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2019年11月20日 (水)

20191110JRさわやかウォーキング「晩秋の田園風景と伊勢本街道を訪ね、『おいないまつり』で多気の文化と食を楽しもう!」へ(その2)……六角堂を見て、おいないまつり会場であの「まご弁」をゲット、相鹿上神社を経て、西村廣休植物園跡で「フウ樹」を見る

191110jrwalkingtaki2  11月10日のJRさわやかウォーキング「晩秋の田園風景と伊勢本街道を訪ね、『おいないまつり』で多気の文化と食を楽しもう!」のその2です。その1の前半は、常夜燈やら金粒丸を扱っていた店や、その大看板を見て、それなりに面白かったのですが、後半はアップダウンを繰り返しながら、2㎞以上、ひたすら歩いてきました。4.3㎞で、多気町役場の敷地内にある六角堂まで来ました。時刻は、10時35分を過ぎたところ。その2はここから。

Img_7661c_20191110202701  六角堂は、旧多気郡役場の付属施設でした。物産棟などとして使われたそうです。多気郡役所は、郡が自治体として機能していた一時期に存在していた役所です。多気郡役場は、明治12(1879)年、当時の相可村に開庁しています。六角堂は、昭和53(1978)年、現在地である多気町役場駐車場の一角に移築されています。元は、大正4(1915)年頃、大正天皇の即位を記念しImg_7683c_20191110202701 て建てられたもので、木造平屋建、瓦葺、建築面積50㎡。平面は正方形の正面両隅を隅切した変則の六角形になっていますが、正面からは八角形に見えます。内部は見られませんでしたが、一室で格天井となっているといいます。正面に切妻造玄関を張出し、懸魚(げぎょ)を吊り、屋根頂部の飾り瓦は「紀念館」と刻む露盤(ろばん)に獅子を載せてあるという、独特な形式の建物です。多気町で初めての国登録有形文化財。

Img_7678c  こちらが屋根頂部分の飾り瓦。「祈念館」の一部(祈念)という文字がかろうじて見えています。上に乗っているのは、獅子だImg_7677c といわれるとそうかなと思えます。何とも不思議な建物で、できれば内部も拝観したかったところです。六角堂の前に立っているのは、同じ時に移設された旧役場の玄関部分です。

Img_7697c  さて、この日のメインの一つ、いよいよおいないまつり会場へ。「おいない」は伊勢弁で「お出でよ」Img_7699c という意味。自衛隊や消防などのブースも出ていました。右の写真のような自衛隊仕様のバイク、気になりますが、いい年をしたオッサンが見に行くのもなぁと思ってしまい、遠くから写真を撮ったのみ。

Img_7700c  メインのイベント広場へ。地域興しのイベントとして多気町が開催しています。特産物の販売、ステージショー、また、辺り一帯で「おたコス11(おいないTakiコスプレ祭り)も行われていて、コスプレーヤーたちもImg_7716c_20191110203501 たくさん歩いていました。コスプレも、さまざまあり、驚かされました。お願いすると、写真くらい撮らせてもらえたかも知れません。右は、三重とこわか国体・三重とこわか大会マスコットキャラクター「とこまる」によるステージショーの模様。

Img_7710c  せっかく来たからと思って、会場を一回りしていたら、とてもよいことがありました(微笑)。それがこれImg_8010c らの写真。県立相可高校食物調理科調理クラブの生徒さんのマルシェです。11月3日に出かけた松阪の氏郷まつりの時にもブースが出ていたのですが(20191103近鉄ハイキング「蒲生氏郷を訪ねて 氏郷まつりと松阪城下町散策」へ(完)【付記(11/4)中日新聞の記事を載せました】)、「まご弁」が発売時間前で買えなかったのです。「これは!」と思い、リベンジ。¥600なりでゲットしてきました。おいないまつり会場を出たのが10時50分、5㎞の手前。弁当にはまだまだ早いので、この先、神社ででも食べることにします。

Img_7726c_20191110204401  おいないまつり会場を出るところで、ちょっと迷いました。会場内には案内の矢印がないからです。同じ参加者の女性もちょっとウロウロしておられ、二人でコースマップをよく見て、脱出。町役場前から北、相可の町並みへと進んでいきます。左は、JR紀勢線の跨線橋を渡り始めるところ。

Img_7743c  相可駅の西を過ぎて、ほぼ6㎞で相鹿上神社(おおかがみじんじゃ)に到着。御鎮座の時期は不詳ですが、延喜式神名帳に載っている、いわゆる式内社ですので、今から1,100年以上前に創始されたと考えられます。上代から平安時代にかけ、大鹿首(おほかのおびと=相可の地名の由来)という氏族が支配していました。大鹿氏は朝廷の祭祀を司る中臣氏(後の藤原氏)と同族で、自分の祖神である天児屋根命(あめのこやねのみこと)を祭神とする神社を建立したものが、相鹿上神社と呼ばれ、このあたりの氏神様になってきたと思われます。

Img_7748c  その天児屋根命について、神社入り口にこのような看板で紹介されていました。「文筆の神様」となっています。天照大神が天の岩戸にお隠れになったとき、大御神のお出ましを願うためにその心を和ませる祝詞を奏上した神様です。そこから、この神社では、天児屋根命を文筆の神様で、文章力、演出力、字などの上達や、学業成就の御神徳があるとしています。これは、お参りしなくっちゃ(微笑)。「コヤネ」とアイドルのように扱われていますが、手にしているのは葉書の語源となった「多羅葉(たらよう)」の葉だそうです。葉の表面に傷をつけると黒化し、昔は鉄筆などを使って写経をしたとあります。

Img_7769c_20191110204501  境内は南北に長く、境内の北側に境内入口の鳥居が立っています。鳥居をくぐると砂利の境内になっていて、境内奥(南側)に北向きの社殿があります。

Img_7767c  天児屋根命の他、御祭神は、大彦命(おおひこのみこと;孝元天皇の皇子)、伊邪那岐命天忍穂耳命天津彦根命活津彦根命熊野久須毘命大鹿島命(おおかしまのみこと;中臣氏の伝説上の先祖)、巨狭山命(おおかしまのみこと;中臣氏の伝説上の先祖)、天穂日命八衢比古命久那斗命(くなどのみこと;道の分岐点などに祭られる神)、火産霊命(ほむすびのみこと;火の神)、宇迦之御魂命菅原道真、祭神不詳五座となっています。明治41(1908)年5月に境内社であった若宮神社、地宮神社、多賀神社他を含め、18社を合祀し低増すので、これほどたくさんの神様がいらっしゃると思われます。同年12月、当社に合祀された伊蘇上神社の旧鎮座地に奉遷されています。

Img_7776c_20191119212201  本殿に向かって左手には、戦没者の英霊を祀った境内社「靖郷神社」があります。さらに、この靖郷神社に向かい合うようにして、「両太神宮遙拝所御神燈」。単なる遙拝所は、これまでもあちこちの神社で見てきましたが、「遙拝所御神燈」なるものは初めて見ました。確かに燈籠になっています。

Img_7782c_20191119212801  境内の東には、合祀された「式内伊蘇上神社」と刻まれた石碑と、「猿田彦大神」とある石碑が並んでいまImg_7785c_20191110205601 した。また「里人傳 倭姫命御巡行遺跡」と刻まれた石碑もありました。ここに鎮座していた伊蘇上神社を、倭姫命による皇大神の伊勢御遷幸に登場する磯宮・伊蘓宮とする説があるようです。この伊蘇宮の比定地には、伊勢市磯町にある磯神社という考え方もあります。

Img_7755c  このほか境内の北側には、「殉国之碑」があります。地区遺族会が、昭和45(1970)年8月15日に建立しImg_7772c たもので英霊78柱を祀る碑です。碑陰には、「大東亜 ○○」という形でお名前が刻まれていました。境内社「靖郷神社」とあわせた慰霊施設と思います。もう一つ、拝殿に向かって左手(南側)に、ご神木として、根を一つにした「夫婦杉」の大木がありました。「夫婦円満のご神木」と書かれた説明板が立っています。

191110jrwalkingtaki3  ここ相鹿上神社でほぼ6㎞、神社を出るときには、11時20分近く。神社の西を通る、県道160号線を横断歩道橋で渡って、伊勢本街道・相可の道標に向かうのですが、その途中、大木が見えたので立ち寄ってみてきました。

Img_7804c_20191120051501  それがこちら。イチョウかと思って近くに行ったのですが、「フウ樹」とImg_7806c_20191120051501 いう説明板がありました。「西村廣休(にしむらひろよし)宅跡のフウ樹」という説明板が立っています。西村廣休(1816~89年)は、江戸時代、相可の豪商大和屋の11代目にして、本草学者。本草学は、中国古来の植物を中心とする薬物学。西村は、宅内に薬園を設け、2,000種類近い植物を栽培して、研究したといいます。このフウ(楓)は、その遺愛樹の一つ。マンサク科に属する落葉高木。日本には、享保年間(1716~35年)の中頃、渡来。この樹も比較的古いもので、博物学史上注目されているそうです。樹からは樹脂を採って薬用としたようです。ここは、「西村廣休植物園跡」として、多気町指定史跡になっています。

 このあとはいよいよ伊勢本街道・相可の道標を見て、また、伊勢本街道を歩くのですが、それはその3にて。

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