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2006年1月13日 (金)

八高古墳

 1月13日,金曜日です.月曜日が,成人の日で休みだった割には,疲れたなと感じる1週間でした.修論提出でスタートし,授業も開始され,本格的に2006年が動き始めた週だからでしょう.

 今日は,午前中にS研究員さんの論文指導でした.予告通り,真っ赤っかでしたので,あとで聞くところによれば,「来たーっ」と思われたようでした.当研究室の論文指導では“恒例の”というか,“洗礼”というべきか,そういったものなのですが,さすがに初めて遭遇すると,ビックリするようです.びっちり1時間半にわたって,文章の添削,概念の用い方,文献の引用(原典をきちんと調べなさい,というもの),論の進め方,図・表の使い方,統計の用い方などなど,詳細にわたって,コメントやら,疑問点やらを指摘しました.今までは,これほどintensiveな指導は受けてこられなかったようで,終了して,研究室を出たところから,どっと疲れが出たようです.それも,地下鉄を乗り過ごすほどだったようですが,めげずに取り組んでもらいたいと思っています.

 午後は,長寿医療センター研究所のA先生と,高齢者の神経心理学的アセスメントのデータの検討などをしました.話題は,いろいろと展開しましたが,M秘書兼研究員さんのやっていた「表情認知」のことなどもおもしろいテーマなのではないかということになりました.新たなる展開も考えたいと思います.

060112_144002 さて,今日は,“八高古墳”を紹介しましょう.このブログに時々遊びに来て下さる,らくださんが,“勤務先に古墳があるなんて,すごい”といって下さったから,紹介しようと考えた次第です.

 “八高”と聞いて,すぐにピンと来る方は,おそらく一定以上の年齢の方か,名古屋大学に関わりのある方だろうと思います.そうです,“旧制第八高等学校”,略して,“旧制八高”のことです(“忠犬ハチ公”ではありません,念のため……オヤジギャグですが,両方を音読してみて下さい).旧制八高は,いわゆる官立のナンバー・スクールの最後として,瑞穂ヶ丘(瑞陵)の地に,明治41年(1908年)に設立された学校です.八高以降の旧制高校は,それぞれの地名を校名に冠しています.八高の校風は,穏健・中正・堅実とされたそうですが,寮のストームの頻度と猛烈さは,有名だったようです.旧制八高は,昭和24年(1949年)に,現在の名古屋大学に吸収されています.その後は,名古屋大学の旧・教養部がこの地に,昭和39年(1964年)までおかれていました.

 名古屋市立大学の“山の畑キャンパス”が,この旧制八高の跡地にあるのです.山の畑キャンパスには,経済学部,人文社会学部,システム自然科学研究科,教養教育棟,学生会館,体育館などがあります.私は,後期に週1回,人文社会学部の授業にいっています.

060112_124201 旧制八高の校内にあったため“八高古墳“という名前が付けられたので060112_124301す.古墳は,5世紀中頃に築かれた前方後円墳で,全長50メートル,後円部の直径30メートル,後円部の高さ4.5メートルです.ただ,残念ながら,前方部は,その昔,学生食堂がつくられたため,損なわれてしまっています.左の写真は,古墳の南側にある人文社会学部のところから撮影したものです.木が生い茂ってしまっていて,ちょっと見ただけでは,古墳とは思えないかも知れません.右の写真は,もう少し近寄って,古墳の西側の学生会館のあたりから撮ったものです.ベンチなどがあるのですが,相当古びてしまっていて,余りよく整備されているとはいえません.

 山の畑キャンパス内には,実は,もう1つ古墳があります.八高古墳の北,80メートルほどのところ,体育館の南です.こちらの古墳の由来などはよく分かりません.このあたりは,“剣ヶ森“と呼ばれ,旧制八高時代からのクスノキなどが残っています.

 もう1つ,旧制八高に関わるものとして,学生会館の北側の中庭に,“旧制八高生青春像”があります.学生帽に学生服,厚いマントを羽織り,高下駄を履いた青年のブロンズ立像です.これは,八高の同窓会である八高会が,母校創立80年を記念して1988年に建立したものです.名古屋大学大学史資料室ニュース第15号にも,関連した記事があります.

 蘊蓄ついでにもう1つ.旧制八高の正門が,明治村に現存しているのです.犬山にある,博物館明治村の正門が,旧制八高の正門なのです.

 このように,名古屋市立大学の山の畑キャンパスは,歴史のあるキャンパスですし,緑も多く,私のイメージでは,いかにも大学のキャンパスという感じがします.私が普段仕事をしている,桜山にある“川澄キャンパス”は,大学本部,医学部,付属病院,看護学部がありますが,地下鉄の駅を出てすぐであるとか,桜山商店街に隣接していて便利であるとか,利点も多いのですが,山の畑に比べると,緑が少ないのは残念です.仕事に疲れて,窓の外を眺めても,目にはいるのは,医学部研究棟であり,分子医学研究所であり,動物実験棟なのです.鉄人28号ではありませんが,“ビルの街に,ガォ~”という状況です(お疲れのようで,オヤジギャグの連発です.反省しています,一応).

 土・日になりますが,来週の修論審査会に備えて,論文を読み込まなければなりません.明日は,雨のようですから,ちょうど良いところです.

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コメント

らくださん,ありがとうございます.

八高古墳は,正門のすぐ横で,かつ,警備員詰め所の裏手にありますので,不審な行動をしていますと,嫌でも目立ちますねぇ.夜にでも行かないといけません.自分の勤務先に盗み(?)にはいるのも,どうかと思いますので……(爆).

今日も山の畑へ授業に出かけましたので,もう1つの古墳と八高生青春像の写真を撮ってこようと思ったのですが,あまりにも寒くて,風が強かったので,諦めました.そちらは,また,今度ということで.

投稿 mamekichi | 2006年1月19日 (木) 21時45分

遅くなりましたが勉強になりました。

発掘(盗掘?)したら、何か素晴らしい物が
出てくるかもしれませんね(笑)

投稿 らくだ | 2006年1月19日 (木) 20時04分

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