« 雨水の今日は暖かくて良い日……新型コロナウィルスをめぐっての余談 | トップページ | 暖かいのに(から?)、鳥はいません »

2020年2月20日 (木)

昨年の市民大学郷土史学科「城と城下町」復習中……桑名城の実測寸法図作成に挑戦

 昨年、7回にわたって「くわな市民大学郷土史学科」の講座「城と城下町-桑名城を中心に-」を受講しました(たとえば:2019年5月13日:シジュウカラとツバメのヒナ……午後からは市民大学講座「城と城下町-桑名城を中心に-」へ)。今年初めから手がけていた大六一志先生の「WISC-Ⅳの理論と活用」講演会のまとめを終えましたので、こちらの郷土史学科の復習、まとめに着手しています。

 昨年の講座では、3回目から6回目にかけて「ワークショップ」ということで、桑名城の本丸、内郭、三の丸にある建物など(天守、櫓、門、多聞、橋など)や京町、七津屋、三崎などの見附の建物などの大きさを、正保城絵図に付属する実測寸法図から拾い出して整理するという課題をこなしました。江戸時代の絵図ですから、その寸法は、尺貫法によっています。すなわち、間、尺、寸で求めました。せっかくかなりの作業を行いましたから、これをメートル法による数値に換算して、絵図に記入してみようと思い立ち、講座を受けている間から少しずつやっていました。

 一般的には、1間=6尺=60寸で、1間≒1.818m、1尺≒30.3cm、1寸≒3.0.3cmとなります。当初は、この関係を用いて、メートル法数値に直していたのですが、途中の講座で、城の普請では、1間=6尺5寸とされていることを知り、一瞬呆然としてしまい、作業が中断していたのです(苦笑)。長宗我部元親が、領内の建築基準を6尺5寸と定めた文書が残っているのだそうです。すなわち、「城普請、其他何によらず、本間六尺五寸間たるへし(『長宗我部元親百箇条』)」。

Kuwanacastlesize  ワークショップで得られた数値をエクセルに読み込み、メートル法数値に変換し、合計を求めたものを、以前、桑名市博物館で開催された「徳川四天王の城-桑名城絵図展-」(平成28(2016)年3月5日~4月5日)(2016年3月5日:散歩のついでに「徳川四天王の城-桑名城絵図展」へ……拙宅マンションでコゲラ、「梅にヒヨドリ(笑)」など)の図録に載っていた「大鏡院様時代桑名郭内地図(鎮国守国神社蔵)」の拡大図に書き込んでみました(図録からスキャナで読み込んだ画像に、です)。小さくて読みにくいとは思いますが、たとえば、天守閣は、高さ9.7mの石垣の上に4重6階の、高さ19.4mの天守が載っていたと思われます。高さは、合計29.1mですから、マンションでいえば9階くらいの高さ。ということは、拙宅と同じくらい。江戸時代のことですから、他に高い建物はありません。さぞ見晴らしは良かっただろうと思います。ちなみに天守の広さは、下の重で15.8×11.8m。桑名藩は10~11万石でしたから、4重6階建ての天守は過ぎたものといえるかも知れません。

Img_3042c  こちらは、鎮国守国神社の境内にある天守台跡。天守閣は、元禄14(1701)年2月、城下より発した猛火に襲われて焼失。天守閣は、その後再建されることはありませんでした。この石組みは、昭和53(1978)年5月に、楽翁公没後150年記念大
祭協賛事業の一環として、新しく組まれたもの。

Tatumi  戊辰戦争の時、開城の証として新政府軍に焼き払われた辰巳櫓(上記の画像では左下にあります)は、3階建て、7.7×5.4mでした(これも下の重のサイズ)。天守閣が焼失して以後は、この辰巳櫓が桑名城のシンボル的存在でした。

Kuwanacastlenaikakusize  メートル法数値による実測寸法図は、内郭のものと、三の丸のものもつくりました。城跡には現存建造物はありません(辰巳櫓跡、神戸櫓跡、奥平屋敷跡の石垣、川口水門から歴史を語る公園あたりの石垣くらい)が、これらKuwanacastlesannomarusize を見ますと、かなり立派な城だったことがイメージできます。「海道の名城」と言われたのもうなずけます。この寸法を入れた図を持って、九華公園を歩いてみると、昔の桑名城も偲べ、具体的なイメージも膨らんで面白いだろうと思っています。

|

« 雨水の今日は暖かくて良い日……新型コロナウィルスをめぐっての余談 | トップページ | 暖かいのに(から?)、鳥はいません »

旅行・地域」カテゴリの記事

歴史散歩」カテゴリの記事

城・城跡」カテゴリの記事

名所旧跡」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 雨水の今日は暖かくて良い日……新型コロナウィルスをめぐっての余談 | トップページ | 暖かいのに(から?)、鳥はいません »