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2020年10月28日 (水)

「子どもの心理検査・知能検査 保護者と先生のための100%活用ブック」の紹介

51efkpqhtcl_sx350_bo1204203200_  熊上 崇・星井 純子・熊上 藤子の3先生が、合同出版から「子どもの心理検査・知能検査 保護者と先生のための100%活用ブック」を出版されました。熊上崇先生には、三重K-ABCアセスメント研究会にも来ていただいて、お話を伺ったことがありますし、星井先生は、昔から(などと書くと失礼ですが)、日本K-ABCアセスメント学会でもご活躍です。次のような趣旨で刊行されたものです:

発達の遅れや凸凹が感じられる時に「検査を受けましょう」と言われると、親も子どもも不安な気持ちになります。
それは当然のことです。
本書では、なんのために検査を行うのかを明確にして、活用の仕方をわかりやすく解説しました。
検査は子どもにレッテルを貼ったり、識別するためのものではありません。子どもを理解し子どもを中心としたチーム支援を促進するためのものです。

 園や学校と共有できる検査活用サポートシートも付いています。内容は、次の3つのパートからなっています:

  1. IQと心理検査・知能検査
  2. 検査報告書の読み取り方と活用例
  3. 子どもを支援する10のポイント

 マイブックスにも紹介しましたが、私が本業で行っている知能検査、認知能力検査のコンサルテーションと競合するような内容が書かれています。「強力な商売敵」登場というところです(微苦笑)。

 冗談はともかくとして、95ページというコンパクトな分量に、お子さんの検査結果と、それに基づく支援についての基礎知識として、保護者の方や学校の先生方として知っておいていただきたいことが分かりやすくまとめられています。医療機関や相談機関での説明や、報告書は通り一遍なもので、お子さんの特徴や、支援への活かし方が分からないという声をよく聞きますが、これと照らし合わせることで理解度はかなり向上します。説明を受ける前に予習をして行き、わかりにくいところを検査者や専門家に確認するという使い方もできると思います。逆に、ここに書かれているような内容について、もし説明がないようでしたら、心理士さんに確認するということも可能です。

 ただし、知能検査や、心理検査の解釈には、専門的知識や熟練したスキルが必要ですから、この本を読めば、保護者でも先生でも、自分たちだけで子どもの支援ができるということにはなりません。専門家と連携して、子どもたちの特性に応じた支援をともに考えていっていただくことが重要だという点もお忘れなく。

 なお、「医療機関や相談機関での説明や、報告書は通り一遍なもので、お子さんの特徴や、支援への活かし方が分からない」という点については、やむを得ない面もあります。というのも、これらの機関では多数のお子さんへの対応をしなければならないという状況ですから。私がコンサルテーションを承ると、面談や報告書の送付までに1週間~10日ほどの時間をいただいています。さまざまな角度から検査結果を分析し、お子さんについての情報と照らし合わせて、解釈、アセスメントをある程度きちんとしようと思って、あれこれ考え、その結果について誤りがないか検討していますと、それなりの時間と労力を要するのです。

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