お知らせ

  • データの移行について
    2005年10月26日のブログ開始当初から、2024年6月30日までの記事は、「猫の欠伸研究室(アーカイブ)」に移行しました(http://blog.livedoor.jp/taichimaru151/)。 このココログの「猫の欠伸研究室」には、2019年1月以降の記事を残し、2018年12月以前の記事は削除しました(2019年1月1日から2024年6月30日までの記事は、両方にあります)。

レンズを通した自然観察

  • この「レンズを通した自然観察」ということばは、恩師のお一人が、私の趣味を形容しておっしゃったものです。2023年2月7日のブログに書きましたが、実はときどき思い出していることばです。お世話になった先生方はたくさんいらっしゃいますが、この恩師は、就職のことから学位論文の執筆、審査に至るまで本当にお世話になった先生です。「写真の撮り方を指南してもらいたい」ともおっしゃったのですが、これはお世辞と理解しています。私はほぼ隠居状態となって10年以上になりますが、今、改めてこのことばをかみしめています。この先生には結婚式の際に「理論と臨床をつなぐ仕事をするように」ということばをいただきました。体調を崩してそれには十分に応えられませんでしたので、せめてこの「レンズを通した自然観察」については、極めるとまでは行かないにしても、もう少し精進したいと考えています。

ブログ名の由来

  • ブログ名の「猫の欠伸研究室」は、中日新聞の夕刊に連載されている「紙つぶて」というコラム(平成22(2010)年1月13日)に、元新党さきがけ代表の武村正義さんが書いていらっしゃった「人生は猫の欠伸である」というコラムによります。武村さんは、“チベットで鳥葬を取り仕切る僧侶が、「人の生涯は猫の欠伸のようなもの」と語った”と書いていらっしゃいます。「猫の欠伸のようなもの研究室」としたかったのですが、ちょっと間延びしますので、「猫の欠伸研究室」とした次第です。「研究室」とつけたのは、過去、大学に勤めていたことがあるということやら、知らないこと、分からないことがあると何でも調べずにはいられない性分であること、屁理屈、講釈が大好きであることからであります。しかし、「人生の研究をしている」のではありません。「大所高所」からのご高説を開陳できるほどの力量はないが故、「小所低所」からの戯れ言をつぶやくのが精一杯(苦笑)。身の程に合わせ、勝手なことを書き綴っていますので、御用とお急ぎでない皆様には、今後ともご交誼のほど、お願いいたします。是非ともコメントを頂戴し、少しでも世間を広げたいと熱望しております。

モットー

  • 座右の銘というほど立派なものはありませんが、過去に体調を崩し、療養生活を送った経験から、私なりのモットーをつくっています。その一つは、「淡々と飽きもせず……」です。自分では、「……」と余韻を残しているところが気に入っています。こだわりすぎや、やり過ぎはよくありません。若い頃はムキになってやったこともありますが、今はこのように「淡々と飽きもせず……」が自分に合っていると思っています。もう一つは「晴耕雨読」ならぬ「晴歩雨読」です。マンション暮らし故、耕すところはありません。代わりに歩いています。そして、最近(令和3(2021)年に入った頃から)追加したのが、「散歩生活、ときどき仕事」。NHKのテレビ番組に「晴れ、ときどきファーム!」というものがあります。これのもじり。浅学非才の身ですので、ご交誼の上、いろいろとご教示をお願いします。

2024年7月19日 (金)

20240719御坊さんライトアップ

240719191252276c  今日、明日と寺町商店街で「ビックリ夜店」が開かれています。御坊さん(真宗大谷派桑名別院本統寺)では、これにあわせて19時から21時にライトアップをするということで、見てきました。今日の日の入りは、19時5分。本当はもっと暗くなってからの方がよいのでしょうが、19時過ぎに出かけました。

 こちらは表参道。寺町商店街から御坊さん240719193329753c に入るところ。参道の両側に明かりが灯されています。その明かりで、ソメイヨシノの木や、山門がライトアップされています。

240719192151166c  御坊さんの本堂。元亀・天正の頃、石山本願寺と織田信長が、幾度となくぶつかり合っていました。当時、伊勢・尾張・美濃の三国の水陸の交通の要所であった桑名の地は、長島一向一揆をはじめとする真宗にとって苦難に直面していました。本願寺第11代顕如(けんにょ)上人が、三崎(当時の名称)に「今寺(いまでら)」と呼ばれた坊舎を草創し、本山との連絡、諸種の法務、非常時の際の協議集合の便を図りました。それが本統寺のルーツ。本統寺としては、慶長元(1596)年、本願寺第12代教如(きょうにょ)上人によって、開創されています。

240719191607076c  本堂にも上がってお参りをしてきました。正面はご本尊の阿弥陀如来。

240719192112157c 240719192135812c  燈籠にも明かりが灯されています。この燈籠は、享保16(1731)年に建立された青銅製燈籠で、本堂の前に1対があります。

240719192103578c  ということで、珍しく夜になってから出歩いて、御坊さんライトアップを見てきたという次第。ちなみに、この記事の写真はすべてスマホ写真。シャープのAQUOS sense7で、AI設定によって撮りました。

今日もまたまたアオサギのみ

Dsc04005c_20240719140501  梅雨明け2日目ですが、雲が多い空になっています。しかし、蒸し暑い。最高気温は、34.3℃。多少早くから散歩に出ても、暑いのには変わりはないのですが、それでも今日も7時10分出発。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、入江葭町、吉津屋町、新築公園、常盤町、寺町と5.1㎞。お陰様で今日も汗だくで帰宅。

Dsc04072c_20240719140401  野鳥はいません。ひたすら修行に励んでいます。何の修行だかよく分かりませんが、自分ではあちこちにウォーキングや歴史散歩に行くためのトレーニングと思っています。今日も、どの公園に行ってもクマゼミの大合唱が聞こえます。

Dsc04203c Dsc04185c_20240719140801  九華公園でも、鳥はいません。しかし、あのアオサギさんだけはちゃんと来ています。2枚とも同じアオサギの写真。九華橋のすぐ北の樹上にいますから、見えるところと、見えないところとがあります。

Dsc04081c_20240719140401  ほかには、ドバト(苦笑)。いつもなら「何だ、ドバトか!?」で、写真は撮りません。これら以外に見たのは、ごく少数のスズメとムクドリ。カラスもいませんし、ヒヨドリはずっと見たことがありません。

Dsc04127c_20240719140401  鎮国守国神社には、茅の輪くぐりのための「払え串」がいくつか収められていました。貝塚公園近くを歩いていたら、氏子の方なのでしょう、払え串をもって神社の方に歩いている方を見かけました。

Dsc04166c_20240719140401 Dsc04172c_20240719140401  被写体があまりありませんので、昨日も撮った金魚風鈴。このあとの公園でも鳥はいません。

Dsc04257c_20240719140401  昨日見損ねた吉津屋町辺りのヒマワリ。今日は、これを植えた男性にお目にかかって、話を伺ってきました。もともとあった街路樹が枯れたら、犬や猫が糞尿をするようになったので、それを何とか防ごうと花を植え始めたそうです。その効果は抜群だったとおっしゃっています。今年は、ヒマワリを直播きしたので、いつもの年より成長がよいといいます。左の写真は、先日来、花の開き方を見ていたヒマワリの花。もうじき満開。

Dsc04274c_20240719140401 Dsc04264c  さらに左の写真で、もっとも左にあるヒマワリは、背丈がすでに2.5mを越えたそうで、今まででもっとも高くなったと伺いました。右の写真のヒマワリは、左の写真で向かって右側に咲いているもの。これも満開が近くなっています。

Dsc04325c_20240719140401  寺町商店街では、今日、明日の夜、「ビックリ夜店」が行われます。寺町商店街ではすでにその準備が始まっていました。写真は、御坊さん(桑名別院本統寺)の池にあるスイレン。以前はたくさん咲いたのですが、最近は1~2輪くらい。今日は、御坊さんでライトアップがあります。

Dsc04406c  拙宅近くに戻ってきたら、スズメ。今年生まれた幼鳥のようです。

2024年7月18日 (木)

梅雨明けが宣言されました

Screenshot_20240718111730c Dsc03528c_20240718155101  東海地方と関東地方に梅雨明けが宣言されました。平年より1日早いそうです。「梅雨明け10日」といって、梅雨明けから10日間ほどは、好天で暑い日が続くことが多いのですが、ちょっと雲が多め。最高気温は、34.5℃と猛暑日一歩手前にとどまっています。朝早い時間の方が天気がよかった感じでした。右の写真は、6時50分頃の撮影。暑くなるといけないと思い、この6時50分から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、内堀公園、紺屋町、新築公園、常盤町、寺町と5.7㎞。2時間弱で帰宅。時間が早くても、やはり暑くて、汗だく。

Dsc03556c_20240718155101 Dsc03560c_20240718155101  住吉神社の前など、揖斐川の堤防では、少しずつ桑名水郷花火大会の準備が進んでいます。左の写真に写っているのは、たぶん住吉神社を囲うフェンス。右の写真は、船津屋さんの裏手の堤防。ここの高水敷も、観覧会場になるようです。降りていく階段が設けられ、草が刈られていました。今年は有料観覧席のみ。駐車場も有料で、事前予約のみ。すでに予約はすべて埋まったといいます。

Dsc03583c_20240718155101  柿安コミュニティパークでカワウ。今日も、野鳥はほとんどいません。ここに来るまでに見たのは、少数のスズメと、ムクドリくらい。

Dsc03600c  九華公園でもクマゼミは大合唱していたのですが、野鳥はやはりほとんどおらず。今日もアオサギさんに救われました。

Dsc03664c_20240718155101 Dsc03739c_20240718155101  暑くなっていますが、公園内のあちこちにミドリガメが上がって来ています。右の写真のカメは、鎮国守国神社の境内で産卵用の穴を掘っているところ。

240718072513245c  Dsc03910c_20240718155001 その鎮国守国神社では、明日の茅の輪くぐりに向けて、茅の輪が設置されていました。まだくぐれませんので、また、明後日以降にでも。氏子の方のお宅には、右の写真のように「払え串」が配られています。これに住所、氏名を書いて、茅の輪くぐりのときに神社に納めるのです。

Dsc03714c_20240718155101 240718072447332c  神社ではあわせて拝殿にも金魚の風鈴が飾られていました。5月に金魚まつりが行われますから、それにちなんだものだと思います。

Dsc03678c_20240718155101 Screenshot_20240716042138c  鎮国守国神社の南、本丸跡にはこんなものがつくられ始めていました。2年前に「2022桑名大夏祭り」が行われ、その時来ていたお化け屋敷に似た感じがします(2022年8月1日:ハギが1輪咲いていました@九華公園)。検索したら、情報がありました。7月27日の桑名水郷花火大会にあわせて、「桑名大夏祭り」が行われるのです。「お化け屋敷」とこのポスターにも大書してあります。

Dsc03885c Dsc03838c_20240718155001  クマゼミ。今日は割とあちこちで見つけやすくなっていました。それだけ数が増えたということでしょう。

Dsc03932c_20240718155001  暑かったからではありませんが、吉津屋町にあるヒマワリを見に行き損ねました(苦笑)。代わりに総合福祉会館のところのヒマワリ。かなり小型の花。

Dsc03857c_20240718155001  昨日の授業のQ&Aは、午前中に一通り完成。午後からチェックして、すでに助手の先生にメールで送っています。授業で説明した内容を、逆に理解している学生がいたりします。いったいどうしたらそういう理解になるのか、不明。聞いていないのか、自分の価値観や判断基準に合わせてゆがめてしまうのか?? 自分の知識に押し込んで理解しようとする傾向はよく見受けられます。このためかも知れません。まぁ、残りの授業は、あと1回。

Dsc03862c_20240718155001  江戸橋での非常勤の授業についてのさらなる余談。天気星取り表(笑)。まだすべてが終了していませんが、初回の4月10日から昨日までの14回で、雨に降られたのは、4月24日と5月1日の2回で、今のところ12勝2敗。この2日も、弱い雨でした。来週は、週間予報では晴れて猛暑日。花は、九華公園の外周遊歩道の南で毎年咲きます。ボタンクサギ(牡丹臭木)という、ちょっとかわいそうな名前。花の少ない今の時期に薄暗い場所で煌びやかに咲いているのに、と思います。

2024年7月17日 (水)

梅雨明けはまだか!?……授業は14回目を終了

240717134513679c  梅雨明けかと思えるほどの空でした。これは、13時半過ぎに帰宅したときのもの。しかし、梅雨明けが宣言されたのは、九州南部のみのようです。朝、出勤する頃、少し雨が降ったものの、それはアメダスのデータには出ていません。最高気温は33.9℃で、かなり蒸し暑くなっています。

240717120742958x  今日は水曜で、江戸橋での非常勤の授業の14回目。出席率は、80%ほどでしたが、「試験受験資格喪失者」が数名いて、彼ら・彼女らは来ていませんので、まあまあというところ。

240717102201095c 240717113138382c  教室はエアコンが入って快適。今日は、前半は講義、後半は、以前見たDVDを再度視聴して、いろいろなスキルや、それを連鎖的にいかに使うかを確認しました。学生たちの感想をざっと眺めても、「見たのが2回目だから、よくわかった」「演習をしてから再度見たので、どのように使えば良いか、納得した」などとありました。左の写真で、パソコンの左側にある黒い箱がDVD再生機。実にコンパクトになりました。しかも、中身は空っぽじゃないかと思うくらい軽いのです。これをHDMIケーブルでプロジェクタにつなぎます。来週の授業が最終回。社会におけるカウンセリングというテーマで、どのようなところでカウンセリングが行われているか、カウンセラーの資格、カウンセラーの働き方や待遇などを話します。

240717121558853c  帰宅して、昼食を済ませ、出欠を確認し終えたところ。暑いとき、授業を終えて帰宅すると、さすがにグッタリします(苦笑)。非常勤講師が70歳定年というのは、妥当かもしれないなぁと自分でも思います。Q&Aには、これから手を着けます。

2024年7月16日 (火)

今日は、研修会の講師

0716amedas  曇りときどき雨という予報でしたが、朝方、猛烈に降りました。5時台には、時間雨量が20mmで、天気予報では「強い雨」と表現されるくらいでしょう。その後も少し降りましたが、アメダスのデータには出ていません。昼前にはよく晴れて来ました。 「梅雨明けか!?」と早とちりしましたが、夕方からはまた降るようで、梅雨明けは今週後半くらいでしょうか。

 240716125241495c さて、今日午前中は、予定通りに通級指導教室ご担当の先生方の研修会へ。発達性読み書き障害について2時間。初めの2/3の時間で私が話をし、残り時間はディスカッションや、情報交換。いろいろな内容を詰め込んでしまいましたが、先生方には熱心に聞いてくださり、また、質問やご意見もいただきました。先生方からも、「読み書きが苦手な子どもたちはたくさんいる」とか、「現在受け持っている子どもにも、今日話を聞いた特徴を持つ子どもがいる」ということでした。自閉スペクトラム症候群や、ADHDは、よく知られるようになって来ていますが、発達性読み書き障害についてはまだよく認識されていません。小学校低学年の間に読み書き能力をキャッチアップできるよう支援することが望ましいので、これから取り組みを強化していただけると、助かるお子さんが多いはずです。

240716122712354c  ところで明日は、江戸橋での非常勤の授業。14回目となり、いよいよゴールも見えてきました。授業は来週まで。その後、補講期間の1週間をはさんで、8月に入ると、前期の期末試験という運び。今年も猛暑となるのでしょうが、最後まで責任を果たしたいと思っています。14時現在、30.8℃となっています。「散歩には行かないように」といわれております。いわれることには素直にしたがっています(笑)。

2024年7月15日 (月)

今日もまたアオサギだけ(笑)

Dsc03275c_20240715142401  海の日の今日も梅雨空です。午前中は、曇りでときどき小雨がぱらつき、晴れ間もありました。午後は、13時台に雨雲レーダーでは真っ赤に表示される強い雨雲が、雷と共に通過。13時台の雨量は、8.5mmという天候。朝は、いつも通り、7時半から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、入江葭町、吉津屋町、新築公園、寺町と6.8㎞。歩き始めは蒸し暑く、汗びっしょりになって帰宅。修行真っ最中です。

Dsc03372c Dsc03398c_20240715142401  今日も相変わらずで、野鳥はいません。写真が撮れたのは、アオサギのみ。九華公園の九華橋のすぐ北の木にいました。昨日と同じところですから、昨日と同じアオサギと思います。2枚とも同じアオサギの写真。散歩友達のOさんと写真を撮っていたら、中国人のご家族が「何をしているのか?」と寄ってこられました。少し日本語が分かる女性もおられ、「アオサギで、背の高さが1m近くある」とお教えしたら、大コーフン。スマホで写真を撮っておられました。アオサギ以外に見たのは、ごく少数のスズメ、カラス、カワラヒワのみ。

Dsc03443c_20240715142401  クマゼミはどこの公園でも大合唱に近い感じ。しかし、木の高いところにいることが多いため、写真はなかなか撮れません。

Dsc03468c_20240715142401 Dsc03474c_20240715142401  貝塚公園では、桑名空襲で犠牲になられた方々の慰霊式が行われるところでした。桑名市は、昭和20(1945)年1月から7月にかけて、5回にわたって空襲を受け、市街地はほとんど焼けてしまい、全焼家屋6,950戸、死者416人(『三重県警察史』では657人)に達しました。罹災地面積91%で、全市民の7割が罹災しました。

Dsc03484c_20240715142301 Dsc03501c_20240715142301  吉津屋町のヒマワリ。まだ完全に咲いたとはいえません。右の写真はその近くにある、別のヒマワリ。本当は、青空の下で撮りたいものです。

Dsc03516c_20240715142301  散歩から帰ってからは、明日の研修会の資料などの最終確認をしました。通級指導教室を担当していらっしゃる先生方に発達性読み書き障害のお話しをします。もう裏稼業の方は、店じまいに向かっていますので、原則として研修会の講師は引き受けないことにしていますが、長年お世話になっていますので、特にということです。 

2024年7月14日 (日)

アオサギだけ(苦笑)

Dsc02916c_20240714144101  こんな空でしたが、ほぼいつも通り、7時20分から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、入江葭町、吉津屋町、新築公園、寺町と4.9㎞。9時前に帰宅。ところが、案の定というか、途中、霧雨やら、小雨やらに見舞われる始末。帰宅したら、だんだんと空が明るくなってきて、もう少し待ってから散歩に行けばよかったという次第。しかし、明るくなると、なんだか蒸し暑くなってきました.最高気温は、29.1℃。

Dsc03025c_20240714144101 Dsc02962c  九華公園までに見たのは、ごく少数のスズメ、カワウ、ムクドリ。九華公園では、アオサギがいましたから、まあよしとしましょう。相撲場の近くでカワラヒワが2羽。

Dsc03074c_20240714144301 Dsc03125c_20240714144301  旧アヒル小屋のところにはカワウ。花菖蒲園のところにはスズメ多数。最近このあたりにスズメがたくさん来ています。今日のバードウォッチングは以上(苦笑)。貝塚公園では、ムクドリ多数がいましたが、写真は撮らず。

Dsc03267c_20240714144101  寺町商店街には、桑名市博物館の次の展覧会のポスターがありました。学習支援展示として「桑名市文化功労者表彰受章記念『桑名の千羽鶴』」が行われます。令和5年11月に「桑名の千羽鶴保存会」会員の中から2人の個人と1団体が、桑名市文化功労者表彰を受章したことと、長圓寺の住職・魯縞庵義道(ろこうあんぎどう)が連鶴を考案して今年で230年になるのを記念しての展覧会だそうです。7月17日からの開催。

Dsc03227c_20240714144101  こちらは、毎日見てくる吉津屋町あたりのヒマワリ。ようやく咲いてきました。上の方から開いてきますが、ヒマワリが皆そうなのでしょうか。

Dsc03259c_20240714144101  今週は、火曜日に研修会の講師が1つ。水曜は2週間ぶりに江戸橋での非常勤の授業。週間予報を見ますと、来週末からは晴れマークが並んでいます。そろそろ梅雨明けかも知れません。グラジオラスも吉津屋町あたりにて。

 

2024年7月13日 (土)

今日も修行ですねぇ(苦笑)……野鳥はいないのです

Dsc02470c  昼過ぎまでは晴れていましたが、その後は薄曇り。最低気温は22.2℃、最高気温は30.6℃。真夏日ですが、風が少しありますから、耐えられない暑さではありません。プチ遠征も考えましたが、三ツ又池公園のカイツブリも少なく、河口堰でもサギは多くないでしょうから、いつものコースへ。7時半から住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、入江葭町、吉津屋町、新築公園、寺町と5.8㎞。

Dsc02544c_20240713141701 Dsc02664c_20240713141701  今日も野鳥はいません。マンションのプレイロットにハシボソガラスの一家が3羽いただけで、三の丸水門まで鳥はいません。三の丸水門のところでスズメ。柿安コミュニティパークでも、スズメ、ムクドリ。九華公園に着いてカワウ。スズメはなぜか、近くに寄ってきました。

Dsc02623c  カワラヒワは証拠写真。奥平屋敷跡に3羽がやってきたのです。ほかに見たのは、ムクドリ、ドバト、ハシボソガラスくらい。今日はアオサギはいませんでしたし、カワセミは最近見かけなくなっています。

Dsc02603c_20240713141701  奥平屋敷跡では、ミドリガメが産卵用の穴を掘っていました。穴はまだまだ浅く、卵を産み始めるにはまだまだ時間がかかりそうでした。

Dsc02765c_20240713141701  貝塚公園でも野鳥はいません。子連れのカラスだけ。先だって見たカラスの幼鳥(2024年7月9日:鳥はいませんので、修行に専念(苦笑))の親と思います。子ガラスはうまく写真が撮れず。

Dsc02697c_20240713141701 Dsc02735c_20240713141701  野鳥がいませんから、昆虫でも撮ろうと思うのですが、それもなかなかです。以前より、チョウもトンボも数が減っている印象。陽和幼稚園にあるヒマワリで、たぶんチャバネセセリと、クマバチ。

Dsc02863c_20240713141801  寺町商店街のところで、アゲハ。

Dsc02890c_20240713141801  ところで、御坊さん(桑名別院本統寺)にお参りしたら、賽銭箱にこのポスターがありました。寺町商店街のビックリ夜店にあわせて「夏の夜間特別参拝」が行われるそうです。燈籠にも点灯されるそうですし、山門のライトアップもあるといいます。普段、夜は出歩きませんが、見てみたいですねぇ。

Dsc02804c_20240713141701  オマケは、咲きかけのヒマワリ。昨日の記事の最後に載せた写真のヒマワリ(2024年7月12日:九華公園でアオサギ)。

 

2024年7月12日 (金)

九華公園でアオサギ

Dsc01843c  午前中は、よく降りました。9時台には、13.5mmの雨量。最低気温は22.2℃、最高気温は27.3℃。14時過ぎには雨は上がってきましたので、散歩へ。散歩依存症です。十分に自覚しています(笑)。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、吉津屋町、寺町と3.7㎞。1時間あまり。外堀でコンビニに寄ってスマホATMを使用。最近、普段自分が使う口座はネット銀行で、スマホで利用しています。銀行に行かずに済みますし、コンビニATMで入・出金できますから楽チンです。

Dsc01847c_20240712172001 Dsc01856c_20240712172001  住吉神社の前にこんな看板が出ていました。今年の桑名水郷花火大会は、7月27日。揖斐長良川の中州では、打ち上げ場所の整地作業が始まっています。

Dsc01845c_20240712172001  打ち上げ場所は、我が家の玄関先からよく見えます。矢印のあたりがそうです。それ故、桑名水郷花火大会は、いつも玄関先から鑑賞しています。

Dsc01964c_20240712172001 Dsc02056c_20240712172001  鳥は少なかったのですが、九華公園でアオサギ。鎮国守国神社の社務所の裏にいました。アオサギが見られただけで散歩に出て来た甲斐があります。ほかにはスズメがけっこうたくさんいました。

Dsc02182c_20240712172101 Dsc02261c_20240712172101  吉之丸堀を通っている電線にはツバメ。ヒナ2羽と親1羽だろうと思います。親がやってくるとヒナは飛び上がって、エサをもらおうとしていました。しかし、親がエサを与えている様子はありません。飛行訓練をしているのでしょう。

Dsc02456c_20240712172101  寺町商店街の裏、寺町堀のところでランタナにアゲハ。かなりの枚数を撮ったのに、なかなかよいものはありません。

Dsc02341c  午前中は、今月1日に行われた市民大学郷土史学科の講義のまとめをつくっていましたが、一通り完成。明日は、曇りときどき晴れの予報。雨が降らなければ、プチ遠征かなと思っています。ひまわりは吉津屋町あたりで。そろそろ咲きそうです。

 

2024年7月11日 (木)

梅雨らしい空模様

0711amedas 240711110030486c  雨のち曇りの予報で、今のところそうなっています。朝から小雨で、昼前にはほぼ上がっています。最低気温は23.9℃(9:43)、最高気温は27.6℃(2:17)。ただし、括弧書きしたようにヘンな時刻に記録しています。小雨模様でしたから、散歩には出ていません。午前中は、先週の市民大学郷土史学科の講義をまとめたものを見直していました。ほぼこれでいいかと思うところまで来ています。午後遅くに市役所の会議がありますから、出席の予定。

240711105758862c 240711105805603c  散歩に行っていませんし、写真の在庫もこれといって持っていませんので、ベランダ園芸の話。アサガオは、2鉢のうち1鉢は、ご覧のように元気で、ツルもあちこちから伸びています。もう1鉢(写真の左下に見えています)は、元気なし。サギソウは、あまり良くありません。奥の右の鉢は、枯れてきてしまいました。ほかも芳しいとはいえません。これでは、今年は花が咲かないかも知れないという気がしてきました。

240711105830867c  こちらは、楊貴妃メダカの住まい。去年12月にはあぶ工房の無人販売所でゲットしたもの(2023年12月1日:アオサギ、ダイサギ、コサギのそろい踏み……楊貴妃メダカをゲット)。5匹いたのですが、今は4匹。ほかのメダカは、先日の猛暑のときに全滅してしまいました。といっても8匹。これは、9年前から買っていたものの子孫と、その後、少し買い足したもの。9年前にブロ友のこころんさんにサギソウとメダカをいただいたのです(2015年7月19日:揖斐長良川の川霧と、夏休みの自由研究(笑)……メダカとサギソウを頂きました)。そこからサギソウとメダカが始まっています。

«「目は二つ 耳は一つ 喋る倍だけ 聴きなさい」……お寺の掲示板から

2024年7月
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  • 森永 卓郎: 書いてはいけない

    森永 卓郎: 書いてはいけない
    他の本を買いに行った時、書店で平積みになっていましたので、思わず買ってしまいました。メディアのタブーに触れつつ、現在の日本が凋落している要因を3つ指摘しています。サブタイトルは、「日本経済墜落の真相」となっています。3つは、ジャニーズの性加害、財務省のカルト的財政緊縮主義、日本航空123便の墜落事件。この3つについては、関係者は皆知っているものの、触れてはいけない、本当のことをいってはいけないタブーになっているといいます。メディアで触れたら、瞬時にメディアには2度と出られなくなるそうです。ジャニーズ問題は、BBCの報道のためにオープンになってしまいましたが、著者の森永さんは、ご自身が病を得られたこともあって、現状を打破するためにこの本を書かれました。財務省による必要以上の財政緊縮政策と、日航123便の事故のお陰で日本がアメリカに対してどんどん主権を失っていったことが、日本経済の衰退の主たる要因と主張しています。たぶんそれは本当だろうなというのが、私の読後感。 (★★★★)

  • 立木 康介: フロイト『夢判断』 2024年4月 (NHKテキスト)

    立木 康介: フロイト『夢判断』 2024年4月 (NHKテキスト)
    何を今さら勉強しているのか? と思われるかも知れませんが、ちょっと前に流行った言葉でいえば、リスキリングに相当するかも知れません。学生時代に読みましたが、しっかり理解したかといえば、アヤシいのです。学生時代からは50年近い月日が経っていますので、その後の研究成果も含め、新しいことがあるだろうと思ったのです。100分de名著というNHK Eテレの番組のテキストです。講師の立木先生は、パリ第8大学で精神分析の博士号を取得され、京大人文科学研究所の教授。精神分析は「昨日までとは違う自分を手に入れるために行う」とおっしゃっていました。この番組でもっとも印象に残ったのは、あの有名な「エディプス・コンプレックス」よりも、今日、重要なフロイトが提案した概念は、「両性性」であるということでした。これは、いかなる個人も与えられた解剖学的性にしばられないセクシュアリティの自由を持つことをうたうものです。この視点に立てば、同性愛も、トランスジェンダーもいわば当たり前の存在であるということになります。これらを踏まえると120年間に書かれた「夢判断」の内容は、きわめて今日的な意義を持ってくると再認識する必要があります。 (★★★★★)

  • 諸富 祥彦: NHK「100分de名著」ブックス フランクル 夜と霧

    諸富 祥彦: NHK「100分de名著」ブックス フランクル 夜と霧
    フランクルのこの本は、改めて紹介するまでもないほど、有名な本です。私も学生時代、霜山徳爾先生の翻訳で読みましたが、ことばでは書き尽くせないほどの衝撃を受けたことを、いまでもよく覚えています。第二次世界大戦中にナチスの強制収容所に収監された経験をもとに、精神医学者・フランクルが、人生の目的を明確にし、その実現に向けて没頭する心理療法を紹介する本です。原題を直訳すると「それでも人生に然りと言う:ある心理学者、強制収容所を体験する」となります。実存心理学の名著であり、極限の環境におかれたとしても、何かが、あるいは、誰かがあなたを待っているということを主張しています。絶望して終わるのではなく、人生が何をわれわれに期待しているのかが問題であり、私たちはそれを学ぶことが重要だとしています。何度か読み直すことによって、人生への理解が深まる気がします。 (★★★★★)

  • 松田 忠徳, 増田 晋作: 枕草子の日本三名泉 榊原温泉

    松田 忠徳, 増田 晋作: 枕草子の日本三名泉 榊原温泉
    榊原温泉は、全国的に有名とはいえないかも知れませんが、名湯です。それは、枕草子に「湯は七栗の湯 有馬の湯 玉造の湯」にある、七栗の湯が榊原温泉と考えられるからです。最近、日本三名泉といえば、有馬温泉/兵庫県、草津温泉/群馬県、下呂温泉/岐阜県とされますが、枕草子に取り上げられたのはそれよりも古く、「元祖日本三名泉」といえます。榊原温泉の湯は、肌がきれいになる「美人の湯」というだけでなく、抗酸化作用もある健康の湯でもあります。この本は、日本一の温泉教授・松田先生と、地元を知り尽くした増田さんの共著で、「何もない」といわれていた榊原温泉の魅力を語り尽くしています。ちなみに、私にとっては家内の実家を知る上で格好のガイドブックです。 (★★★★)

  • 文藝春秋: 定年後に読む不滅の名著200選 (文春新書)

    文藝春秋: 定年後に読む不滅の名著200選 (文春新書)
    この本の帯には「これが定年後の知の道しるべ!」とありますが、私自身はさほど大上段に構えたつもりで読んではいません。どのような本が選ばれているかにももちろん興味はあったのですが、それらがどのように紹介されているかといった方面に興味があって読みました。本を紹介している方々はいろいろな分野で功なり、名を挙げた方ばかり。それらの方がどんな本を読み、どのように唱歌していらっしゃるかが知りたかったのです。ちょっと邪道な読み方ではありましたが、しっかりと楽しめました。 (★★★★)

  • 石田泰弘(編著): 街道今昔 佐屋路をゆく (東海の街道2) (爽BOOKS 東海の街道 2)

    石田泰弘(編著): 街道今昔 佐屋路をゆく (東海の街道2) (爽BOOKS 東海の街道 2)
    さほど本格的に取り組んでいるわけではありませんが、昔の街道を歩くのは好きです。この本のテーマである佐屋路(佐屋街道)も歩きたいと思って調べています。佐屋路は、東海道佐屋廻りとも呼ばれたように、東海道の迂回路でした。江戸時代に東海道宮宿と桑名宿の間を、陸路万場宿、佐屋宿の陸路を経て、佐屋から桑名宿への水路三里の渡しによって結んでいた街道です。実際に歩いて書かれたと考えられますが、旅人目線で書かれたウォーキングガイドです。津島街道、高須道も取り上げられています。部分的には歩いたところがありますが、佐屋路はいずれ、歩いてみたいと思い、計画中ですので、とても参考になりました。実際に歩かなくとも、歴史読み物としても楽しめます。 (★★★★★)

  • 柳瀬博一: カワセミ都市トーキョー 【電子限定カラー版】 (平凡社新書1049)

    柳瀬博一: カワセミ都市トーキョー 【電子限定カラー版】 (平凡社新書1049)
    東京都心にたくさんのカワセミが棲んでいるというのは、最近割とよく知られるようになっています。清流の鳥というイメージがあるかも知れませんが、東京の「野生」環境をうまく利用して繁殖もしています。そのカワセミが暮らす街は東京屈指の高級住宅街ばかりだそうです。すなわちカワセミも、人間も好む環境は同じというのです。カワセミが暮らす街は、人間にとってもよい街ということです。カワセミの存在に気付いたことから、「小流域源流」をキーワードに「新しい野生」と「古い野生」の繋がりを論じています。カワセミの生態も詳しく観察されていますので、私も今までよく知らなかったことが多々書かれていて、興味深く読みました。 (★★★★)

  • 内田 樹: コモンの再生 (文春文庫)

    内田 樹: コモンの再生 (文春文庫)
    私は、内田樹先生の評論が好きで割とよく読みます。「コモン(common)」とは、形容詞としては「共通の、共同の、公共の、ふつうの、ありふれた」という意味ですし、名詞としては「町や村の共有地、公有地、囲いのない草地や荒れ地」を意味します。昔は、ヨーロッパでも日本でも村落共同体はそういう「共有地」を持っていました。コモンを管理するには「みんなが、いつでも、いつまでも使えるように」という気配りが必要になるのですが、近代になって怒った「囲い込み」によって「コモンの私有化」が起こり、村落共同体が消え、集団的に維持されていた儀礼、祭祀、伝統芸能、生活文化が消えてしまったのです。著者は、このコモンを再生することが市民の原子化、砂粒化、血縁、地域共同体の瓦解、相互扶助システムの不在という索漠たる現状を何とかするために必要と考えています。ちなみに、マルクスとエンゲルスによるコミュニズムは、著者によれば「共同体主義」と訳した方がよく、彼らは「コモンの再生」が必要と提言したといいます。「共産主義」と訳されてしまったがため、なんだかよく分からないことになっているのです。「共有主義」あるいは「共同体主義」と意訳してくれていたら、もろもろが変わっていたかも知れないという話には、膝を打ちました。 (★★★★★)

  • 本田 秀夫: 知的障害と発達障害の子どもたち (SB新書)

    本田 秀夫: 知的障害と発達障害の子どもたち (SB新書)
    児童精神科医の本田先生の最新刊です。今回は知的障害が取り上げられています。これまでの本田先生の御著書では、発達障害が主に取り上げられてきたのですが、実は知的障害を持つ子どもたちも一定数存在していますし、発達障害と知的障害を合わせ持つ子どもたちもいます。その意味で、発達に困難のある子どもたちのことをきちんと理解して、適切な支援をする上では、両者を視野に入れることが重要です。著者は、知的障害の支援では、「早く」と「ゆっくり」がキーワードになると書いておられます。これは私もそうだと思います。可能な限り早期から支援を受けた方がよく、一方で、発達のスピードに合わせて「ゆっくり」としたペースで支援をすることが大切になります。発達障害の子どもたちにも「本児のペースに遭わせた支援が必要」とおっしゃる方がありますが、発達障害の子どもたちの理解/支援の上でのキーワードは「アンバランス」です。この本は、発達が気になるお子さんをお持ちの保護者の方、特別支援教育に携わる教員の方々にとって、基本的なテキストといえます。 (★★★★★)

  • BIRDER編集部: お手本でわかる!野鳥撮影術 (BIRDER SPECIAL)

    BIRDER編集部: お手本でわかる!野鳥撮影術 (BIRDER SPECIAL)
    バードウォッチングや野鳥撮影を趣味にしています。とはいえ珍鳥を追うのではなく、主に自宅近くを散歩しながら、いわば「定点観測」のように野鳥を見ています。自分の写真の撮り方を振り返ると、図鑑的に撮ることがほとんどです。なぜそうなのかを考えてみると、研究者の端くれであったことが関わっている気がします。つまり、写真を撮ることを、観察した記録やデータと見ているからではないかということに思い当たりました。野鳥撮影の「幅を広げたい」と思っていたら、この本が出版されました。ざっと目を通したところ、「色とりどりの花と鳥」「木の実レストラン」「やわらかい表情を追う」などさまざまなテーマで鳥とその周辺を撮る方法が載っています。これを参考に、自分の野鳥写真の世界を広げられたらいいなと思える本です。 (★★★★★)

  • 磯田 道史: 磯田道史と日本史を語ろう (文春新書)

    磯田 道史: 磯田道史と日本史を語ろう (文春新書)
    磯田道史さんが、さまざまな分野の達人と歴史についての論賛をしたのをまとめた本です。論纂とは、①人の徳行や業績などを論じたたえること、②史伝の終わりに著者が書き記した史実に対する論評のこと。異分野の専門家同士が議論をすることによって生まれるものは、別次元となり、大変興味深いものとなります。この本がその論より証拠。養老孟司さんとの論賛からは「脳化社会は江戸時代から始まった」という話が出て来ています。忠、孝、身分などは、シンボリズムであり、それらは見たり、触れたりできません。また、関東大震災に遭遇したことは、被害に対する鈍感さをもたらし、それが太平洋戦争につながったという指摘には、なるほどそういう面も確かにありそうだと思わされました。その他、歴史や人間について、実にさまざまな、新しい見方が示され、大変おもしろく読み終えました。 (★★★★★)

  • 保阪 正康: 近代日本の地下水脈 I 哲学なき軍事国家の悲劇 (文春新書 1440)

    保阪 正康: 近代日本の地下水脈 I 哲学なき軍事国家の悲劇 (文春新書 1440)
    本の帯に「『水脈史観』で日本の失敗を読み解く」とあります。「水脈史観」という概念には初めて接しましたが、「攘夷のエネルギーは、いまも日本社会の根底に流れている」という見方です。明治維新後、日本がとりえた国家像は、欧米型帝国主義国家、道義的帝国主義国家、自由民権国家、米国型連邦制国家、攘夷を貫く小日本国家の5つであったが、哲学なきまま欧米型帝国主義国家の道を突き進み、軍事中心の国家作りを推し進めたことが、戦前の日本の失敗の原因であったというのが著者の主張です。それは確かにそうだと思いますが、私には、ほんのサブタイトルにある「哲学なき国家」ということが、現代日本の様々な問題の背景にあるような気がしてなりません。 (★★★★)

  • 佐伯 泰英: 陰流苗木(かげりゅうなえき)~芋洗河岸(1)~ (光文社文庫)

    佐伯 泰英: 陰流苗木(かげりゅうなえき)~芋洗河岸(1)~ (光文社文庫)
    今回も特別に時代小説を取り上げます。この2つ前の本に佐伯泰英さんの「恋か隠居か 新・酔いどれ小籐次(二十六)」を取り上げ、これは佐伯さんの300冊目の「文庫書き下ろし小説」だと書きました。今回のこの本は、301冊目です。しかも、80歳を越えて、さらに新しいシリーズを始められたのです。美濃を食い詰めた浪人・小此木善治郎が、職なし、金なし、住むあてなしながら、剣の達人にしてとぼけた侍であるものの、なんとも頼りになる存在で、親切な住人や大家によって受け入れられた長屋の秘密と謎の渦に巻き込まれるという設定。これまたおもしろそうなシリーズです。毎月刊行で、全3巻の予定とか。第2巻が待ち遠しい内容です。 (★★★★★)

  • 養老孟司, 鵜飼哲夫: なるようになる。 僕はこんなふうに生きてきた(中央公論新社)

    養老孟司, 鵜飼哲夫: なるようになる。 僕はこんなふうに生きてきた(中央公論新社)
    養老先生の新刊が出たというので早速入手し、ほぼ一気に読み終えました。「はじめての自伝!」といううたい文句で、帯には「虫と猫と、バカの壁。考え続けた86年」ともあります。養老先生は、かなりしつこい性格でいらっしゃるようで、疑問に思ったことは「まぁいいか」などと思わず、考え続けてこられたそうです。その結果が、これまでのユニークな著作に結実しています。それはさておき、考え続けた結果、「なるようになる。」というのが、養老先生の現時点での結論だそうです。「なるようにしかならない」ではなく、「なるようになる。」のです。物事は、はっきりとした目的意識があって進むのではないので、「なるようになる。」なのです。忘れてしまったような些事がその後の人生を動かしてきたかもしれないともあります。なるほどと、この本を読み、養老先生の来し方をいささか知ると、納得できます。というか、納得した気になっているだけかも知れませんが…… (★★★★★)

  • 佐伯 泰英: 恋か隠居か 新・酔いどれ小籐次(二十六) (文春文庫)

    佐伯 泰英: 恋か隠居か 新・酔いどれ小籐次(二十六) (文春文庫)
    佐伯泰英さんは、この本で「文庫書き下ろし小説」というジャンルで300冊刊行を達成されました。佐伯さんの時代小説はすべて読んでいます。まさにストーリー・テラーといえる作家で、実に読み応えのある時代小説をたくさん書いておられます。このシリーズは、いったん完結となったかと思ったのですが、この「恋か隠居か」で復活しました(と理解しています)。隠居を考える小籐次ですが、小籐次親子に挑戦状が届くところから始まる物語。今回も楽しめました。 (★★★★★)

  • 安藤優一郎: 15の街道からよむ日本史 (日経ビジネス人文庫)

    安藤優一郎: 15の街道からよむ日本史 (日経ビジネス人文庫)
    街道歩きを少ししています。三重県内では、東海道のほとんど、伊勢参宮街道、美濃街道・養老街道などを歩きました。もっとあちこちの街道を歩きたいと思っていますが、そのときにこの本が出版されましたので、早速入手して読みました。芭蕉の奥州街道、伊勢参宮街道のお伊勢参り、武士の旅日記などの章をとくに興味深く読みました。主要な街道を取り上げることで読みやすい歴史物語となっています。 (★★★★)

  • 大芦治: 心理学をつくった実験30 (ちくま新書)

    大芦治: 心理学をつくった実験30 (ちくま新書)
    「誰もが一度は耳にしたことがある有名実験の背景・内容・影響を紹介、新たな心理学像を呈示する」と帯にあります。心理学全般に関心を持つ社会人を読者に想定しているといいますが、私には心理学史のテキストとして、あるいは、入門段階の心理学を学んだ方がさらに学習を深める際に読む本としてもよいかも知れません。 私自身も、心理学の教科書を執筆したことが何度かありますが、そこに引用する理論や実験については、いわゆる「孫引き」をしてしまったこともよくありました。この本の著者は、可能な限り原典にあたって執筆していらっしゃり、その意味では参考になったところが多々あります。 ところで、著者は心理学の未来にあまり明るい展望を持てないようです。臨床心理士、公認心理師の資格が人気を集め、心理学部などもたくさん設けられました。私自身の勝手な個人的意見を書けば、資格ができると、レベルは下がると思っています。根拠はありません。個人的な印象によるものです。私は実験心理学でトレーニングを受け、臨床心理の分野に進みました。心理学の基本は実験心理学と個人差測定心理学にあると思っています。学部段階からいきなり臨床心理学プロパーに進むのは、相当よろしくないと思います。臨床実践にあたってはその基礎となる確かな、科学的な学問(知見、理論なども含む)が必要です。また、仮説演繹法などのものの見方もきちんと身に付ける必要があります。これらは実験心理学と個人差測定心理学から養われると思っています。 この本は、基礎的知識がない方がいきなり読むのは難しいでしょうが、科学的心理学を学びたいと思う方にはよい参考書となります。 (★★★★)

  • 磯田 道史: 家康の誤算 「神君の仕組み」の創造と崩壊 (PHP新書)

    磯田 道史: 家康の誤算 「神君の仕組み」の創造と崩壊 (PHP新書)
    磯田先生の書く本はどれもとても面白く読めます。といっても、私が読むのは研究書ではなく、新書だからなのかも知れません。この本は、家康がなぜ幕藩体制を創ることができたのか、江戸時代、誰が神君の仕組みを崩わしたのか、幕末、かくして神君の仕組みは崩壊した、神君の仕組みを破壊した人々が創った近代日本とは、家康から考える日本人というものという5つの章からなっています。家康は天下を取ったあとこの国を支配するのに巧妙な仕掛けをつくり、平和な時代が続いたのですが、誤算が生じて、徳川政権が変質し、崩壊に至ったと著者は考え、そのプロセスを俯瞰しています。いろいろな時点で「神君の仕組み」を骨抜きにする人物や政策が表れたといいます。組織が弱体化する姿を見ておくと、自分たちの劣化を防ぐ力が養われると磯田先生は述べています。徳川時代が現在にあたえている影響も多く、その分析も興味深く読めます。 (★★★★★)

  • 多井 学: 大学教授こそこそ日記

    多井 学: 大学教授こそこそ日記
    文庫本を買いに本屋に行ったら、平積みしてあるのを見つけて思わず買ってしまいました。私もその昔、ご同業だったことがあったからです。帯に「いくらでも手抜きのできる仕事」とありますが、私の経験でもそういう人もそれなりにいました。ちなみに私自身は、こき使われたと思っています。さらに「現役教授が打ち明けるちっとも優雅じゃない生活」とも書かれていますが、これはまさに私の体験と同じ。本に書かれていることがらも、ことごとく納得できます。私は、「そうそう!」といいながら読み終えました。大学教授で儲けている人はごく一部などなど。まぁ大学教授の仕事や生活に興味をお持ちの方は、さほど多くはいらっしゃらないとは思いますが、お暇な方にはどうぞ。 (★★★★)

  • 宮口 幸治: 境界知能の子どもたち 「IQ70以上85未満」の生きづらさ (SB新書)

    宮口 幸治: 境界知能の子どもたち 「IQ70以上85未満」の生きづらさ (SB新書)
    「境界知能」という言葉は、専門家はよく知っていると思いますが、一般のご父兄や、小中学校の先生方にはあまりなじみがないかも知れません。IQという指標でいえば、多くの場合70以上85未満の子どもたちがこれに該当する可能性があります。一見したところでは普通の子どもたちと変わりはなく、なかなか気づかれません。しかし、理論的には約14%の子どもたちが含まれますから、本の帯にあるように「日本人の7人に1人」となります。平均と知的障害のはざまにあり、気づかれにくいものの、授業について行けなかったり、友だちと上手くつきあえなかったり、感情のコントロールが苦手であったりして、当事者の子どもたちは苦戦し、辛い思いをしています。発達障害はよく知られるようになりましたが、境界知能の子どもたちにもしっかり目を向け、必要な支援を提供することは喫緊の課題といえます。この本では、境界知能とはどのような状態なのか、教科学習の前に認知機能を向上することの重要性、子どもの可能性をいかに伸ばしたら良いかについて具体的に、分かりやすく解説されています。 (★★★★)

  • 関裕二: スサノヲの正体(新潮新書)

    関裕二: スサノヲの正体(新潮新書)
    タイトルに惹かれて手に入れたものの、序章の記述が私にとっては退屈でしばらく放っておいたり、読み直そうと思ってくじけたりしていました。しかし、そこを乗り越えるとこの本はとても面白くなり、ほとんど一気読みしました。スサノヲ(素戔嗚尊)の正体を探るプロセスでアマテラス(天照大神)の謎も明らかにされて行き、それもとても興味深いものがあるのです。アマテラスは皇祖神とされますが、実在の初代王と言われる崇神天皇はアマテラスを伊勢に追いやっています。また、伊勢神宮を整備した持統天皇だけは伊勢に参ったものの、それ以降明治になるまで、1,000年以上も歴代天皇は伊勢神宮を訪れていません。明治天皇が東京に遷御したあと武蔵国の鎮守勅祭の社に定めたのは、スサノヲの祀られる氷川神社(現さいたま市)です。明治天皇は氷川神社を訪れた翌年に、伊勢神宮を訪れています。そもそも伊勢にいる神はアマテラスなのかという疑問にも立ち向かっている、古代史や神に関心がある方にはお勧め。 (★★★★★)

  • 安藤 優一郎: 大名屋敷「謎」の生活 (PHP文庫)

    安藤 優一郎: 大名屋敷「謎」の生活 (PHP文庫)
    時代小説をよく読みます。捕物帖、市井の人たちの生活、侍の物語、大名の話などいろいろとあります。庶民の生活については、これまでもいろいろな本でかなり知っていますが、大名の生活については分からないところの方が多いと思っていました。タイトルに惹かれて買ったのですが、大名やその家族の生活が詳しく書かれているのではなく、勤番侍の生活、大名屋敷の庭園、御用達商人や豪農、幕末の動乱と大名屋敷などの話が中心でした。それはそれで知らなかったことが多々あり、興味深く読みました。 (★★★)

  • 服部環ほか: 指導と評価2023年10月号(図書文化社)
    「指導と評価」は、日本教育評価研究会の機関誌であるとともに、日本で数少ない教育評価に関する月刊誌です。この号では、教育・心理検査の意義と活用という特集が組まれています。「教育・心理検査の意義」に始まり、WISC-Ⅴ、KABC-Ⅱなどの個別検査の使い方、解釈の仕方、指導への活かし方がそれぞれの専門の先生によってわかりやすく解説されています。特別支援教育の現場でも、きちんとした心理アセスメント所見に基づいた支援を展開することが望ましいのですが、現場の先生方には敷居が高いようです。ご関心がおありの方には、どのように使えるか、どのように考えたらよいかについて基本的なことがらを理解するのに適しています。出版社のWebサイトからバックナンバーとして購入できます。 (★★★★)
  • 石田 光史, 樋口 広芳(ナツメ社): ぱっと見わけ観察を楽しむ 野鳥図鑑

    石田 光史, 樋口 広芳(ナツメ社): ぱっと見わけ観察を楽しむ 野鳥図鑑
    野鳥図鑑はすでに何冊も持っていますが、この野鳥図鑑は、2015年の刊行で、なぜ今までこの存在に気づかなかったと反省するほど便利そうなもの。掲載されているのは324種ですが、それぞれの特徴や、見わけのポイントがパッとわかるようになっています。その鳥の生活型や生息地、食性や羽色、形態などのほか、雌雄、夏羽冬羽、幼鳥などで特徴が異なる場合は、それらについても説明されています。観察したい行動から、おもしろい生態、探し方までもが載っていますし、鳥の鳴き声が聴けるQRコードも付いています。私自身、野鳥の特定がけっこうアヤシいので、しっかり活用しましょう。 (★★★★★)

  • 千枝大志(風媒社): 街道今昔 三重の街道をゆく (爽BOOKS)

    千枝大志(風媒社): 街道今昔 三重の街道をゆく (爽BOOKS)
    「東海の街道」シリーズの第4巻です。「街道歩きのお供に最適の1冊」といううたい文句。内容は、三重の主な街道、近世三重の城郭図・城下図を読み解く、お伊勢参り小咄、伊勢をめぐる〈参詣〉をデジタル化するの4章構成で、まさに三重の街道歩きの参考書としてよいと思います。私自身も県内の東海道、伊勢街道、美濃街道、濃州街道はほとんど歩き、ほかの街道も部分的に歩いていますし、城もここに載っているところはかなり訪ねています。デジタル化も、ブログに写真・記事を載せていますから、出来不出来はともかく、私も取り組んでいます。県内の街道はさらに歩こうと思っていますし、デジタル化にももっと取り組みたいと考えていますので、十分活用できるでしょう。 (★★★★★)

  • 唐沢孝一: 都会の鳥の生態学 カラス、ツバメ、スズメ、水鳥、猛禽の栄枯盛衰 (中公新書)

    唐沢孝一: 都会の鳥の生態学 カラス、ツバメ、スズメ、水鳥、猛禽の栄枯盛衰 (中公新書)
    都市にもたくさんの野鳥がいることを知る人は少ないかも知れません。私がいつも散歩している地方都市の公園では、これまで10年あまりで70種類近くの野鳥を観察しています。都会は自然の少ない人工的な環境にあふれていますが、野鳥たちはもともとの生態を活かしつつこれらにしたたかに適応してい生きています。この本では、カラス、ツバメ、スズメ、水鳥、猛禽を取り上げ、その都会における生態や、活動の変化、人間と鳥との関係とその変化などについて多くの実例や、調査結果をもとに、豊富な写真を使って楽しく読めるようにまとめられています。 (★★★★★)

  • 堤未果: 堤未果のショック・ドクトリン 政府のやりたい放題から身を守る方法 (幻冬舎新書)

    堤未果: 堤未果のショック・ドクトリン 政府のやりたい放題から身を守る方法 (幻冬舎新書)
    「ショックドクトリン」とは、テロや大災害など、恐怖でこくみんが思考停止している最中に、為政者や巨大資本がどさくさ紛れに過激な政策を推し進める悪魔の手法のことです。アメリカでの3.11以来、日本でも大地震やコロナ禍の裏で知らない間に個人情報や資産が奪われようとしているというのがこの本のテーマ。パンデミックで製薬企業は空前の利益を得、マイナンバーカード普及の先には政府のよからぬ思惑があるなどよくよく注意し、自分の生命・財産を守らないといけないというのが著者の主張。「今だけ、自分だけ、お金だけ」という強欲資本主義に負けないようにするには、ちょっとした違和感を大事にし、お金の流れがその裏にないか、また、それで大もうけして回転ドアをくぐって逃げる輩がいないかをチェックすることです。また、政府が何か、大急ぎで導入しようとしたり、既存の制度を急拡大しようとするときは、要注意だそうです。 (★★★★)

  •  奥山景布子: 葵の残葉 (文春文庫)

    奥山景布子: 葵の残葉 (文春文庫)
    いわゆる「高須四兄弟」である徳川慶勝、松平容保、松平定敬、徳川茂栄は、幕末維新の激動期に、結局のところ官軍と幕府とに分かれて戦う運命になったのですが、この四兄弟を取り上げて埋もれた歴史を活写した小説。私自身は、桑名藩主であった松平定敬が取り上げられているので興味を持って手に取った次第。幕末維新は、次々に色々な出来事が起きて、さまざまな人たちの思惑も複雑に入り組んでいるので、小説にするのは難しいと思っていたのですが、隠れた主人公ともいえる高須四兄弟の視点からとても躍動感のある読み物になっています。また、この時期の歴史をより一層深く理解できたという感想も持っています。 (★★★★)

  • 國分功一郎: 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

    國分功一郎: 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)
    ほぼ隠居状態ですから、暇と退屈には困りません(微笑)。それ故にこの本を手に取ったといっても、誤りではありません。著者がいうには、「暇」とは何か、人間はいつから「退屈」しているのだろうかといったなかなか答えにたどりつけない問いに立ち向かうとき、哲学が役に立つというのが著者のスタンス。哲学書なのに、読みやすいのです。スピノザ、ルソー、ニーチェ、ハイデッガーなど、その昔学生時代に取り組んで挫折した哲学者たちの論考を参照しつつ、現代の消費社会における気晴らしと退屈について鋭い指摘がされ、まさに蒙を啓かれます。 (★★★★)

  • 逸見功: 統計ソフト「R」超入門〈最新版〉 統計学とデータ処理の基礎が一度に身につく! (ブルーバックス)

    逸見功: 統計ソフト「R」超入門〈最新版〉 統計学とデータ処理の基礎が一度に身につく! (ブルーバックス)
    今さら、なぜこういう統計ソフトの本を読むのか? と訝られると思うのですが、その昔、現役の頃には統計パッケージソフトIBM SPSSを使ってデータを分析して論文を書いていました。ただ、SPSSを始め、統計パッケージソフトは、値段がバカ高いのです。退職する前からこのRというフリーの統計処理ソフトが出て来て、ずっと興味を持っていました。先日、文庫本を買おうと思って本屋に行ったらこの本を見つけてしまいました(微笑)。今さらこれを使ってバリバリやる訳ではありません。むしろボケ防止かも知れませんが、昔のデータはそのままパソコンにありますから、これを使って、昔はやらなかった分析をしてみようと思っています。何か成果が出るかどうかは極めてアヤシいのですが、まぁゆるりといろいろやってみることにします。 (★★★★)

  • 林(高木)朗子, 加藤忠史, 林(高木)朗子, 加藤忠史: 「心の病」の脳科学 なぜ生じるのか、どうすれば治るのか (ブルーバックス)

    林(高木)朗子, 加藤忠史, 林(高木)朗子, 加藤忠史: 「心の病」の脳科学 なぜ生じるのか、どうすれば治るのか (ブルーバックス)
    たまにはこういう本も読まないと、認知機能が退化するかもしれないと思って(微苦笑)。というよりも、もともと神経心理学に興味がありましたので、本屋の店頭で見つけ、これは面白そうだと思って購入しました。うつ、自閉スペクトラム障害、ADHD、統合失調症、双極性障害など、現代人を悩ませる心の病について、脳にどのような変化が起きているか、最新の知見がまとめられています。最前線の研究者たちがわかりやすく説明しているのですが、知識ゼロで読むのはかなりキツいかも知れません。私は現役をリタイアして10年以上になりますが、その間にこれほど研究が進んだのかというのが正直な感想。心の病の原因は、1つとは限りません。心の病は「症候群」と見た方がよいと考えます。私自身が関わる自閉スペクトラム障害、ADHDなどの発達障害でもそうです。脳機能と心の病との関連について最新の知見を知りたい方にはおすすめ。 (★★★★)

  • 磯田 道史: 徳川家康 弱者の戦略 (文春新書)

    磯田 道史: 徳川家康 弱者の戦略 (文春新書)
    本の帯に「大河より面白い!」とありますが、本当にそうでした。午前中の散歩のついでに買ってきて、夕食までに一気に読み終えてしまいました。もったいない気がするくらい。松平元康がいかにして徳川家康になったか、さらに徳川将軍家がいかに続くよう礎を築いたかが、よく分かりますし、戦国時代から徳川幕府創世記までの歴史を見る目が養われる本です。それというのも、著者の磯田さんが古文書の権威で、一次史料を読みこなすだけでなく、場合によっては価値が怪しい資料まで傍証に用いて(怪しい資料でも使い道があるというのも良く分かりました)、ご自身の頭で考えた結果を実に分かりやすく解いてくれてあります。徳川家康の弱者の戦略のキーワードは、「武威」と「信頼」ということです。また、情報の取得、解読にも意を尽くしたことがよく分かります。混迷を深める世界情勢を読み解いて、我が国が進む方向を考える上でも役に立つ一冊。 (★★★★★)

  • 井手 正和: 発達障害の人には世界がどう見えるのか (SB新書)

    井手 正和: 発達障害の人には世界がどう見えるのか (SB新書)
    発達障害、とくに自閉スペクトラム症(ASD)の方では、感覚過敏や感覚鈍磨をよく伴います。「照明で目がチカチカする」「皆が話している教室では。音が鳴り響き絶えられない」「ケガをしてるのに、痛みを感じない」などさまざまな状況を呈します。著者は実験心理学や、認知神経科学を専門とし、ASDの方に見られる感覚過敏、感覚鈍磨は、脳機能の特性から来ていることを明らかにしてきています。ASDなど発達障害のあるご本人はもちろん、親御さん、教師など関わりを持つ方々は、このことをよく理解して支援にあたることがとても重要です。ASDを始めとして発達障害について、「わがまま」「自分勝手」「やる気がない」などと捉えてしまうと、支援どころか、理解もできなくなります。脳の働きによってさまざまなことが生じてきているという視点が必要不可欠です。この本は、感覚過敏・感覚鈍磨を手がかりにそういう視点について理解を深められます。 (★★★★)

  • 日本放送協会,NHK出版: NHK 100分 de 名著 中井久夫スペシャル 2022年 12月 [雑誌] (NHKテキスト)

    日本放送協会,NHK出版: NHK 100分 de 名著 中井久夫スペシャル 2022年 12月 [雑誌] (NHKテキスト)
    2022年12月のNHKのEテレ「100分de名著 中井久夫スペシャル」のテキストです。今頃(2023年2月)これをリストアップしているのはどうかという気もしますが、録っておいたビデオをみたのが最近なのです。中井久夫さんは、2022年8月にお亡くりになりましたが、日本を代表する精神科医のお一人であり、翻訳家、文筆家としても一流でした。現役の頃、中井さんの本はたくさん読みました。臨床心理学の分野でも「風景構成法」を導入した方として知られています。Eテレの講師である齋藤環さんは、中井さんを評して「義と歓待と箴言知の人」と書いておられますが、まさにそういう気がします。『最終講義』『分裂病と人類』『治療文化論』『「昭和」を送る』『戦争と平和 ある観察』が紹介されています。現在もウクライナで戦争が続いていますが、中井は「戦争は過程、平和は状態」とし、戦争は物語として語りやすく、とにかくかっこよくて美しい、それが問題だといいます。一方、平和は分かりにくく、見えにくいため、心に訴える力が弱いとします。「状態を維持する努力はみえにくい」のですが、戦争と平和に限りません。普段通りの日常生活を維持していくのも同じような気がします。戦争を経験していない人間が指導者層の多くを占めるようになると戦争に対する心理的抵抗が低くなるともいいます。「戦争には自己収束性がない」とも中井さんはいっています。われわれはやっかいな時代に生きていると痛感します。中井さんの本を多くの方が読むと、時代も変わるかも知れません。 (★★★★★)

  • 桑名三郎: 七里の渡しを渡った人達(久波奈工房)
    桑名と名古屋の宮を結んだ東海道唯一の海路「七里の渡し」をテーマにした歴史本です。船頭が旅人を案内しながら、七里の渡しを渡った歴史上の24人を紹介する内容。やさしい話し言葉で紹介されており、読みやすい本です。徳川家光、松尾芭蕉、明治天皇などが取り上げられています。著者は、桑名で歴史案内人をしながら、街の歴史を研究している、街道好きの方です。本は、桑名市内の書店とメルカリで¥1,200で販売。 (★★★★)