陸路万場宿、佐屋宿の陸路を経て、佐屋から桑名宿への水路三里の渡しによって結んでいた街道です。実際に歩いて書かれたと考えられますが、旅人目線で書かれたウォーキングガイドです。津島街道、高須道も取り上げられています。部分的には歩いたところがありますが、佐屋路はいずれ、歩いてみたいと思い、計画中ですので、とても参考になりました。実際に歩かなくとも、歴史読み物としても楽しめます。 (★★★★★)

  • 柳瀬博一: カワセミ都市トーキョー 【電子限定カラー版】 (平凡社新書1049)

    柳瀬博一: カワセミ都市トーキョー 【電子限定カラー版】 (平凡社新書1049)
    東京都心にたくさんのカワセミが棲んでいるというのは、最近割とよく知られるようになっています。清流の鳥というイメージがあるかも知れませんが、東京の「野生」環境をうまく利用して繁殖もしています。そのカワセミが暮らす街は東京屈指の高級住宅街ばかりだそうです。すなわちカワセミも、人間も好む環境は同じというのです。カワセミが暮らす街は、人間にとってもよい街ということです。カワセミの存在に気付いたことから、「小流域源流」をキーワードに「新しい野生」と「古い野生」の繋がりを論じています。カワセミの生態も詳しく観察されていますので、私も今までよく知らなかったことが多々書かれていて、興味深く読みました。 (★★★★)

  • 内田 樹: コモンの再生 (文春文庫)

    内田 樹: コモンの再生 (文春文庫)
    私は、内田樹先生の評論が好きで割とよく読みます。「コモン(common)」とは、形容詞としては「共通の、共同の、公共の、ふつうの、ありふれた」という意味ですし、名詞としては「町や村の共有地、公有地、囲いのない草地や荒れ地」を意味します。昔は、ヨーロッパでも日本でも村落共同体はそういう「共有地」を持っていました。コモンを管理するには「みんなが、いつでも、いつまでも使えるように」という気配りが必要になるのですが、近代になって怒った「囲い込み」によって「コモンの私有化」が起こり、村落共同体が消え、集団的に維持されていた儀礼、祭祀、伝統芸能、生活文化が消えてしまったのです。著者は、このコモンを再生することが市民の原子化、砂粒化、血縁、地域共同体の瓦解、相互扶助システムの不在という索漠たる現状を何とかするために必要と考えています。ちなみに、マルクスとエンゲルスによるコミュニズムは、著者によれば「共同体主義」と訳した方がよく、彼らは「コモンの再生」が必要と提言したといいます。「共産主義」と訳されてしまったがため、なんだかよく分からないことになっているのです。「共有主義」あるいは「共同体主義」と意訳してくれていたら、もろもろが変わっていたかも知れないという話には、膝を打ちました。 (★★★★★)

  • 本田 秀夫: 知的障害と発達障害の子どもたち (SB新書)

    本田 秀夫: 知的障害と発達障害の子どもたち (SB新書)
    児童精神科医の本田先生の最新刊です。今回は知的障害が取り上げられています。これまでの本田先生の御著書では、発達障害が主に取り上げられてきたのですが、実は知的障害を持つ子どもたちも一定数存在していますし、発達障害と知的障害を合わせ持つ子どもたちもいます。その意味で、発達に困難のある子どもたちのことをきちんと理解して、適切な支援をする上では、両者を視野に入れることが重要です。著者は、知的障害の支援では、「早く」と「ゆっくり」がキーワードになると書いておられます。これは私もそうだと思います。可能な限り早期から支援を受けた方がよく、一方で、発達のスピードに合わせて「ゆっくり」としたペースで支援をすることが大切になります。発達障害の子どもたちにも「本児のペースに遭わせた支援が必要」とおっしゃる方がありますが、発達障害の子どもたちの理解/支援の上でのキーワードは「アンバランス」です。この本は、発達が気になるお子さんをお持ちの保護者の方、特別支援教育に携わる教員の方々にとって、基本的なテキストといえます。 (★★★★★)

  • BIRDER編集部: お手本でわかる!野鳥撮影術 (BIRDER SPECIAL)

    BIRDER編集部: お手本でわかる!野鳥撮影術 (BIRDER SPECIAL)
    バードウォッチングや野鳥撮影を趣味にしています。とはいえ珍鳥を追うのではなく、主に自宅近くを散歩しながら、いわば「定点観測」のように野鳥を見ています。自分の写真の撮り方を振り返ると、図鑑的に撮ることがほとんどです。なぜそうなのかを考えてみると、研究者の端くれであったことが関わっている気がします。つまり、写真を撮ることを、観察した記録やデータと見ているからではないかということに思い当たりました。野鳥撮影の「幅を広げたい」と思っていたら、この本が出版されました。ざっと目を通したところ、「色とりどりの花と鳥」「木の実レストラン」「やわらかい表情を追う」などさまざまなテーマで鳥とその周辺を撮る方法が載っています。これを参考に、自分の野鳥写真の世界を広げられたらいいなと思える本です。 (★★★★★)

  • 磯田 道史: 磯田道史と日本史を語ろう (文春新書)

    磯田 道史: 磯田道史と日本史を語ろう (文春新書)
    磯田道史さんが、さまざまな分野の達人と歴史についての論賛をしたのをまとめた本です。論纂とは、①人の徳行や業績などを論じたたえること、②史伝の終わりに著者が書き記した史実に対する論評のこと。異分野の専門家同士が議論をすることによって生まれるものは、別次元となり、大変興味深いものとなります。この本がその論より証拠。養老孟司さんとの論賛からは「脳化社会は江戸時代から始まった」という話が出て来ています。忠、孝、身分などは、シンボリズムであり、それらは見たり、触れたりできません。また、関東大震災に遭遇したことは、被害に対する鈍感さをもたらし、それが太平洋戦争につながったという指摘には、なるほどそういう面も確かにありそうだと思わされました。その他、歴史や人間について、実にさまざまな、新しい見方が示され、大変おもしろく読み終えました。 (★★★★★)

  • 保阪 正康: 近代日本の地下水脈 I 哲学なき軍事国家の悲劇 (文春新書 1440)

    保阪 正康: 近代日本の地下水脈 I 哲学なき軍事国家の悲劇 (文春新書 1440)
    本の帯に「『水脈史観』で日本の失敗を読み解く」とあります。「水脈史観」という概念には初めて接しましたが、「攘夷のエネルギーは、いまも日本社会の根底に流れている」という見方です。明治維新後、日本がとりえた国家像は、欧米型帝国主義国家、道義的帝国主義国家、自由民権国家、米国型連邦制国家、攘夷を貫く小日本国家の5つであったが、哲学なきまま欧米型帝国主義国家の道を突き進み、軍事中心の国家作りを推し進めたことが、戦前の日本の失敗の原因であったというのが著者の主張です。それは確かにそうだと思いますが、私には、ほんのサブタイトルにある「哲学なき国家」ということが、現代日本の様々な問題の背景にあるような気がしてなりません。 (★★★★)