地域貢献

2007年11月11日 (日)

特別支援教育についての講演会

 昨日のことですが、大学の研究プロジェクトの地域支援の一環として行った、“特別支援教育に関する講演会”は、いろいろな皆様のおかげで、無事に終了できたという連絡がありました。講師にお願いした東京学芸大学の上野教授、プロジェクトの実行に当たって協力して下さった、市立大学の同僚教員の皆さん、学生、院生、参加して下さった一般市民、教員の皆さんにも感謝を申し上げます。

 参加して下さった方が、200名+αということで、事前のPRが十分に行き渡らなかったという反省点は残りますが、多少の意義はあったものと思います。反省点は、また、プロジェクト担当者で十分検討し、これからの特別支援教育への大学としての支援プロジェクトの展開に活かしたいと思います。

 特別支援は、現在は、教育の部分に光が当たり、そこからスタートしていますが、小・中学校という義務教育段階だけの問題ではなく、それ以前の保育や幼児教育とのつながり、義務教育終了後、後期中等教育や、就職の問題など、子ども達(これは、当事者という意味です)自身の発達に沿って、発達を視野に入れて、どのようにニーズを把握し、どう支援を展開していくかという視点から、関係者や関係の各機関が連携していく必要があります。

 従来は、それぞれの担当機関が、それぞれに支援を行ってきています。つまり、視点を行政にあててみれば、縦割り行政の壁によって、連続した、将来を視野に入れた支援は十分には展開されてこなかったものです。今後は、こういった縦割り行政の壁を打ち破り、子ども達・当事者の方々の発達という時間的な広がりの中で、各行政機関や、地域社会といった横の広がり、空間的な広がりをもった、“三次元的な視点からの支援”を考えていくことが、より重要になるものと考えられます。

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2007年10月13日 (土)

内緒です

Dsc05951  今日は、本務先の大学で実施している、「『特別支援教育』支援プログラム開発研究プロジェクト」主催の、連続講義の第4回でした。前半の3回は、5~6月に実施したもので、今日と1月とに、後半の2回が開催されます。

 今日は、天候にも恵まれたのですが、名Dsc05958 古屋では、市をあげての名古屋祭でしたし、本務先では公開講座とバッティングしていたのですが、それにもかかわらず、60名近くの方々が出席してくださいました。名古屋市内の学校の先生方が多かったのですが、岐阜や三重から参加してくださった方々もあり、感謝しております。

 通常学級での発達支援というテーマで、2つの講義をお願いしました。いずれも軽度発達障害の子ども達を中心としたお話しでした。前半は、私の研究室の非常勤秘書をお願いしているIさんに、『軽度発達障害の子どもたちの心理・行動の理解』について話してもらいました。後半は、やはり、mamekichi研究室の研究員でもある、Ohさんに「発達障害児の指導・支援」の話を依頼しました。ちょうど、お二人のテーマは、連続した内容となっており、参加していただいた方々にも、お役に立つものではなかったかと、ちょっとだけ自負しています。

 ところで、お二人とも、専門職者、父兄を含め、それぞれの立場の人たちの連携・協力の重要性を指摘してくださったという点は、大事なことでした。特別支援は、教育分野から始まっていますが、これから、それ以外の領域との連携・協力が必要になっていきます。時々ご紹介していますが、学校心理学がご専門の筑波大学のIs先生は、私が敬愛する先生でいらっしゃいますが、“みんなが資源、みんなで支援”とおっしゃっています。実は、今日の講師も、Isさんは、某大学院での私の教え子ですし、Oh氏とは、大学の同級生なのです。そういうご縁で、お二人にはご迷惑だったかも知れませんが、今日の講師に引っ張り出した次第です。

 これから特別支援や、特別支援教育がうまく進むためには、各分野の専門職と、ご父兄、本人を含む、ネットワークを形成して、各専門職の専門性を活かした支援が必要不可欠となります。私たちのように、大学で教育研究にあたっているものの役割としては、専門性向上のための支援に加え、ネットワーク形成とその実質的な機能促進が重要になると思っています。とくに名古屋市のように、規模の大きな自治体では、いろいろな関係部局の間の連携が、必ずしも十分には機能していませんので、連携がうまく働く仕組みを作るというのも重要な役割なのです。何とか、今年度から、そのベース部分だけでも、動くようにしたいと考えています。

 今日は、60名弱の先生方のご出席があったと書きましたが、これらの先生方は、特別支援教育の分野では、最前線似たって、ご活躍いただける皆さんですので、今後とも、我々の事業にもご支援とご協力をお願いしたいと考えています。

 来月は、東京学芸大学の上野一彦先生をお招きしての公開講演会を予定しています。詳細は、こちらをご覧ください。名古屋市教員以外の皆様は、一般市民の枠で、往復はがきでお申し込みください。現在のところ、定員にはかなり余裕があります。

 ということで、主治医には、内緒で仕事に出かけましたが、実り多く、また、これらの充実も期待できる1日でした。しかし、mamekichi自身としては、結構疲れました。明日は、寝込んでいるかも知れませんが、まぁ、それもよしと思うことができる1日でした。

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2007年7月21日 (土)

今日は、津へ

 土曜日ですが、奇数月の第3土曜は、津市の“子どもの分かり方研究会”へ、スーパーヴァイザーとして出かける日です。昨日の今日ですので、朝、結構、疲れが残っていましたが、出かけてきました。気分的にも、身体的にもやや低調でしたし、小雨模様の天気でしたので、早めに駅までCopenで出かけ、喫茶店に立ち寄ってコーヒーを飲んでから行く、ということにしました。気分を変えるか、何か、いつもと違うパターンにすると、多少はよいようです。

 いつも、津までは近鉄特急で行きます。今日は、白塚駅手前で、急ブレーキが掛かり、“何事か!?”と思ったのですが、何と、高齢者の男性二人が線路内に進入していたというアナウンスでした。そういえば、私が座っていた、進行方向に向かって左側の席から、それらしい人が見えていました。幸い、事故にはならず、しばらく停車しただけで済みました。

 さて、今日は、会場がいつものところとは異なり、津市立修成小学校でした。昔からの住宅地の中にある学校です。25、6名の会員の方が集まりました。特別支援教育が始まってから、皆さん一段と熱心です。小学校6年生の男の子で、文字の書きが苦手であったり、学習が定着しないという子どもの例でした。WISC-Ⅲによるアセスメントに基づいて、指導計画を立てたところまでの事例の検討ということです。

 WISC-Ⅲの結果を、先日来日本文化科学社から借りている、解析ソフトの暫定版でチェックしていたのですが、ソフトによる評価点への換算にミスがあることが判明しました。早速、月曜日には、メールで連絡して、訂正してもらわなければなりません。また、その検査自体は、某病院で受検してきたようですが、採点ミスがあったりしましたので、その場で、換算値や有意差など、すべてチェックし直しました。

 事例を提供して下さった先生は、特別支援教育には、まだ経験が少ない方でしたが、アセスメント結果をきちんと踏まえて、指導方針を立てていらっしゃいました。検査によるアセスメントをされる場合、検査結果やその分析結果に応じた指導方針を立てるというところが、きちんとなされていない事例が、結構たくさんあるのですが、しっかりと、基本に基づいてやっておられるようで、心強い限りです。子どもに対しても、暖かい視線で見ていらっしゃるようで、この先、指導の成果が上がることを期待したい、と思います。

 出かけている間は、あまり疲れを感じませんでしたが、帰宅後は、やはり、“疲れたなぁ”という感じですので、夕方までは、ゆっくりというか、ゴロゴロして過ごしています。いくつかやるべきことはあるのですが、まぁ、“明日のココロだぁ”としましょう。夕方、中京テレビで、高田純次さんのお出かけ番組を見た影響というか、成果(?)かも知れません。

 ということで、取りあえず、今日は、“テキトー”にやることにします。

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2007年6月26日 (火)

夏休み前の!宿題

 午後からは晴れる、という予報でしたが、ややハズレでした。晴れてこず、蒸し暑い午後でした。

 午前中、2時間目に、学部3年生の臨床心理学の授業を済ませ、トンボ返りで桑名に戻りました。13時半から、教育研究所で、特別支援教育推進コーディネーターの先生方を対象とした、WISC-Ⅲによるアセスメント研修会でした。

 前回から、約1ヶ月が経過しています。そこで、今日は、“復習&発展”というのが、隠れテーマでした。最初は、前回実施した、群指数での比較や、プロフィールパターンの復習から入りました。説明が進むにつれて、先生方の記憶も徐々に戻ってきたようです。高齢者対象の心理療法の一種に、回想療法(eminiscence work)というものがありますが、似たような手続きで、前回の記憶を呼び戻す作業から入りました。要するに、「あ~、そういえば、そうだった」ということです。

 その後、WISCやK-ABCなどの心理検査で用いられる、プロフィール分析という方法の説明を行いました。これは、“2つ以上の下位検査に共通するパターンから、特定の能力や影響因を見いだす”という方法です。しかし、この分析で見いだされた、能力の強・弱は、あくまでも仮説というものです。仮説ですから、それを検証する必要があるのです。

 そして、この仮説を見いだすというところまでは、機械的作業で、ケアレスミスさえしなければ、誰でも到達できるレベルです。その後の、仮説検証が、実証的作業、つまり、相当のブレイン・ワークになります。仮説として上がってきた能力や影響因が、何を意味するかについては、用語解説があるのですが、ここで、大きな問題が1つあるのです。

 つまり、用語解説に説明されている内容は、かなりアカデミックに書かれていますので、それが、具体的な子どもの行動として、どういう意味をもつのかという点は、言わば、もう一段階、“和文和訳”とでも言う作業が必要になります。今回は、paper clientで、事例としてまとめられたものの説明から、その証拠を探す必要があるのです。これは、相当難しい作業が必要になります。先生方の脳の活性化に貢献したのではないかと思えるくらいです。

 当初の予定の30分では、とても出来ない作業なのです。つまり、相当程度真剣に取り組まないといけないのです。その証拠に、プロフィール分析を実施しているときには、結構、「これであってる?」とか、「ここは、どうなる?」という感じで、盛り上がりながらやっていたのですが、証拠(当節流行りの言葉では、evidence)を見つけるのは、かなり頭を使う必要がありますので、コーディネーターの先生方も、無駄話は一切なしで、研修会場が静まりかえるくらい、集中していらっしゃいました。

 おそらく、今日、参加された6名の先生方は、注意の集中や、その持続時間には、全く問題なし、と判定されるくらいでした。

 予定した時間になっても、どなたからも、「できた!」という反応がありませんでしたので、これは、次回(7月24日・火)までの宿題としました。ちょうど夏休みに入った頃ですので、これが、今日のタイトルである、“夏休み前の宿題”ということなのです。小中学校の先生方も、最近は、夏休みは、研修がたくさん入って、大変そうですが、ここは一つしっかりやってもらわなければ、ということで、少々厳しい宿題となりました。

 次回は、その発表というわけではありませんが、先生方から、分析結果を示していただき、それに基づいて、議論をするという形式の研修になります。一方的な講義よりは、遥かに実り多くなると思います。7月24日(火)が、とても楽しみです。

 明日は、アポはありませんが、書類仕事や、原稿チェックがありますので、出勤して片付けようと思っています。

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2007年6月23日 (土)

乗り切った!怒濤の3週連続

 一体どういう意味のタイトル?と思われたかも知れません。もっぱら自分のことを言っています。6月9日、16日、23日と、3週連続で、土曜日に仕事をしていたのです。

 6月9日と、今日23日は、大学の特別研究奨励費による特別支援教育支援のプロジェクトとして、WISC-Ⅲによる心理アセスメントの連続講義を担当していました。また、先週16日は、東海地区K-ABC研究会を開催していました。まるで、“心理アセスメント強調月間”でした。そういえば、20日には、教育センターさんの事例検討会にも行っていました。

 連続講義は、いずれも30名前後の出席者でしたが、皆出席の方も多く、感謝しています。

 これらはいずれも、仕事とはいえ、地域貢献ですので、無料ご奉仕でした。しかし、参加して下さった皆さんは、いずれも、熱心な方ばかりでしたので、やり甲斐という点では、十二分でした。何とか乗り越えて、帰宅した今は、心地よい疲れを感じています。

 当研究室の秘書であるIsさんや、教育センターのYm先生は、すべてに参加して下さいました。参加していただくのも、予定をやりくりしていただき、休日返上ですから、なかなか大変だと思います。Isさんは、その間、週1回ペース+αで秘書業務もしてくれています。昨日は、「お忙しくて、お疲れだといけませんから」と、今日の資料準備のために、臨時出勤してくれました。秘書さんの鑑といえるでしょう。ありがたいことです。教育センターの方も、Ym先生だけでなく、Fj先生他の先生方も、連続講義などに参加していただいたり、また、事例検討会をセッティングしていただいたりと、陰に日向に協力していただいています。

 地域貢献とはいえ、一方通行ではなく、このように、双方向でのコミュニケーションや、実質的な連携・協力の態勢があってこそ、上手くいくということが実感されます。連続講義と、公開講座は、秋に続きます。その間は、教育センターさんでの事例検討会と、専門家チームの編成の仕事をしなければなりません。

 連続講義の内容は、簡単な冊子にまとめて、“WISC-Ⅲによる心理アセスメント”とでも題したパンフレットないしはリーフレットにしたいと考えています。

 ということで、一段落つくことが出来、ホッとしています。明日は、出来れば完全オフ、という状態にしたいところです。来週以降は、大学評価強化月間になります。

 

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2007年6月20日 (水)

スーパーヴィジョン

 それにしても、いっこうに天候が安定しません。今日などは、真夏の陽気でした。

 そういう中、地域貢献の一環として、今日は、名古屋市教育センターの先生方と、WISC-Ⅲを用いたアセスメントについての事例検討会でした。一応、名目上は、スーパーヴィジョンということでしたが、センターの先生方の実力は、なかなかどうして、決して侮れないレベルでした。日頃からのご研鑽の賜物なのでしょう。検査結果の読みだけではなく、家庭背景や、母子関係の状況、子ども自身のあり方など、さまざまな面からも事例を捉えていらっしゃり、ご指導申し上げるべきところは、さほどたくさんあった訳ではありませんでした。

 Ym先生が提供して下さった事例の解釈についても、下位検査の結果に基づいて、あれや、これやと経験に裏打ちされた見方が、つぎつぎと示され、しかもそれらは、決して的外れなものはなく、感心して帰ってきました。

 ところで、この事業は、大学の特別支援教育に関するプロジェクトの一環として、おじゃましていますので、謝金や交通費は、発生してません。このあたりについては、教育相談部長のAy先生が、最敬礼して下さり、また、かなりお気遣いくださり、お土産を頂いて帰ってきました。却って恐縮してしまいました。

 愛知県や名古屋市では、日本語を母国語としない子どもたち(日系ブラジルの方達など)も多く、教育相談にもこうした子どもたちの親からの相談が増えているようです。このあたりも、今後の課題の1つだということも伺ってきました。

 今日のアポイントは、この名古屋市教育センターでSVと、夕方18時からの、今年修了した院生OGのMnさんの投稿予定の論文の手直しがありました。Mnさんは、いったん学生兼業から、職業に専念という状態になると、なかなかこういう仕事は進まなくなってしまったといっていました。そうだろうと思います。仕事も大変な中、よく通ってきてくれていると思います。

 さて、明日は、午前中に、今週、月曜日の分のM2のOkさんの研究指導です。午後には、名大の授業があり、その後は、博士前期課程の研究指導があります。天候はどうなのでしょう?

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2007年6月 9日 (土)

雷雨にも負けず……

 今日、6月9日(土)は、午後から、大学の「特別支援教育支援プログラム開発研究プロジェクト」による、地域貢献事業の1つである“WISC-Ⅲによるアセスメントと指導”に関する連続講義の3回目を行いました。

Dsc05630 あいにく、朝から雲行きがアヤシイうえに、名古屋市内の小学校では、この季節、土曜日に運動会を予定しているところもあるということで、参加者数は、32名に留まりましたが、熱心な皆さんが集まってくださいました。講習会を始めてから、雷雨になって、時々稲光が見えましたが、窓の外の様子はものともせず、という様子で、講義内容に集中して下さり、こちらも休日返上で取り組んだ甲斐がありました。 写真は、うちの研究室のI秘書さんにお願いしました。

Dsc05631  前回、5月末に、WISC-Ⅲの実施方法についての実技講習を済ませましたので、今日は、それをビデオで確認し、WISC-Ⅲを実施した結果、得られる測定値(IQなど)の意味や、解釈の方法について、一通り、講義をしました。WISC-Ⅲでは、アセスメントが、レベルⅠ~Ⅳまで、システマティックに実施できるよう分類されており、今日は、レベルⅠ~Ⅲの解説をしました。IQや群指数による、知能水準の理解、言語性IQと動作性IQのディスクレパンシー、群指数の比較によるパターン、下位検査評価点に基づく、プロフィール分析などです。

 次回は、今月23日に予定していますが、今日の内容をもとに、事例を取り上げ、演習として、実際に行ってみるという形式を考えています。

Dsc05629  ちなみに、これは、本邦初公開の(?)、mamekichi教授の講義風景です。あまり見栄えがしないどころか、お見苦しいものですから、たぶん期間限定で公開とします。数日のうちに、写真だけ削除してしまうつもりです(恥)。

 天候は悪かったのですが、今日は、Copenで出勤しました。ガソリンが残りわずかでしたので心配したのですが、往復50数㎞で、メータの1/8も動かないくらいでした。さすが、軽自動車だけのことはあります。それでいて、結構飛ばして走ったのですが、う~ん、軽自動車恐るべし、です。

 今晩と明日は、大人しく、休日を楽しむことにします。

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2007年5月27日 (日)

研修は楽しく、爆笑のうちに

 昨日に引き続き、地域貢献事業の一環としての知能検査、WISC-Ⅲの研修会でした。

 今回、初の試みとして(ただし、自分として、ですが……)、日曜日も午後からの開催としました。私自身が、休日に朝からバタバタして出勤するのがいやだから、という、きわめて自己チューの理由によります。参加して下さった皆様、お付き合いさせてしまい、大変申し訳ありません。ただ、私自身としては、お陰様でラクでした。

 というのも、朝はゆっくりでき、また、帰ってからは、すぐにシャワーを浴びて、夕食になるという好条件が待っていたからです。申し訳ありません。ペコリ。

 今回は、検査器具が十分用意できる見通しが立ちませんでしたので、30名前後に限定させてもらい、募集ルートも、名古屋市教育センターと、mamekichi研究室のみとし、結局28名+αでした。αの部分は、人間文化研究科のNw教授と、そのNw教授のところへ来ていらっしゃる韓国のP教授でした。P先生は、お茶の水女子大学で学位を取得されていますので、日本語に不自由はありません。今日は、結構楽しんでいただいたようです。

 さて、そのWISC-Ⅲ知能検査の実施方法ですが、今日は、動作性の下位検査の説明と、粗点からIQや、評価点、群指数の標準得点を求めるという演習をしました。私が、一通り説明をしたあとで、グループごとに実際の検査器具で、実施方法を確認するという手順で講習を進めます。うちの研究室の秘書のIsさんが、TAを務めてくれています。

 その演習が、実に傑作でした。

 たとえば、説明通りではなく、全く勝手な方法で検査をしてしまい、講師である私から、「良いですか?先生のいう通りにやって下さい」という注意を受けたグループがあります。いずれも、名古屋市立の某小・中学校の先生方です。

 一同、爆笑でした。

 もう一つ爆笑があります。それは、最後の演習で、粗点から換算表を用いてIQや評価点を求める場面で、評価点をすべて足し算するところで、起こったのです。何かといえば、足し算をしたのですが、その結果が一致しないのです。

 そこで、mamekichi教授は、すかさず、「先生方、よろしいですか、いつも子どもたちにおっしゃっているように、よ~く確かめて下さいね」とか、「きちんと検算をなさって下さいね」と、ご注意申し上げたところ、またまた爆笑でした。

 小中学校の先生方も、教室で、皆さんが教師役をしているときと、今回のように、研修会の受講者であり、生徒になっているときには、先生としての役割行動はどこかに飛んでしまって、すっかり生徒になりきっているのでした。

 どうりで子ども用の知能検査なのに、皆さん、課題に熱中して、盛り上がっている訳です。教育センターの先生方もいらっしゃいましたので、これで、しっかり実態を把握していただいたと思います。一方では、今回は、教育委員会指導室の先生方には、声をかけなかったのですが、それは大正解だったのではないかと、邪推しています(爆笑)。

 ということで、週末、半日ずつ2日間にわたった講習会も無事終了しました。来月は、この連続講義は、オープンで、WISC-Ⅲによるアセスメントと指導として、続ける予定です。

 お陰様で、講師としても、十二分に楽しませてもらいましたので、疲れもほとんど感じないで済みました。ご参加の先生方に感謝(?)申し上げます。

 と同時に、休日返上でTAをして下さったIs秘書さんと、北部地域療育センターで非常勤心理判定員をしているHsさんにも感謝します。Is秘書さんは、明日が定例の出勤日ですので、3日間連続、私の相手をしてもらうことになります。くれぐれも、“もういや!”といわれないよう、留意したいと思います。Hsさんは、私が人文社会学部の兼担講師として教えた、いわば教え子の一人ですが、準備その他に大活躍してくれました。

 大学の地域貢献や、社会貢献、あるいは、産官学連携というと、すぐにお金儲けの話になりがちなのですが、こういう形で、小中学校の先生かたという専門職の専門性を向上させる取り組みを通して、間接的に地域住民や、市民の皆さんに貢献する方法がある、ということを、法人化された大学の幹部の方々には、理解してもらいたいと言う思いを、改めて強く持った2日間でした。

 さて、明日は、大学院の授業のあと、午後は、研究指導が3件あります。水曜日には、放送大学のラジオの録音にいかないといけません。ここを乗り切れば、少しはマイペースを取り戻すことができます。いわば、正念場です。スモール・ステップ方式で乗り切ることにしましょう。

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2007年1月13日 (土)

特別支援教育の講演会

 土曜日ですが,昨日も書きましたように,市立大学の特別支援教育に関する支援プログラム開発研究会の公開研修会でした.公開研修会とすることを決定してから,約1ヶ月ほどの準備期間でしたので,どのくらいの方々が参加してくださるか,不安でしたが,名古屋市教育センターの特別支援教育研究室の先生方の呼びかけや,名古屋市児童福祉センター,名古屋市発達障害者支援センター,東海地区K-ABC研究会を通してのPRのお陰で,100名近くの方が参加してくださいました.内心,密かに三桁の参加者数が得られれば大成功と思っていましたが,それに近い方々が来てくださり,感謝しています.

 今回は,不肖・私めが,“心理アセスメントの最前線-WISC-Ⅲによるアセスメントと指導の基本”という話をさせていただきました.去年の12月に,地元・桑名市の特別支援教育コーディネーター研修会での講演をバージョン・アップしたものです.一部の説明に,私の勘違いがあったり,パワポ資料にミスプリがあったりしましたが,無事,終了することができました.特別支援教育の本格的スタートは,来年度ですが,実際には,それまでには2ヶ月半しかないという状況です.今回,集まってくださった皆さんの熱意に,われわれもできる限りお応えしていかなければならないと,決意を新たにしたような次第です.

 今年度の“「特別支援教育」に関する支援プログラム開発研究会”の行事としては,来月,2月17日(土)に,学外から講師をお招きして公開講演会が開催されます.名古屋市立大学人間文化研究所が後援しますので,近いうちに人間文化研究所のホームページに案内が載る予定ですので,こちらをご覧ください.東海地区K-ABC研究会も,共催として関わらせてもらっています.

 さて,上述のように,私自身は,講師として話をさせてもらったのですが,自分の考えていることを,かなりの時間を与えていただいて,自由に話しをさせていただきましたので,少々疲れはしましたが,満足できたという気持ちです.ただ,これが,単なる自己満足に終わらないよう,今後も継続して,活動や貢献をしなければならないと考えています.

 明日は,休日が取れますが,来週の修論審査会に向けて,1編,しっかりと読み込んでおかなければなりません.その他,会議資料の準備が進んでいないものもありますので,多少はその仕事をしようと思っています.

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2006年11月27日 (月)

現場が一番

 週の始まりですが,天候は今ひとつでした.今日は,2時間目に発達心理学の授業を行い,そのままとんぼ返りで,地元桑名市の特別支援教育のモデル校へのスーパーヴィジョンに行ってきました.大変といえば,大変なのですが,現場に行くことができるというのは,ある意味で,何物にも代え難い経験をさせてもらえますので,とてもありがたいことですし,勉強にもなります.また,現場は,楽しいと思います.

 今日の発達心理学の授業では,いつまでも私語をしていたり,何やら食べながら聞いていたりと,あまり良くない態度の学生がいました.大学生と小学生とを単純に比べてはいけませんが,今日,授業参観をさせてもらった小学校3年生の子どもたちの方が,真剣に授業に臨んでいるように思えました.クラスメイトの発言にも,きちんと耳を傾けて聴いていました.

 ただし,一方的に学生達のせいにしてもいけないかな,という気持ちも若干はあります.というのも,小学校の授業を見せていただくと,やはり大学の教員も,FDというか,授業の仕方については工夫が必要かも知れないということも感じます.

 小学校の授業参観では,ADHDと思われる子どもの文字,とくに漢字の書き指導について,みてもらいたいという依頼でした.昼休みに続く,チャレンジ・タイムと,国語の授業を見せてもらいました.私が注目してみていたのは,その子どもの“間違え方”です.間違え方に特有のパターンがあれば,それはその子どもの特徴を表しているという考えに基づくものです.今日の対象の子どもは,次のようなパターンが見られました:

  1. 形の似た文字を混同する
  2. 音が同じ文字の間違いがある・・・気と木など
  3. 細部が正しい文字とは異なってしまう
  4. 意味の似た文字を間違える・・・村と町など
  5. 文字のバランスが悪く,形がきれいに整わない

 その一方で,発表するときは,大きな声ではっきりと言うことができました.また,机の上も整頓されており,しかも教材やノートの準備も早めにできています.こういう子どもは,空間認知や視覚運動協応が弱く,聴覚言語的能力は強いと考えられます.そこで,授業参観のあと,担任の先生にそういう点を確かめて,その上で,どのように対応したらよいかということをお話ししてきました.

 ただ,どうやら,先生方は,私がなぜそういう点に着目したかがお分かりにならなかったようでしたので,そのあとの講演会のところで,ネタを明かしておきました.

 講演会では,“通常学級における心理アセスメントの生かし方-専門機関からの情報を活用するために- ”という演題で,お話しをしてきました.小・中学校では,まだまだ心理テストや,知能検査,発達検査というと,アレルギー反応を引き起こし,“差別の道具”と受け取られる面も多いようです.しかし,心理テストは,あくまでも道具ですから,使い方によっては,有用な情報をもたらしてくれます.知能検査も,子どもの特徴を明らかにし,どういう指導をしたらその子どもにとって,分かりやすいかという判断を下すことも可能です.今日のJ小学校の先生方は,モデル校だけあって,研修もつんでおられますし,私の話も何回か聞いて下さっていますので,良くご理解いただけたようです.

 かなり突っ込んだやりとりもしましたので,“子どもたちの顔を浮かべて,お話を聞くことができました”とおっしゃって下さった先生もありました.ただ,心理アセスメント結果を十分に理解して,子どもたちの指導に生かすということは,一朝一夕ではできるようにはなりません.私の方も痛感しましたし,先生方もそうあって欲しいと思っておられたことは,先生方の専門性を向上させたり,ちょっとした困難を相談したりできる,コンサルテーション機能を持つ組織が必要だということです.こういう組織が各自治体に設けられたなら,特別支援教育も実質的な活動が広まりやすいと考えられます.

 各自治体で,公的な予算化は難しいかも知れませんが,NPO法人の活動を促すとか,研究費を獲得してそういう仕組みを作るなど,工夫が必要だと思います.まじめに考えたいと思っています.

 ということで,バタバタと忙しかったのですが,現場も拝見でき,先生方とも実質的な意見交換ができ,有意義な一日だったと思います.ただ,来年度からは,特別支援教育が本格的に動き始めますので,スーパーヴィジョンなども今年のようにはやれなくなってしまう可能性が高いのは残念です.

 さて,明日は,午前中に定例の受診,午後からは会議.そのあとは,M1のOk院生の研究計画書の確認と,文献確認という予定です.

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2006年6月19日 (月)

小学校への訪問指導

060619_094901  梅雨の間とは思えないほど,良い天気でした.気温も,朝からかなり上がっていたようで,真夏を思わせる天候です.すでに朝顔が咲いているお宅がありました.写真は,ケータイ写真ですので,あまり綺麗ではありません.

 昨晩のワールド・カップは,最後までみてしまいましたが,引き分けで残念でした.ブラジルは,順当に予選通過を決めたようですが,クロアチアも日本も,“首の皮一枚”という状況ですね.予選リーグの最後が,ブラジル戦というのも,1敗1分けでそれを迎えるというのも,何とも絶妙なというか,微妙なというか,巡り合わせですね.

 今日の午前中は自宅研修とさせてもらい,午後からは,地元・桑名市の特別支援教育の関係で,J小学校へ訪問指導に行ってきました.教育研究所の先生,お二人も同行してくださいました.J小学校は,特別支援教育体制整備のモデル校として,昨年から引き続いて,実践研究をしてくださっています.校舎は,かなり古い建物ではありましたが,校長先生がおっしゃっていたように,綺麗に掃除や手入れが行き届いていて,感心しました.子どもたちも,きちんと挨拶をしてくれ,日頃の先生方の関わりの賜物と思います.

 さて,今日の訪問目的は,該当の子どもさんの授業を参観したあとで,個別の教育支援計画の作成に向けた検討や助言をするということでした.授業参観をさせてもらうのは,久しぶりの経験です.というのも,ウチの子どもたちの小学校では,何年か前から,授業参観や学校公開日が,平日に設定されるようになってしまい,行きたくとも行けない状況にあったからです.

 知らないおじさんが,教室にいると,授業妨害になるのではないかと心配していったのですが,4年1組の子ども達は,きちんと着席して,チャレンジの計算プリントや,漢字学習に取り組んでいました.日頃から担任の先生が,子どもたちを誉めて,自分たちもきちんとやれるんだという自信を持たせるように努力されたそうで,その成果が十分に窺えます.授業も,子どもたち自身にも役割分担をさせつつ,また,先生も,個々の子どもの反応をクラス全体に対して,フィードバックして,授業を進めていらっしゃいました.帰り際に,校長先生にも,その担任の先生にも申し上げてきたのですが,「この先生の授業なら,自分も受けてみたいな」という気持ちになりました.

 授業参観修了後は,校長室で,校内支援委員会(各学校に置かれた,特別支援教育を進める組織です)兼研修部会(今日の小学校は,研修部会が,校内支援委員会を兼ねていました)の会議として,個別支援計画作成についての助言と,ディスカッションをしてきました.私からは,個別支援計画の情報や支援計画欄には,なるべく具体的な行動レベルでの記述をすること,情報は,レポートで言えば結果に対応し,支援計画はそれにもとづいて考察をした内容と,これからの課題を書くとよいということ,子どもの行動の意味するところやその背景を考えると,援助の手だてが考えやすいということ,などなどをお話し,さらに,該当の子どもさんについては,知能検査結果がありましたので,その見方や,検査所見から考えられる子どもさんの特徴と,それを支援にどう生かすかということも解説させてもらいました.また,問題行動にどうしても目が向きがちであるが,問題がない状態にも目を向け,それと問題が生じている事態との違いを区別すると,援助のヒントも得られるというようなこともお伝えしました.

 J小学校の先生方は,校長先生・教頭先生をはじめ,どの先生も大変熱心に取り組んでおられ,予定された2時間はあっという間に過ぎてしまいました.私にとっては,小学校の授業を参観し,該当の子どもさんについてディスカッションをするという経験は,初めてでしたが,久しぶりの“臨床現場”ということで,楽しくもあり,また,その一方では新鮮でもありました.この小学校へは,次回は,夏休みにおじゃまして,個別支援計画作成についての講演を行う予定です.

 今週の水曜日には,もう1校のモデル校である,I小学校へおじゃまして,教職員の方々の研修として,特別支援教育についてのお話をすることになっています.その資料は,今朝,ようやくできあがり,メールとファクスでお送りすることができました.I小学校は,教員数が18名という,小規模の学校です.教育研究所の先生のお話では,“田舎の,のんびりした感じの小学校で,障害のある子どもも全体でみていこうという雰囲気が強い”そうです.特別支援教育は,個々の子どものニーズにあった教育を実施するということが,その理念ですから,学校によって,少々やり方が異なっても構わないと思います.今日のJ小学校とは,また違った雰囲気で,実践研究が進んでいることを期待しています.

 さて,明日は,1日出勤です.午前中は,3年生の臨床心理学の授業.午後は,今日の分の研究指導を,予定変更して入れてあります.3時半からは,地域貢献委員会の会議があり,夕方には,M2のM院生の研究指導と,盛りだくさんの予定です.M院生の調査データの入力を業者さんに委託したものが納品の予定です.M院生には,分析方法を指示して,データの記述的分析や基礎統計から,検討を開始する予定です.

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