桑名藩〔十万石〕は,徳川四天王といわれた一人,本多忠勝が慶長六年(1601年)に領主となっています.天守閣は1604年に完成し,北東の二面は揖斐川に面しており,その形から「扇城」とも呼ばれたといいます.藩主は,その後元和三年に松平定勝が移封されて以降は,松平の系統がつとめていました.幕末の藩主・松平定敬が,会津藩主で京都守護職であった松平容保の実弟であったため,桑名藩は幕府側につかざるを得ず,「逆賊」扱いされるにいたり,桑名城も官軍によって焼き払われてしまい,今日に至っています.城跡は,「九華公園(きゅうかこうえん)」として整備され,桜,サツキ,花菖蒲の名所になっています.ちなみに,「九華」は,「く・は・な」から来ていると思われます.