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2020年9月10日 (木)

遠隔授業の資料作成について(覚え書き)【加筆修正あります】

 今日の記事に付記していましたが(九華公園でヤマガラ……だんだん野鳥が増えてきた感じ(微笑)【遠隔授業準備についての付記あります】)、どうせならということで、遠隔授業の準備について、独立した記事にします。自分のメモという位置づけですが、ひょっとして役に立つ方もいらっしゃるかと思った次第。部分的には、遠隔授業だけでなく、さまざまな資料作りに有用なこともあるかも知れません。とくにpdf編集ソフトは。

 私が担当する非常勤の遠隔授業は、心理学系の2科目です(前期、後期各1コマ)。前期の科目では、傾聴演習(実習)も1回入れたかったのですが、3密が避けられず、断念。DVDを視聴しながらの授業も困難で、図書館に授業で使うDVD資料がありましたので、学生諸君にはそれを各自で視聴するよう伝えました。

 遠隔授業は、基本的にpdfにした授業資料と、音声ファイルを用いています。学生たちは、パソコン、スマホなどでpdf資料を見ながら、音声ファイルを聞いて受講します。聴講後、Google Formにある出席確認と課題提出フォームにアクセスして、出席を報告し、課された課題への回答と、質問、感想、コメントなどを記入します。

1.授業資料の作成とpdf化

 授業ではかねてからパワーポイントを使っていましたので、それを元に加筆修正。対面授業では、学生諸君の反応によってはアドリブを入れたり、詳しく説明したり、省略したりということもありましたが、遠隔授業ではそれは不可能。内容を精選し、説明の過不足を修正しました。したがって、スライド1枚1枚についてきちんと説明していく形にしました。

 パワーポイントの配付資料は、1ページ2スライド。1ページ4スライドも試したのですが、スマホでこれを見るのは苦しい感じでした。

 パワーポイントでつくった資料をpdfにするには、パワーポイントからpdfで保存を指定することもできますが、試した結果、ファイルサイズが大きくなるようでした。そこで、当初は、Foxit PDF Printerを、最近は、Cube PDF Printerを使っています。これらの方が、ファイルサイズは小さくなります。Word、Exceleなどについても試した限りでは同様で、CubePDFを使った方が小さいサイズのファイルを作れます。

2.音声ファイルの作成

 講義内容を話し、それを録音して音声ファイルをつくります。ICレコーダーを使う方法もありますが、Windows10では標準で「ボイスレコーダー」というアプリが付属しています。これで試したら、外付けマイクを使わなくても、十分な音質、音量で録音できました。それ故、ノートパソコンに向かってしゃべっています。

 ボイスレコーダーは、シンプルな画面で、マイクボタンを押すと録音がスタートします。ポーズボタンもあり、これが便利です。私の遠隔授業では1つのファイルは、15~20分程度にするよう指定されています(この15~20分ファイルを3本くらい、計60分が推奨されています)。15~20分という短い時間ですが、これを一気に、ミスなしに、なめらかに話をするのはけっこう難しいのです。そのため、かなりの頻度でポーズボタンを使っています。録音終了は、「■」のボタンを押します。

 このほか、マーカーを入れたり、トリミングしたりもできますが、これまでのところ私は使っていません。ファイルには自動的に「レコーディング」という名前が付きますが、ファイル名は自由に変更することができます。録音したファイルの場所を開くには、画面右下の「…」ボタンを押して「ファイルの場所を開く」を選択すると録音ファイルが格納されたフォルダが開きます。ここから他のフォルダや、別のパソコンにコピーや移動できます。

 録音されるファイル形式は m4a です。Windows10 で再生はできますが、汎用的な mp3 にする必要があるかも知れません。私の遠隔授業でもmp3形式が指定されています。mp3 にするには録音してから別のソフトで変換します。マイクロソフトストアでも、Sound Converterというアプリがありますが、私の場合は、mp3形式に変換するとともに、ファイルサイズを縮小する必要がありますので、ネット上の無料サイトで変換をしています(後述)。

3.pdfファイルの結合などの編集

 私の授業では、課題を課し、質問・感想・コメントを求めています。これらについては、次の授業のときに解説(Q&A)を書いて、授業資料と1つのファイルにして学生たちに呈示しています。口頭での説明は、時間が足りませんのでしていません。

 このQ&Aは、授業資料とは別につくっています。したがって、各回の授業資料では、授業そのものの資料と、このQ&Aの資料(どちらもpdf)を合体することになります。合体作業は、CubePDF utilityというフリーソフトを使います。PDFファイルの結合や抽出・分割、ページ順序の変更といったページ編集をはじめ、パスワードの設定などが容易にできます。これは便利。

4.音声ファイルの変換

 上述のように、Windows10のボイスレコーダーで録音しますと、m4a形式のファイルになります。m4a形式ですと、1本のファイルサイズが25MB以上になってしまうこともあって、授業では、mp3形式で1本が5MBに収まるようにという指示があります。上述のように、Sound Converterというアプリもありますが、私の場合は、ネット上の無料サイト「Audio Converter」で変換をしています。ここを利用すると、ファイルをmp3形式に変換すると同時に、ビットレート等を指定することでファイルサイズも縮小できます。ビットレートは、通常は、128kbpsになっていますが、講義のように話を聞くだけなら、24~32kbpsで十分です。このようにファイルを変換・縮小することで、たとえばm4a形式では29MBあったものが、mp3では4.8MBほどになり、しかも聴講する上で何ら支障はありません。

5.その他

 講義内容を話し、音声ファイルを作るときには、少々の言い間違いはそのままにして、録音し直しということはしていません。「失礼」などといって、言い直すだけ。その方が、ライブ感があるかと思ってのことです。というか、編集するのが面倒だというのがホンネかも知れませんが(苦笑)。

 話す内容を原稿に書くということはしていません。パワーポイントの資料を見ながら、それを説明していくというのが基本。10年以上前、放送大学の「心理学研究法」のラジオ講座を2コマ担当したことがあります。この時は、時間を秒単位までかなり厳密に指定されましたので、原稿をきっちりと書きましたが、今回の遠隔授業では、音声ファイル1本が15~20分と裁量を与えられましたので、原稿は書いていません。原稿を書いたらとてつもない時間がかかって、大変だということもあります。

 ZoomやGoogle Classroomのmeetを使って、動画配信で授業をするという選択肢もありましたが、それは採用しませんでした。どこかの専任教員をしていて専用の研究室があるのでしたら、それも可能でしょうが、私の場合はそういう条件には恵まれていません。さらにリアルタイムで視聴するというのは、学生の皆さんにも負担があるかと考えたこともありますし、何よりも私自身もいろいろと大変です。

 それ故、授業資料+音声ファイルでなるべく工夫しようと考えました。対面授業でもやっていたQ&Aをなるべく充実しようと試みています。課題については、出題意図や評価基準を公開し、また、実際の回答を見て気づいたこともフィードバックしています。質問、感想、コメントは、かなり一般的なもの(たとえば、「○○についてさらに勉強したいと考えました」など)を除いて極力取り上げています。それは、学生の皆さんの理解を深め、さらなる学習を促したいということの他にも理由があります。遠隔授業が主体となって、学生たち同士の交流の機会が限られますから、授業資料の上だけでも、他の学生たちが何を考え、どういう疑問を持っているのかを知ることができるようにと考えてのことです。つまり、擬似的にではあるのですが、学生たち同士のつながりを作れないかということです。

 これを理解してくれた学生もあり、「なかなか友達に会えないが、感想や質問を読んでいると、他の人たちが何を考えているか、分かった」というコメントを書いてくれることもあり、それなりの効果はあったかと考えられます。

 いわゆる「脱線」や「雑談」について。学生時代で記憶に残っている授業を考えてみますと、授業内容そのものというより、授業に関連して、あるいは、「脱線」して教員が話してくれたエピソードなどではなかったかと思います。対面授業では私もたまに脱線しますが、遠隔授業ではこれは難しい。かといって、計画通りの授業内容をそのままやっているだけでは、効率はよいかも知れませんが、面白みには欠ける気がします。そこで、時々は、実際に経験した事例や、具体例を入れたり、ユーモラスな内容を加えたりしています。

 また、学生諸君の気分転換になるかと考え、Q&A資料の最後に、バードウォッチングや散歩で撮ってきた写真を1~2枚載せています。今回、遠隔授業になったのは、新型コロナウィルスの蔓延によります。自粛続きで学生諸君も気分が滅入っていることも多いであろうことを考えて、です。あまり調子に乗ってはいけないと自らに言い聞かせていますが、学生たちの感想の中にも、「密かな楽しみになっている」「青空の写真で気分が晴れた」「自分も参考にしたいから、絞り、シャッタースピードなど撮影条件も載せて欲しい」「カワセミがけっこう身近にいるんだ」などというのがあります。むしろ、私の方の気分転換や楽しみになっている気がします。

 以上、取り敢えず現時点で思いついた遠隔授業についてのメモ。後から追加したり、修正したりすることがあるかも知れません。

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